館の横道
館の横道
館の右手側に伸びる道を進む。
しばらくすると分かれ道に辿り着いた。
どうやら左手側は下っており、右手側は山の上に続いているようだ。
階段脇には「聖洞(せいどう) 」と書かれた旗が立てられていた。
裏口(従業員ルート)
分かれ道の左手側に進むと、館の裏口らしき場所に辿り着いた。
ぼんやりとした明かりがちろちろと揺れていて、人気が感じられる。
と、あなたが近づいた瞬間。
「あ〜!ったく、忙しいったらありゃしない!
新人どもはどこほっつき歩いてんだ!」
急に扉が開いたかと思うと、そこにはおぞましい人影があった。
その形相はまるで絵に描いたように恐ろしく、落ち窪んだ目は充血したように真っ赤。しわくちゃになった肌は病的なほどに真っ青だ。髪の毛はまるで意思を持っているかのようにうねうねと奇怪に動いている。
そして手にはボロボロに使い込まれた包丁を握り締めていた。
SAN値チェック表
SAN値チェックは妖怪の遭遇順・回数によって変化します。
妖怪初見 成功 1 失敗 1d3
妖怪2回目 成功 0 失敗 1d3
料理長の山姥(やまんば)について
古くからここ狭魔亭で働いている料理長です。
基本的にきびきびとしていておっかなく、祭り本番よりもこの無礼講のような活気付いている宴会の雰囲気の方が好きな人です。
ステータスや技能は設定していませんが、探索者が反抗的な態度を取った場合は包丁を使って襲ってくるかもしれません。
あなたは驚いた拍子に音を鳴らしてしまう。
「誰かいるのか!?」
隠れる間もなく、得体の知れない化け物と目が合ってしまった。
「お前ら、今日から入る新人どもだろオイ!
初日から遅刻たぁ随分いい挨拶じゃねーか、ええ?
『祭り開始』まで時間がねーんだ!とっとと働け!」
そう怒鳴り散らすと、その化け物はあなたの腕を掴む。
細く小さい体からは想像できないほど強大な力に抗えず、あなたたちは強引に中に引きずり込まれてしまった。
裏口から通されたのは、古式ゆかしい厨房だった。
たくさんのお面を付けた和服の連中が忙しなく動き回っている。
その室内は鼻につくほど強い異臭が漂っていた。
気が立っている化け物は、呆然と立ち尽くしているあなたたちに向かって包丁の切っ先を向けて言い放つ。
「ぼけっとすんな! とっとと客のところへ運べ!
遅れた分を取り戻してこい!」