クラウドコンピューティング(陰の面)
投稿日: Apr 20, 2011 4:49:6 AM
クラウドコンピューティングの利点とはいろいろ既に議論されていますが、必ずしも好ましくない面については体系だった整理ができていないような気がします。ざっと考えただけでも、以下のような点が散発的に議論されています。十分私も整理できていません。
寡占、ロックイン(世界にたった数個の巨大コンピューターでいいのか?)
情報の集中による弊害(一度侵入されたら被害が大きい)
情報の所在、管理の見えにくさ(手元にあった方がvisibilityは良い)
個人情報、機密情報、著作権侵害
コスト低減と効率化がすべてか?(例えば雇用が失われる)
ネットワークインフラがまだ充分でない(容量、接続性、信頼性、安全性)
標準化あるいはインターオペラビリティ
技術者教育、体制が未整備
仮想化しにくい=クラウド化しにくいIT資源(現実世界との接点にある機器、センサーやインタフェース、アクチュエータ、組み込み機器など)
共通化できる部分とできない部分(独自性、競争力のコア)の切り分け
国家間競争(米国寡占再び)
責任分解のしにくさ(サービスの多重構造化に伴う問題)