公害の定義に関してですが、総務省の公害等調整委員会のサイトが良いのではないでしょうか。ここは、調整や裁定等をしてもらうことが出来ます。当然、言ったから必ずやってもらえるということもないです。特に、調停に関しては、相手が良心的であれば対応してくれます。しかし、相手側が同意しなければ、調停が開始されないという問題点があります。ただ、裁定に関しては、法的拘束力は無いようですが、原因究明をしてもらえる可能性が有ります。
説明は、リンク先を読んでほしいのですが、被害者が1人でも、条件によっては公害になるとのことです。根拠は、環境基本法です。
なお、大気汚染ですが、「何らかの汚染物質が大気中に排出されたり,悲惨してその質を悪化させること。」ということですので、薪ストーブの排気ガスはこれに相当すると、管理人は思います。
なぜ、所轄の環境省が認めてくれないのは謎ですが・・・。
とはいえ、環境省の職員に嫌われたら、規制が遅れる可能性がありますので、相談したとしても丁寧な態度を忘れないようにしましょう。
また、「いきなり臭いから〇〇を止めさせろ」と公務員が言われても、対応は無理だと思います。〇〇が、仮に古いディーゼルエンジンを載せている車だったとします。言われても、規制する法律がなければ、勝手に取り締まりや没収をやり始めたら大問題です。なので、やっぱり証拠を示さないといけないとおもいます。証拠は、やっぱり、PMとかVOCの測定かと思います。
薪ストーブの排気ガス問題ですが、本質的には健康被害が一番問題です。当然、臭いも問題ですが、臭いがしなくても、ものを燃やしていれば当然いろいろ有害物質は出てくるわけです。外国では文字通り何百もの論文があります。もっとかもしれませんが。そもそも、薪ストーブのニュースが最近、Yahooニュースの上位に出てきますが、必ずコメントが入ります。
「乾いた薪を使えば大丈夫」
しかも、ニュースの内容を見ると、同じことが書いてあります。個人的には、取り上げられるようになっただけマシですが、このままだと、健康問題ではなくて臭いの問題。しかも、乾いた薪を使えば解決。という風潮ができるのがものすごい怖いです。関係者が書き込んでいるんじゃないかと思うくらい、毎回、同じコメントが付きます。
とにかく、我々被害者に求められるのは、「薪ストーブの排気ガスは公害である」というイメージの形成です。そして、世間一般で誤解されている以下のイメージを払拭することです。
・自然の植物なので、薪は燃やしても無害→自然の植物由来のタバコは燃やすと有害物質・ガスを生成します。
・臭いだけで、害はありません→タバコ同様の様々な有害物質・ガスを生成して、その一部が臭いとして認識されています。臭いがしたら、すでにそこには有害物質・ガスが到達しています。
・煙が無いので無害です→煙は、10ミクロン未満の個体や液体の粒子を含み、それ以外にもガス等も含みます。それが、白だったり黒だったりして見えるだけです。なので、煙がなくてもガスや細かい微粒子は出ています。
・色が白くて、黒い煙ではないので無害です→むしろ、低温で起こる燻焼き状態の時にでる煙のほうが、不完全燃焼なので一酸化炭素や有害物質を多く含みます。完全燃焼していたほうが、有害物質は少ないです。だから、最初の焼きはじめの煙は健康に悪いです。黒いのは、炭素の含有量が多くて、すすの粒子が含まれている時にその色が見えるだけです。
・臭いは最初の数十分だけです→すでに書いたように、タバコに似た成分を生成しておいて、数十分だけなので吸ってくださいはありえません。言ってみれば、毎日、やり始めだけ30分前後、その後は、1時間に1回とかの頻度で受動喫煙させますけど、「お互い様です」「受忍義務の範囲内です」「(証拠は示しませんが、)〇〇と言われています。(業者か、ネットか、特に論文とかは無しで)」と言っているようなものです。
今まで知らないので使っていたとしても、知ってしまったら使えないのではないでしょうか。
逆に、薪ストーブの排気ガスの被害者の方は、「臭いでお互い様」と思っていたら、実は、凄まじい受動喫煙の被害にあっている可能性があります。一次避難を含めて、できるだけの対応を取らないとだめですよね。健康被害が起こらないことを祈ります。
ただ、現在の医学では、因果関係の証明は難しいのです。統計上、確率が上がるということは示せても、個別にあなたが薪ストーブの排気ガスが原因で発症したとは言い切れないそうです。代わりに、「引っ越しましょう(環境を変えましょう)」「できるだけ、原因を遠ざけてください。」等は言ってくれますし、「かなりの確率で、薪ストーブの排気ガスによって〇〇になっているはずなので、抗議して、△△してもらってください。」とは言ってくれます。友人とか親戚だと、「こんなの、塵肺になるよ!」とアドバイスしてくれます。(2025.03.03)