このページでは、どうして「落ち葉」と「落ち花」を腐葉土にしたいと思ったのか書いています。
日本の花といえば桜。春になれば五所川原高校も弘前公園も桜満開、街路樹にたくさん桜を植えてある道路も多数あります。
桜の花は実に美しいですよね。満開の桜の前では誰もが息を飲み、足を止めて見てしまいます。海外の観光客も「おーう、ディスイズニッポンデスネ!」と口々に感嘆の声を漏らします。
ところが、この桜の花、落ちたらどうなると思いますか?
そう、落ちた花は全てゴミなんです。学校の場合は用務員さんが集めて「燃えるゴミ」に出しています。
落ち葉も同様。やはり燃えるゴミなんです。用務員さんによると、桜の落ち葉だけで1日10袋出るそうです。
落ち花(違う、そうじゃない)
つまり、桜の葉も花も、「落ちたら燃えるゴミ」なのです。桜並木の落ち葉や落ち花は、町内の住民でボランティアで片付けています。咲いて、落ちて、また落ちて。美しいモノには、それを維持するための労力が払われているのです。
そして、この単なる燃えるゴミには、多大な燃料が使われており、当然燃やせば二酸化炭素も出ます。資源エネルギー庁によると石油の埋蔵量はあと50年分。限りある資源をこんな無駄なことに費やしているのです。
ところで、桜が毎年キレイな花を咲かせられるのはなぜでしょうか?実は、落ちた桜の花や葉は桜の根元に集められ、自然の分解者によって分解されて栄養になっているのです。次の年の開花に備えて、木の中に自分の落とした栄養分を再び取り入れているわけですね。
そこで、桜の花や葉を集め、地域の清掃に協力しつつ、腐葉土にして植物を育てよう!と考えました。桜腐葉土プロジェクトはこのようにして誕生したのです。