お祈りは、神様との対話です。自分の心の内を神様に語り掛け、そしてこの私への神様の語り掛けに心の耳を傾けることです。お祈りを通して、私たちは、自分の心を見つめ、他者への愛を呼び起こし、未来への希望を深め、明日への一歩を踏み出す力を得るのです。 お祈りに「こうしなければならない」というような作法やルールはありません。どうぞリラックスし、ご自分と、世界中の人々が、豊かに、平和に生きることができるように、お祈りください。お祈りは、いのちの深呼吸。新たな命へと導くものです。
お祈りには、大きく分けて2つあります。個人の祈りと、みんなと共なる祈りです。日曜日や他の日に、教会の礼拝堂で行う礼拝は、みんなでお祈りを捧げる時です。みんなで、声と心を合わせて祈る礼拝には、個人の祈りとはまた違う喜びと力があります。
教会の礼拝は、全ての人に開かれています。どうぞいつでもお越しください。
当教会の礼拝は、聖公会の伝統に基づいて行われます。現在、私たちの教会では、「聖餐式」と、「み言葉の礼拝」を行っています。「聖餐式」は、イエス様の最後の晩餐を思い起こしながら行う礼拝で、信徒は礼拝中に、司祭がお祈りしたパンとぶどう酒を、「イエス様の体と血」としていただきます。ローマ・カトリック教会では「ミサ」と呼ばれる、重要な礼拝です。
聖餐式の司式は、「司祭」に叙任された牧師が行います。「み言葉の礼拝」は、聖書のみ言葉を聴き、そこから神様の教えを学び、そして世界の人々のために祈る(代祷)を中心とした礼拝です。み言葉の礼拝の司式は、牧師だけでなく、信徒も行います。
それぞれの礼拝では、「祈祷書」と「聖歌集」を用います。
「祈祷書」は、聖公会の特徴で、日曜日の礼拝、日々の礼拝を始め、結婚式やお葬式、教会設立のお祈りなど、全ての礼拝を1冊にまとめたものです。世界中の聖公会で、各国語の「祈祷書」が作られ、用いられています。同じ言葉を、みんなで声を合わせて唱えるので、みんなで心を合わせて祈るのに適しており、また初めて礼拝に参加した人でも、お祈りに入りやすくなっています。
「聖歌集」は、礼拝で使う聖歌をまとめたものです。教会、教派によっては「賛美歌集」と呼びます。人間は、歌う存在です。歌うことで、喜びを高め、元気を得ます。
礼拝でお祈りするのは、古来よりの伝統であり、真にふさわしい行為です。「楽譜が読めるか?」「声がきれいか?」「音程は取れるか?」など、技術は関係ありません。共に歌うことで、共に喜びを分かち合いましょう。
教会の運営は、全て、信徒の献金によって賄われています。信徒は、教会の維持運営や、他教会へのサポート、世界の平和のための活動等のために、定期的に献金しています。献金は、神様への感謝と、自分の信仰を現わすものであって、強制ではありません。教会を支える信徒として活動を始める時(堅信)、牧師より献金教育がなされます。
「自分の収入の内、10分の1から30分の1程度を目安に、自主的に、定期的にお捧げしなさい」と指導されます。金額は自由です。生活の負担にならず、なおかつ信仰の喜びを表す、適当な金額をお捧げします。
礼拝中も、献金をお捧げします。初めて礼拝に参加された方、また、まだ洗礼を受けておらず信徒でない方は、ご自由になさってください。適当な金額をお捧げしてくださっても結構ですし、また、献金しなくても結構です。
何か質問等ありましたら、いつでも、牧師、信徒のお尋ねください。