このページでは、桜腐葉土プロジェクトから学んだことを書いています。
正直に言って筆者は花を育てるなんて全然興味なかったのですが、土に種を蒔いて、水をあげて、芽が出て伸びて花が咲く。亦楽しからずや(こんな楽しいことはない)。
生き物を育てる楽しさを再発見できました。
こちらは今年咲いたダリア。
筆者は写真も好きなのですが、花の写真はカラフルで楽しいです。いい被写体を自分で生み出すという楽しさもまた味わうことができました。
土にする落ち葉や落ち花は、毎年虫かご(箱)一つ分+ゴミ袋一袋分程度です。このくらいあれば次年度の植物を育てるのに十分な量が確保できます。つまり、ゴミ袋1.5枚分の生ごみを焼却するのに必要な燃料を節約でき、その分のCO2の排出を抑えたと言えるのではないでしょうか。
全体量からすれば筆者のしたことは微々たるものではありますが、これをみんなでやる、もしくはどこかの企業が目を付けて大々的にやれば、落ち葉や落ち花の焼却を何百分の一にも減らすことができ、しかもそれで作った腐葉土で植物を育ててCO2を吸収することもできます。SDGsの達成に少しは寄与できたのではないでしょうか。
「桜川ブランド」の腐葉土や「弘前城ブランド」の腐葉土、それぞれの地域ブランドの腐葉土をみんなで作ってみませんか?
元々ピコピコ触覚を動かして歩くダンゴムシさん(ダンゴムシじゃなくてダンゴムシ「さん」な)はかわいくて好きでしたが、かわいいだけではない、ものすごい働き者だということを学ぶことができました。ダンゴムシさんなしに腐葉土プロジェクトは完成しない、まさに「神」なのです。
ダンゴムシさんは、入れておくと勝手に落ち葉に潜っていき、その落ち葉を暖かい住処として、そして餌として上手に使いながら生活してくれます。そしてその落ち葉を糞として分解し、「土化(どか…用語を作ってみた)」してくれます。落ち葉だけでなくて落ち花を入れても元気なので、きっと落ち花も分解してくれているんじゃないでしょうか。
つまり、落ち葉・落ち花をたくさん入れておくことでダンゴムシさんは住処と餌を手に入れ、筆者はそれを分解してできた土を手に入れることができる。まさに、win-winの関係ではないでしょうか。しかも、雌雄で入れておくと、しばらくすると白いちっちゃなダンゴムシさんの子孫(シソンヌ)が生まれます。
腐葉土として使うときにはダンゴムシさん(特にシソンヌ)が混ざることがありますが、特に害はないので安心して下さい。水をあげたときに苦しそうなので、見つけたら腐葉土箱に戻してあげましょう。
実は、花を育てるのと同じくらい、ダンゴムシさんファミリーの成長を見守るのも楽しいということを学びました。もはやダンゴムシさんへの愛が止まりません。
箱への補充用に、ゴミ袋にそのままの落ち葉・落ち花も取っておいているのですが、こちらは全く土化しません。袋の中で黒く朽ちたりカビが生えたりしますが、特に落ち葉は葉の形が崩れずにそのまま残ります。
つまり、ダンゴムシさんたちが食べてくれて初めて土化して腐葉土になるのです。
箱の中の腐葉土を使ったり、ダンゴムシさんが食べたりして体積が減った分は上記の袋から補充します。カビが生えてても大丈夫なの!?と思われる方もいると思いますが、実はカビが生えて柔らかくなった落ち葉の方がダンゴムシさんは好きらしいです。なので、カサカサになったら少し水をあげて柔らかくしてあげたりもしています。
必要なのは落ち葉とダンゴムシさん(たまにミミズ)だけ!あなたも楽しくダンゴムシさんを育ててみませんか…間違えた、楽しく植物を育ててみませんか?プロジェクトの参加者大募集です。申し込みは不要ですので勝手に始めてください。
これまで、この桜腐葉土プロジェクトで咲いてきた花…ひまわり、コスモス、マリーゴールド、百日草、ダリア…
これまで、桜腐葉土では育たなかった(咲かなかった)花…ネモフィラ、ルピナス…
調べてみて、分かってしまったのです。咲いた5種類の花は、ぜーんぶキク科!!
いや、実はまだネタにしていない植物もあるにはあるんですが、ある日ふわーっと飛んできてひまわり以上にでかくなったオニノゲシもキク科だし、どうやら桜腐葉土はキク科とはすこぶる相性が良いようです。肥料も何もあげなくても育ちます。
じゃ、ネモフィラは…ムラサキ科、これは相性最悪です。ルピナス…マメ科、葉っぱは出るけど花は咲きません。
そもそもの桜はというと、これはバラ科なのです。バラ科の植物との相性はどうなんだろう…というのが、今後検証してみたい課題となりました。実に面白い。
ちなみに、まだネタにしていないやつといえば…レモンバームとラベンダーはシソ科、相性はよいです(レモンバームはそもそもどこでも育つ強植物ですけど)トマトはナス科、これもまぁまぁ相性はよいです。カシス…と、思われる木…は、花が咲きません。こちらスグリ科となっております。