クリスマス・オラトリオ
クリスマス・オラトリオ
音楽によってイエスさまのお誕生を祝い、神さまのみわざをたたえるということは、人類が 音楽の歴史の初めから行ない続けてきました。
私自身にとっても、成長の各段階で、幼稚園 (京都聖マリア幼稚園)でうたったクリスマス の歌、中学・高校(自由学園)でオーケストラ の一員として演奏したヘンデルのメサイアなどが自分の信仰の形成に与えた影響は、はかり知れないものがあります。
私が日嘱学校(阿佐ヶ谷聖ペテロ教会)の一教師として子供たちのために、一連のクリスマスの歌を作曲したのも、子供たちがそれぞれ年齢に合った楽しい歌をうたいながら、理屈ではなく、心からイエスさまのお誕生を祝う気持ちがわかり、それを表現していけたらすばらしい、と思ったからです。そうして考えていたときに、ラジオで耳にしたのがカール・オルフ作曲の 「クリスマス物語」でした。これはドイツの作曲家オルフがバイエルン地方の方言や民謡を用いながら小学生の子供たちの声を素材にして書き上げたものです。
これを聴いたときに、この「クリスマス物語」 こそ、今まで自分が求めていたものだと思いました。早速レコードを買い求め、幾度も聴いたあげくに、私なりの模倣を始め、自分自身の作曲に加えて、自分が幼稚園で教えてもらった歌 や聖歌もつないででき上がったのが、この「こどものためのクリスマス・オラトリオ」です。
モーゼ 続木 創 (京都聖マリア教会 信徒)