A-10Cは、制御可能な3つのディスプレイ(2つのMFCDとHUD)を持っているため、どのディスプレイを操作するのか決める必要があります。これは(SOI)を設定することによって行われます。 1つのディスプレイをSOIにすることができ、常に1つはSOIとして割り当てられています。SOIとして割り当てられているディスプレイを示すために、視覚的な手がかりが提供されています。
SOIがMFCD(TAD、TGP、MAV)上に設定されている場合は、MFCDディスプレイの周囲に四角いボックスが描画されます。SOIに設定されていない他のMFCDには、"NOT SOI"のメッセージが表示されます。以下の例では、TAD、TGP、MAVに適用されます。
HUDがSOIの場合、HUDの左下部分にアスタリスクが表示されます。アスタリスクが表示されていない時は、HUDはSOIではありません。
SOIを設定するには、OSB9-15から希望のSOIのページを選択できます。またはHOTASでCoolie Hatスイッチを使用します。
上短押し:HUDにSOI設定
左長押し:左MFCDにSOI設定
右長押し:右MFCDにSOI設定
SPIとは、兵装で使われるセンサーやデータリンクで送信出来る共有の3次元空間ポイントのことです。これはA-10Cの主要なコンポーネントであり、搭載センサ(TGP、TAD、HUD、マーベリック、AIM-9)でターゲットを見つけるのに役立ちます。
デフォルトSPIはステアポイントです。センサーがSOIとして設定されると、SPIを指定することができます。 SPIを設定したら、SOIはSPIに関係なく変更することが出来ます。現在のSPIは、常にHUDの左下隅に表示されます。
システムは常にデフォルトSPIである現在のステアポイントを追っています。SPIがステアポイントに指定している場合は別ですが、CDUが利用できない状態では有効なステアポイントはありません。SPIを設定するには TMS前方長押し か 左Ctrl+↑長押し で可能です。
センサーでSPIを設定する。TGP、TAD、マーベリックやHUDでSPIを設定するには、 TMS前方長押し します。
HUDがSOIとして選択されている場合、 TMS後方短押し で機関砲またはCCIPピパー(照準)をSPIに設定できます。(もしHUDがNAVまたは空対空モードの場合は、ステアポイントにSPIが設定されます)
SPIに追従させる。このコマンドは、すべてのアクティブなセンサーが現在のSPIを追跡します。センサーがSPIを追跡することができない場合、最後の位置を追跡したりボアサイトに戻るでしょう。SPIのソースが変更されたり、SPIタグ付けされたTADのシンボルが変更された場合に発生する可能性があります。センサーは別のターゲット/オブジェクトを追跡するために個別に設定することができますが、残りのセンサーは、SPIの追跡を維持します。 チャイナハット前方長押し
マーベリック:マーベリックがSOIに設定された場合、SPIを設定できる機能を持ちます。サイトが示している地上ポイントを TMS前方長押し でSPIに設定できます。マーベリックのシーカーを移動すると、それに合わせてSPIも移動します。TGPからのSPIの設定を解除するには”SPIをステアポイントにリセット”機能を使うか、別のセンサーからSPIを割り当てる必要があります。
TGP(ターゲッティングポッド):マーベリックのようにTGPをSOIにした場合、SPIを設定する機能を持ちます。サイトが示している地上ポイントを TMS前方長押し でSPIに設定できます。これはTGPのディスプレイに表示されている座標および標高と同じになります。TGPの十字線を移動すると、SPIもそれに合わせて移動します。TGPからのSPIの設定を解除するには”SPIをステアポイントにリセット”機能を使うか、別のセンサーからSPIを割り当てる必要があります。
注意:上記の二つの例では、マーベリックのシーカー、TGP、HUDのSPIに合わせて、TADのSPIシンボルが移動します。
TAD(戦術的識別ディスプレイ):TADページからSPIを指定するには、まずシンボルをフックする必要があります( TMS前方短押し )。一度シンボル(TGPダイヤモンド、ウェイポイント、ブルズアイ等)をフックして、それから TMS前方長押し でフックされたシンボルをSPIに設定します。フックシンボルからSPIの割り当てを解除するには、”SPIをステアポイントにリセット”機能を使うか、別のセンサーからSPIを割り当てる必要があります。
HUD(ヘッドアップディスプレイ):HUDにSOIが設定されている場合、SPIは次の2つの方法で割り当てることができます。
TDCモード:TDCラインと地面との交点にSPIを設定します。TDCを移動すると、それに合わせてSPIも移動します。
HUDモード:このモードでは選択されたHUDのタイプに応じて異なります。これらのタイプは次のとおりです。
NAV:ナビゲーションモードでは、SPIは自動的にステアポイントに割り当てられます。
GUNS:機関砲モードでは、ガンピパーと地上の交点にSPIが設定されます。ガンピパーと機体が移動すると、それに合わせてSPIも移動します。地表との有効な交点がない場合、有効な交点が現れるまでステアポイントにSPIが戻ります。
CCIP:CCIPモードの場合、中央のレティクルピパーと地上との交点にSPIが設定されます。ピパーもしくは機体が移動すると、それに合わせてSPIも移動します。有効な地表との交点がない場合、有効な交点が現れるまでSPIはステアポイントに戻ります。
CCRP:CCRPモードでは、SPIは自動的にステアポイントに割り当てられるでしょう。
空対空モード:このモードでは、SPIは自動的にステアポイントに割り当てられます。
以下の表は、SPIを指定することができるSOIセンサーをまとめてあります。