HNR32 gts-4

これから色々と書いていこうと思います。

とりあえず基本スペックは

エンジン系統→GTS-t type M と同じRB20DET

駆動系統→GT-R と同じATTESA E-TS

であるとイメージしていただければよい。言ってしまえばGT-R買う金はないが4WDのスカイラインが欲しい人向け(北国)である。

但し、エンジン性能を比べるとGTS-4ではなんとか215馬力なのに対してGT-Rだと280馬力公表のその先は測らないであるにもかかわらず30kgしか重量差が無い。

要するにタイプMだとFRなのでそこそこ遊べるが、非力なエンジンではE-TSを生かすことはできず、重い、遅い、曲がらない(ドリフトも出来ないため)、燃費悪いとほとんどいいとこが見当たらない。

そもそもの存在意義が疑われるグレードではあるがHCR32の項でも述べたECR32のような策略を持つグレードであると考えられる。なぜなら、GT-Rはどうしてもストイックさを少し残す必要があり一般的に好まれるオプション品を付けることができない。致命的なものを挙げるとサンルーフである。わかりやすいところだとセダンが無い。まあたぶんこの二つ位ですが。汗 要するにサンルーフ付きに乗りたいがそもそも無いや、家族をのせたいが楽しめる早い車が欲しいという時にHNR32を買い、GTRへと換装が容易い。よく考えるとオーテックでそれっぽいのも出していますし、幻のRであるGTB-4もメーカーが正式に製作し、スカイラインの神である○井様へ提供している。なぜ容易いか詳しくは後で述べます。ちなみに今回僕がこの残念なグレードを購入したのは前者の理由でルーフ付きRだったからである。正直セダンが欲しかったが選ぶ金も無ければそもそも助手席にすら乗せる物も無いのでクーペで我慢した。

では、ネットで中々見当たらないGTS-4の流用情報を含め、全般的な整備について書いていきます。(そのうち)

エンジン周り

基本的にはRB20なので補記類などはそちらに順ずる。HCR32の項を確認していただけると良い。

RB26へ載せ換えについてだがボルトオンで付く。しかし、HNRとHCRでマウントが違うのかが不明なためどのマウントやブラケットを組み合わせるかわは不明。ただし気をつけなければいけないのは、26のエンジンマウントは上側のボルトが長く、たいぷM用を使うと一山くらいしか噛まない。強化マウントなどを持っていて移植を考える場合は油断するとやられます。RB26との違いに関してだが補記類などはそっくり入れ替えると使用できる。25のときと同じである。エンジン周りは大体HCR32の項と似てる気がするのでこんなところです。

ミッション周り

ミッション型式はFS5R30Aでありこれだけ見ればGT-Rおよび33、34ミッションと同じである。33、34ミッションを探すときに間違ってGT-Rミッションを選ばないようにすることは知られていることだが4WD機構により物は違う。ただしドッキングは出来るので何のメリットがあるかわからないがGT-Rミッションの4WD部分を取っ払い、埋めてやると使うことは出来る。逆にきれいなFRをGT-Rで作るときは33,34ミッションをつければ良い。話を戻すとGTS-4とGT-Rでは型式は同じで側も一緒だが中身のギア比が違う。断定は出来ないがたぶんGT-Rのほうが強度が確保されてそうな感じがするので確証が無い限りGTS-4ミッションを使わないほうがいいかもしれない。しかし、型式が同じであるが故にRB26に積み替えてやった時、強度計算の必要がなくなる。書類上は同じミッションになり、26のパワーにも耐えることになる。さらにいうとミッションからタイヤまでの部品もGT-Rと同じ部品であるためエンジン換装における計算が一切必要ないと想像され、諸元表の比較だけで通るはずである。話は少しそれるがATTESA ET-Sを4WDではなくFRとして公認を取ることも可能である。これはアテーサが基本FR(リア配分100%)であるからであり、リアのドライブトレインの強度が十分あるから計算がいらない。このときミッションも33用とかに換えてやっても問題は無いはず。

デフ周り

ここら辺もミッション同様側はGT-Rだが中身が多少違う。ファイナルの数値がGTS-4で4.375、GT-Rで4.111である。流用するなら前後ファイナルを変えないと回転差が生じる。FRのみならまったく問題はない。ただしこれだけのハイパワー車において流用でファイナルを上げるメリットはがあるは微妙である。かなりシビアな世界でのギア比調整くらいでしか意味が無いのでは。

