今日は11月16日(日)、昨日までは雨のぱらつく生憎の天気であった。昨晩の天気予報では今日は午前中は曇りから晴れてきて午後は天気が崩れてくるとの予報であった。
仕事で大坂に滞在している私は京都の紅葉をぜひ見ておきたいと思い、今シーズンのラストチャンスになるであろう今日、ニコンとコダックのデジカメを持って嵯峨野に写真撮影に出かけたのである。
夕べ、観光ガイドで道程を十分に確認して、天候の回復する午前中にそのポイントを駆け足で回ろうと考えたのだ。お昼頃には宿に帰ってゆっくりと昼食をとるつもりだ。
朝6時に起床して7時頃に新大阪から電車に乗った。しかし、嵐山に到着したのは9時を過ぎていた。JR京都駅でバスに乗り換えて嵐山に向かうのだが、バスがなかなかこないのだ。京都駅でバスを待って時間をだいぶロスしてしまった。
バスに乗って40分ほど嵐山に到着する。
目の前に天龍寺がある。周りを見渡すと観光客はまだ少ない。
観光ガイドお勧めの順路に従って、天龍寺→常寂光寺→祇王寺→清涼寺→大覚寺→渡月橋(嵐山)の順で回ることにする。ゆっくり回ればまる1日のコースであろう。
私はこれを半日で回ろうというのだ。
結果的に早足でひたすら歩くことになった。立ち止まるのは写真撮影の時だけである。
天龍寺を見て常寂光寺に着いた頃から厚い雲が切れて青空が覗いてきた。紅葉の葉が上から注ぐ光に照らされて赤く燃えている。木立の間からは真っ青な空がのぞいている。葉の落ちた柿の木に黄色く熟れた実が一つ二つと付いている。
私が思い描いていた京都の紅葉が今、目の前にある。 時間が過ぎるに従って観光客の数が増えてきた。お年寄りの団体、若いカップル、修学旅行の生徒、若い男女のグループ、アマチュアカメラマンのグループとたくさんの人々が歩いて行く。京都の秋を楽しみにきた人々だ。みんな楽しそうである。
しかし、私は家族を自宅に残して仕事先での一人旅だ。家族をほうりだしてここで一人、道楽にふけっているのだ。家族に対して自責の念がわく。私も今度来るときは家族を伴いゆっくりと来たいものだ。そんなことを思いいながらも良い写真を撮りたいと気はあせるのだ。被写体を求めてひたすら歩き続けた。
足利尊氏が後醍醐天皇の霊を弔うために建立した天龍寺は、亀山と嵐山を巧みに取り入れた庭園が有名である。
庭園
落葉
竹林
天龍寺から竹林を抜け、トロッコ電車嵐山駅を超えてやや歩くと常寂光寺だ。小倉山の中腹に建っており、狭い境内にうっそうとしている木々の紅葉が美しい。
山門
柿
光
嵯峨野遠望
「平家物語」ゆかりの寺である。、大変小さい寺で、一見すると庵風の建物である。苔むした庭園に木々が林立している。紅葉した葉の間から注ぐ光が落葉を散らした緑の地面をやわらかく照らしている。心の和む景色だ。
祇王寺
木もれび
清涼寺は広い境内と大きな本殿を持つ寺である。本殿の横に回ると小庭園があり紅葉が白壁の塀に映えて美しい。境内には茶屋や湯豆腐を食べさせてくれ店がある。
白壁
もみじ
大きなお寺である。一般公開はしていなかった。前庭の庭園には石垣に守られて小川が流れている。岸からは覆い被さるように紅葉の枝が伸びている。お寺の隣りには「大沢の池」があり岸辺の木立の日陰で家族づれが憩っている姿が目にとまった。
清流
大沢の池
嵐山といえばこの風景である。橋の上は観光客でいっぱいであった。橋を渡った先の通りが嵐山のメインストリートである。土産物屋やタレントショップなど、きれいな店が軒を並べている。若者達がたくさん歩いていて東京の原宿を思い起こさせる風景である。
渡月橋
平成9年11月16日
掲載の写真はKODAK DC40で撮影しました。