EF8、EF9
概要
概要
- EF型シビックは1987年9月に誕生した4代目のシビックであり、通称グランドシビックと呼ばれる。また同時期にデビューしたEF型CR-Xは2代目であり、CMのキャッチフレーズである「サイバースポーツ」から、通称サイバーCR-Xと呼ばれる。このページで紹介するEF9は、1989年に追加された、VTECエンジンを搭載するトップグレードのシビックSiRであり、EF8とは、同じくVTECを搭載するトップグレードのCR-X SiRである。 EFシビックは阪○高速で華麗に活躍する車両が多く(一東北人の勝手なイメージ)、CR-Xはそのショートホイールベース故にジムカーナで一時期最強を誇った。現在でも全日本や地区戦ジムカーナで活躍しているEFが結構いる。
エンジン
エンジン
概要
- B16A型VTECエンジン搭載。世界初のVTECエンジン。ハイカム切り替えは5800rpmで、これを境にレブリミットの8400rpmまで鋭く吹けあがることから、当時は「NAターボ」と称された。エンジン自体は丈夫。オーバーホールなしで24万km使っても元気。
ECU
- EFは8ビット、EG以降は16ビットのため流用不可。
ディストリビューター
- ECUのビット数の違いにより、流用不可。
ブロック、ヘッド関係
- EF、EGで水温センサーなどの取り付けが違うため、EFにEGエンジンを載せる際は注意。
- カムシャフトはEF、DA、EG、EK、DCで流用が効く(ポン付け)。カムの作用角、リフト量はEK9(B16B)>DC2(B18C)>EK4=EG2・6=DA6後期(B16A170ps)>EF8・9=DA6前期(B16A160ps)
その他
- スプールバルブ(VTECのアクチュエーター)のパッキンからオイルがにじむのはデフォ。定期的にチェックして、にじみが見られたら交換すべし。
- ラジエーターファンの隣についているエアコンコンデンサーファンは、ラジエーターファンに連動して回るため、エアコンを取り外しても、コンデンサーファンは外さない方が良い。⇒かえって2機掛けだと熱がこもるという説も・・・
エンジン換装例
- B16A(EG6)→EF用よりはパワフルだろうか。いや変わらん。
- B16B(EK9)→パワフルらしい
- B18C(DC2)→すごくパワフルだが重くなるのでサーキット向けらしい。
- B20B(ステップワゴン)の腰下+VTECヘッドで2リッターVTEC→パワフルすぎてコントロールが難しいので、結局1.8リッターの方が速いらしい。
- K20A(DC5)→sp○○nがK20を積んだEG6を作ったとのことなので、EFにも搭載可?でもパワフルすぎて扱い辛そう。2リッターなんてボディがねじ切れそうで積む気が起きないが。。。
駆動系
駆動系
ミッション
- B16A搭載車は専用ミッション(Y1ミッション)を用いているため、他エンジンのミッションは流用不可。またEFはワイヤー式クラッチのため、EG以降のミッション(Y21~)はクラッチペダルごと油圧システムを移植しないと使えない。
- DA6インテグラ後期のミッション(YS1ミッション)は、EG以降のデフやファイナルやクロス(安くてたくさん出回ってる)が使える上、クラッチはEFと同じワイヤー式なので、EFで競技してる人はDA6後期のミッションが欲しくてたまらない。しかしDA6は今やEFを上回る超レアカーである。。。ちなみにYS1ミッションはヤ○オクで10万くらいの値がつくみたい・・・
ファイナル
- 純正ファイナルは4.27。加速ダルい。そしてDA6ファイナルは4.4。DA6ファイナルを流用すれば、ようやくギヤレシオがEG6純正と同等になる。ちなみにファイナル流用にはカウンターシャフトも必要です。社外品とかは・・・出てたとしても、学生には手が届きませんです。
LSD
- EFのミッションはEG以降のものとは違うため、デフも専用品。流用不可。ただし、ミッションケースを削れば入るという噂も・・・
クラッチ、フライホイール
- クラッチカバーのみEF、EG、EK、DCで流用可。ディスクはEFのみスプラインの歯数が違うので専用品。フラホはB型エンジン搭載車両で流用可。
ドライブシャフト
- 左右で等長である。
- アウター
- EF、EG、EK、DC、RD1(CR-V)で流用可。CR-Vのジョイントが最強。ただしEF、EGにCR-VやDC2-98Specのアウターを流用するときはナックルを削る必要あり。
- インナー
- EFとEG以降で、左インナージョイントのスプライン形状が完全に異なるため、右のみ流用可。EFの右と左のスプライン形状も少し異なるため、左のジョイントは右にも使えるが、右のジョイントは左には使えない。つまり予備ドラシャは左用だけ持っていけばOK。ただし、左用を右に付けると、取り付けにガタが生じハンドルが取られることがあるので、あくまで応急用と考えた方がよい。
足廻り
足廻り
ショック
- フロント
- EF、DA、EG、EK、DCで流用が効く。ただし、EG、EK、DCのショックをEFに取り付ける際は、ダンパーフォーク(ダンパーとロアアームの取り付け部)も交換する必要あり。また、こうした場合車高は上がる。さらにはハンドルフルロック時にシャフトとフォークが当たるという話も・・・
- リヤ
- これもEF、DA、EG、EK、DCで流用可だが、EG、EK、DCのロアアーム取り付け部のブッシュカラー部の厚さが違うので、ロアアームを換えるかブッシュカラー部を削る必要あり。
その他
- フロントアッパーアームとボディの間にM16のワッシャーを入れると少しネガティブキャンバーがつく。リヤアッパーアームとボディの間にワ ッシャーを入れると少しキャンバーが立つ。ぶっちゃけ違いがわからないが、何もやらないよりはマシかと。
ブレーキ
パッド、キャリパー
- フロントはEF8・9、DA6で専用品。流用不可。キャリパーをDに注文しにいくと、「ゴソーダンブヒンデス」という呪文を唱えられる。
- リヤは、パッドもキャリパーもEF8・9、DA6、EG2・6、EG4(ABS付)、EK4、EK3(ABS付)、DC2まで共通。
ローター
- フロントはEF8・9、DA6、EG2・6、EG4(ABS付)、EK4、EK3(ABS付)、DC2(非タイプR)、EL1・2・3(オルティア)、EU、ESシビックまで共通。
- リヤは、EF8・9、DA6、EG2・6、EG4(ABS付)、EK4、EK3(ABS付)、DC2(非タイプR)、PP1(フロント用)が共通。
ボディ
ボディ
- ボディ剛性がとにかく低く、一部から「紙のボディ」と呼ばれる。
- そのせいか、どのEFも経年でフロントバンパーが左右どちらかに傾くといわれる。(筆者のCR-Xは運転席側が若干高い)
- 後部が雨漏りしないEFはEFではない!
- ボンネットやルーフのクリアがベリベリに剥げる。(グラストップは関係ないけどね)
- 外装パーツのゴソーダンブヒン率は異常。
- シビックとCR-Xではフロアが違う(ホイールベースが20cm違う)ので、シートレールは流用できない。
- シビック(後期)のフロントバンパーは、長いボルトやタイラップを駆使すれば、なんとかCR-X(後期)につく(筆者が実践済)。