このページは,あまり客観的な話ではありません。じゃあ書くなよ、と言わずに、こんなこともある、という位の気持ちで読んでいただきたいです。
住宅密集地で薪ストーブの排気ガスの被害者になった時の気持ちに関して、管理人自身の経験も踏まえて記載しようと思います。
薪ストーブを住宅密集地で使用しようと考えている方は、隣にはこのような気持ちを持つ人が発生するかもしれないということを考えた上で、よくよく検討して欲しいです。まあ、良識や想像力があったら基本的に設置はできないという結論になると思います。
基本的に被害者に関しては、薪ストーブの排気ガスとは全く無縁んの普通の生活をしているということになります。そしてある時、突然何か変な臭い(薪ストーブの排気ガスの燃焼臭)が,家の中でし出します。「臭い」、もしくは、「何か燃えたような匂い」がする、という形で薪ストーブの排気ガスの被害者としても生活が始まります。実は,臭いがするということは、定量的には測定が難しいものの有毒ガス・物質も室内に到達しているのですが、この時点ではそんなことは知りません・・・。
最初は訳が分からず、外に出て様子を見てみるという形になると思います。すると、隣もしくは近隣に煙を出している薪ストーブの煙突を発見することになります。ちなみに煙が明確に出なかったとしても、実際に燃焼臭がすることは極めて多いです。なぜなら住宅地に設置する薪ストーブですが、自治体のゴミ焼却施設や大型の工場に設置してある、様な効果な排ガス処理装置(NOxやSOx用)や煤塵処理装置(PM等のスス関連)も付いていません。さらに、排気ガス自体は、大型施設の煙突のように、高さが100m も200m もあるようなものではありません。なので、排気ガスは、特に処理されない状態で必ず近隣のどこかに到達することが多いです。ここで、拡散するという人もいるかも知れませんが、拡散しても、成分は変わりません。濃度は下がりますけどね。でも、濃度が下がったからと言って、その濃度が健康に影響を与えるかどうかが不明なだけです。
話を元に戻しましょう。大多数の人は、まず、自分の行動を変えることで対処できないかということが多いと思います。「ご近所なので変なこと言ったら角が立つかもしれない。」といった感じでしょう。しかし、基本的に音や臭いというのは、何をしても防ぐことはできません。(当然、極論言えば、宇宙服の中に入っていれば避けれるかもしれませんが、そんなの普通の人には実現不能なので無視します。)これが見た目が汚い何か、とかだったら目をつぶったり、カーテンを閉めればいいのですが、五感の中で、鼻や耳が関わる音や匂いの問題というのは、防ぐことが難しいからこそ解決が難しいのです。
しかし、ここで何も言わなくてただ臭いとだけ思っていると、状況によっては体調不良が起こります。このくらいの段階になりますと、近所関係を気にするレベルではなくなってきますので、直接言うこともあるでしょう。その時、良識のある使用者であれば使わないという選択もしてくれます。ただ、ここで注意しなければいけないのは、薪ストーブ業者のホームページを見ると、大体の場合、乾いた薪を使えば煙は出ない、匂いは出ない、最新のクリーンバンや触媒がついている機種であれば、欧米の基準で適応しているので、問題ないという記載が出てくるわけです。ということは購入した人は、それが正しいと思って合計100万円以上使う人もいるわけです。なので結局、隣の人は神経質なんだという結論に至ります。私は使用者ではないのですが、おそらく業者に問い合わせたら、そのように言っているでしょう。まともでない業者だと、どうせ法律は無いんだから、何もできないですよ、と言っていると想像できます。なぜなら、SNSの薪ストーブのグループで、そのように発言しているユーザーが居るためです。脱法ドラッグだからといっても、堂々と使う人と使わない人とに分かれるのに近い話だと思います。
さて、健康被害が出た後、次に何をするかというと、おそらくネットを検索して色々調べます。すると地方自治体の薪ストーブ問題の啓発ページの説明を見つけるわけです。そこには現在、「薪ストーブを規制する法律はありません。話し合ってください」と書いてあります。ある程度、良識的な自治体ですと、環境省のガイドブックを紹介しています。まあ、あのガイドブックは、薪ストーブ業者の監修が入っていて、推進の立場から書かれているものなんですが・・・。
人によっては、薪ストーブユーザーに直接話し合い行くか、市役所の環境関係の部署が話をしてくれることもあります。それで辞める良識のあるユーザーもいます。私は被害者側ですが、アウトドアが好きなので、薪ストーブを設置したかもしれないと思っています。業者が大丈夫というので100万以上かけて設置して、それで隣やら市の担当者やらに言われて止めたら、本気で勘弁してほしいと思います。そういう意味でも、正しい情報を伝える必要があると思います。しかし、やめないユーザーも多いでしょう。私が逆の立場だったら、規制する法律もなくて、100万以上かけてたら、止めたくないですもんね。当然、使うのが夢だったでしょうし。
