今日、久しぶりに懐かしい面々と話す機会があり、全員もれなく熱い思いを持っていて、つられて話していくうちに自分の中で整理のついた事が一つある。
これまでもずっと思っていた事であるが、どうやら最近の「災害」は変異のスピードが速いらしい。事件、事故、天災とあり、また、これらひっくるめて災害と言い、3月11日以降の地震、津波、原子力の3大災害に、9月は単独ならば間違いなく近年トップクラスの台風災害も加わった。かと思うと、風評被害という定義が難しく、また線引き自体が二次災害を引き起こしそうな厄介な災害も、日本のみならず欧州の大腸菌騒ぎなどに見られるようになっている。
災害には不可抗力な部分と、人的な能力の限界、欠陥により拡大される部分の2つがあり、どちらも深刻な影響を持ちうる。風評被害という言葉が都合のいいように使われると、生産者側と消費者の観念の違いにより生じる水掛け論になりそうで、面白くない。ここは、「情報災害」という新たな考え方を提示する事で、うまく整理できないだろうか?
情報通信技術というのは、道具に過ぎず、インフラでありメディアである。なので、どの分野においても、情報を語るときには in ICTと、by ICTとを区別する必要がある。情報がもたらす災害という意味で、情報災害という呼び方で風評被害をもっと真剣に考え直すべきではないだろうか。