LSDについてはs13のところにも基本示されて居るがもう少し掘り下げて記してみる。流用の日産と言われるだけあり、R200なら何でも付くとかいわれていますが意外と細かいところが違いしっかり調べずに流用を行うと泣きを見ることもある。まず基本的なことから記すが一般的にR200には三種類存在する。s13、R32と確かs14前期あたりに搭載されている物、s14後期、s15、R34と32R前期に搭載されているもの、あと32R後期に搭載されている物。R33については忘れたのと、33R、34Rはアクティブとか色々あるしそもそも調べたことが無いのでわかりません。一般的に気をつけ無いといけないことで言われているのがサイドフランジの長さ、サイドフランジの形状、ケース長、リングギアボルト、サイドフランジのスプライン数である。サイドフラン時の長さは左右で長さが違ったり気をつけて選ぶ必要がある。サイドフランジ形状は星5、三角6、星6の三種類がある。GT-RとGTS-4のみ星6の設定がある。星5と三角6はそれ以外でランダムにちりばめられているので要注意です。ケース長はABSの有り無しで違い最悪ペラシャ交換でカバーできなくは無いはず。リングギアボルトは12mmと13mmがありs13、R32などの初期のものが前者であり残りが後者になる。サイドフランジのスプライン数だがs13、R32などの初期は30mmの歯数29、s14後期、s15、32R前期は31mmの歯数30、32R後期は32mmの歯数31である。流用の際にはこれらについて気をつければ良い。組み合わせをしっかりそろえておけばどの車種にも基本搭載は出来るが何も考えず全部同じだと思って取り掛かると危険です。

まとめてやると↓の感じになります。

この表とABS有り無しによるケース長の長さ、サイドフランジの長さに気をつければ良い。もうひとつ世代を超えた流用のときに気をつけなければいけないことはメンバーへの取り付けが4本か2本で違うところだがこれはカバーはボルトオンで変更可能なためあまり気にする必要はない。大体こんなところだろうがマイナーチェンジはあるものなので各自で確認し行っていただきたい。要するに違っても責任は取りません。

最後に僕の搭載したLSDについて記しておきます。僕が利用したのはBNR32純正で搭載されている機械式LSDである。もちろん上の表から見てわかるように前期のものを利用した。これはHNR32だけでなくほかの車両への流用でも知られた方法である。しかし、その他FR車に流用する場合サイドフランジをGTR用以外で持ってくる必要がある。これはたとえ星6のドライブシャフトを手に入れたとしてもナックルに刺さらないからである。GT-Rナックルを流用することはもちろん可能だが残念なことにリアショックの付け根が違うためショックまで買いなおす必要が出てくるため意外と面倒である。戻ると、BNR32純正機械式は純正であるがゆえに効きが弱い。イニシャルが低いこともあるがカムを見てもあまり強くなさそうな感じがある。社外では三角に丸が収まっているが純正では三角に乗ってる感じだ。説明しづらいが画像検索などで社外と純正のカムの作用点をみると明らかだ。未確認だが純正のプレートを入れ替えると強くなるらしいが詳細は不明である。よくあるのはシム増しだがもうひとつ知られているのはニスモの古いR200のメカニカルLSDのOHキットが使える。僕はこれをしようした。価格も18000円とかなりお得で新品が手に入る。9キロと12キロの2種類からイニシャルが選べる。ドリフトを想定しているのと新品とは言えロック率が残念なため思い切って12キロを買った。実際に組んだところドリフトは問題なく出来る。新品なのとイニシャルが多少強めからか色々と音がうるさい、そのうち消えると思うが。ただ、ニスモLSDを同じ12キロキットでOHした車と比べると音は倍近く静かである。たぶんこれは先ほどからいっているカムによるロック率の差でありなんとも言えないが社外であれば9キロで十分だと思う、たぶん。要するにLSDはイニシャルばっかりで競っているがそれ以上に重要なのは作用力がどの程度あるかである。ATなどのカム角は結構えぐいイメージがある。最後に純正をニスモでOHするときの注意点をひとつ述べると、キット内のプレートをすべてあわせて厚さを計測してみると明らかにケースの深さよりも薄い。たまたまばらしたほうのシムを左右に入れてやると規定値になったためそのまんま組みました。問題はなさそうですがいまだに理由がわからず不思議です。ここは情報が足りず未確認です。

その他もろもろ

燃料タンクがGTS-4とGTRで違う。GTR燃ポン流用は有名な話だがよく調べるとポンプ部分を分解して移植する必要がある。それはタンクとその他もろもろが違うためである。R32系であればボディにバンド用の穴はあるためタンクに合ったバンドをそろえると流用が出来る。ちなみにGTRは72Lで燃ポンがタンク底に沈んであるのに対しGTS-4は60LでタイプMと同じである。

足回りはGTRと共通でフロントはタイプMのものが使用できるが恐ろしく車高が上がるためオススメできない。メンバーなどもよくある話と同じなため特記するこはない。ちなみに僕は33Rのメンバーを購入し移植した。

あとは日産特有の流用など普通に出来ます。