残念ながら、薪ストーブの排気ガスの被害者になって、そういうユーザーに遭遇してしまったら、今度は環境省に連絡をして、何とかしてもらおうと思うはずです。法律が無いなら、状況を説明したら、作ってくれるかも。だって、「環境省」だし、と。しかし、そこで言われるのは「地方自治体で対応してください」という定型文です。粘ったとしても、「現在、検討する気もありません」という回答です。せめて、記録位は残してくださいと伝えることと、担当者が、「アンチ薪ストーブ反対派」にならないように、喧嘩を売らないのが大事かと思います。四日市喘息等も経験した日本の、公害に対処してきた環境省がなぜこのような対応するのか、管理人は全く理解ができないのですが、おそらく大人の事情があるのでしょう。もしくはPFAS等で今、超絶忙しいのか。
ここで頭を抱えてしまうわけです。わらにもすがる思いでもっと調べると、青山氏のウェブサイトにたどり着くということになると思います。その後、青山氏のウェブサイトと同等未満の内容がある、このサイトも見つけていれば、この文章を読んでいるかもしれません(笑)
管理人としてはこの問題は、公共のプールでおしっこするかどうか、というレベルの問題だと思っています。プールでおしっこしておいて、「プールでおしっこしたって、拡散していって薄まるから関係ない。それで健康被害はあるのか?証拠はあるのか?法律で規制されているのか?じゃあ、警察が捕まえるのか?じゃあ証明しろ。」という発言をするかどうかに近いと思います。良識の問題です。まあ、止める人は止めるでしょうし、止めない人は止めないという話です。なので、法律なんかで規制するしか無いかなと思っています。そのためには、財産の使用を制限することになるので、被害の証拠が必要で、最終的に法規制をする人たちが納得するようにしないといけないと思います。当然、アンチは減らして、協力者を増やさないといけないという・・・。
でも、健康被害は回避できれば、回避ができたほうが良いと思います。なので、引っ越しで住めば、それでいいです。でも、そうすると、被害者が減って、抗議する人が減るってことなんですよね。短期的な対処で被害が減るほうが嬉しいんですが、結局、規制は進まないという形になると思います。被害にあったら、家族・親戚・友人・知人にできるだけ相談して、何らかの協力を得ることができればなと思います。ただ、SNSで下品に文句を言い過ぎるとアンチが増えそうなので、ある程度の品位は保ったほうが良いかもしれません。仮に、今、健康被害がなくても、ある日突然、被害者になる可能性があります。お隣さんの古い大きい家が取り壊されて、新しい小さい家がよく建ちます。そのうちの一つに、煙突があったらアウトです。最悪、呼吸器系疾患やアレルギー反応、循環器系疾患の発症の可能性が高いです。ぜひ、周りに相談しましょう。そして、協力者を増やしましょう。
上で述べたように、薪ストーブの排気ガス問題は、嗅覚が関わっており、被害者は何をしても逃れられない状況に置かれます。しかも、薪ストーブは1時間に1回とか追加で薪をいれます。すると、そこで不完全燃焼が発生して、平常時を上回る臭いや有害物質が放出されます。平常時にも臭いや有害物質が放出されていますが、それ以上という意味ですので、注意しましょう。しかも、そのタイミングは、被害者側からすると、全く予測できません。これは、騒音問題にも近いと思いますが、嫌な臭いや音で、予測不能という意味でランダムにさらされると、次は、いつ、その嫌なことが起きるんだろうという気持ちになって、大変精神的にきついです。どんどん、追い詰められてきます。薪ストーブの排気ガスは、被害者数が少ないため認知されていませんが、マンション等の騒音問題は広く知られていると思います。薪ストーブ使用者や使用を検討している方は、隣に対してその様な影響を与えている、与えるかもしれないと認識してほしいと思います。ちなみに、ぽつんと一軒家であれば、音も臭いも出し放題です。自身に病気の可能性があるので、個人的にはおすすめできませんが、少なくとも違法ではありませんし、迷惑に思う近所の人自体が居ないので、全く問題ないと思います。
マンション等の騒音問題で、直接的な暴力で解決しようとしてしまう事件が時々起こります。そのような事をしてしまうと、薪ストーブの排気ガスの被害者といえども、刑法犯として処罰される側に回ってしまいます。なので、そのようなことは絶対にしないようにしましょう。そうなる前に、引っ越しがおすすめです。でも、一軒家とかマンションを買っちゃったら、ローンの関係で引っ越しもできないですよね。まあ、薪ストーブの排気ガスを近隣に吸わせてくる、健康被害を言っても止めない、という隣人がいたら、隣人ガチャを最悪に失敗したってことになります。その時点で、人生詰んでしまうんで、もう、持ち家は諦めるのが、令和時代の賢い生き方だと思います。
管理人も、これを知っていたら、ずっと賃貸に住んで、やばいときは引っ越していたでしょう。このウェブサイトも作る必要がなかったかもしれませんね(笑)
(2024/2/2)