薪ストーブの排気ガスの被害者になった後、直接使用者と交渉しようとしたとき、ネットで使用者や業者がよく言っていることに対して、事実を述べていきます。
すでに、他のページに記載していることの繰り返しになったりしますが、ご容赦ください。
(1) うちは、最新型です
→クリーンバーンでも触媒式でも、大型焼却施設の脱ガス・煤塵対処用の装置を付けない限り、臭いをゼロにはできません。
例えば、以下の様な、都市型バイオマス発電所レベルであれば、排気ガスには、臭いも、有害物質もほぼ含まれなくなっているでしょう。
(2) 薪が乾いているから、臭いは出ない
→ものを燃やして、臭いがしないことはありません。生木を燃やすのが、問題外なだけです。薪が乾いていても、当然排気ガスは発生しますし、その中には有害ガスや有害物質が含まれています。そもそも、植物由来の薪もタバコも、成分は似ているので、発生する煙に含まれている有毒成分も似ています。この時点で、近所に排気ガスを強制的に吸わせているということは、近所に強制的にたばこの煙を(数本分以上)吸わせているということになります。昭和の頃ならさておき、令和になって、近所の子供や老人もいる家に、タバコの煙を数本分以上の量、強制的にいれるなんてありえない行動です。なぜか、薪の排気ガスを煙と言うと、問題ないと感じてしまう人が多いだけ。
(3) 薪は自然のものなので無害
→タバコだって、自然なものですが、散々、健康に害があることが知られています。自然のものなので、すごい昔から使われてきただけで、その影響で多くの被害が発生してきました。ただ、それがよく分かっていなかっただけです。
(4) 夜に使っていません
→ここまで来ると、見えないから大丈夫というレベルの、子どものような良いわけです。正直、ほとんどの子供に失礼なレベルです。測定して、嘘がつけないようにしてあげましょう。
(5) 法律に違反していない(建築基準法や消防法)
→建築基準法や消防法は、建物の強度や火災防止を目的とした、最低限の法律です。それに違反していないからと言って、何でもやって良いわけではありません。脱法ドラッグがあったとして、今現在法律違反じゃないから使って良いという人と、今現在法律違反では無いけれど使うべきではない、という、良識の問題でもあります。脱法ドラッグは、結局規制されました。大気汚染も、事業所であれば規制する法律があります。四日市喘息等の経験を元に、その様になったのです。なぜ、環境省が対応してくれないかは、まったくもって理解不能ではありますが、欧米では薪ストーブの排気ガスの健康への影響から、規制が開始しています。タバコと一緒で、今後は規制が進むでしょう。しかし、それを加速する必要がります。
(2025.02.03)