生物資源学部紹介
生物資源学部という名前に聞き覚えの無い方も多いかと思いますが、本学部では、農学系や水産系はもちろんのこと、気象をはじめとした地球環境に関することや、生態学、細胞生物など多種多様な学問について学ぶことが出来ます。また、魅力の1つとして実習や実験が多くあることが挙げられます。生物資源学部には三重県内に農場・演習林・水産実験場の3つの付属施設と附属練習船の勢水丸があって、これらを利用した講義が行われています。自然の中で講義や研究を行うことが出来る、環境意識を高めるのにもってこいの学部です。
農林環境科学コース
農林環境科学コースは生物資源学部の中で最も人数が多いコースです。農林環境科学コースの特徴は、2年次になるときに農学専修、森林科学専修、農業工学専修の3つの専修に分かれるため入試前や入学時にまだ大学で学びたいことが決まっていないという人でも入学後にじっくりと考えて自分の学びたいことを見つけ、自分の進みたい道に進むことができることです。また、1年次のときに教員インタビューや生物資源学総論というものがあり、1年次のうちから研究室の様子やどんな研究を行っているかなどを知ることができ、将来自分がやりたいことを見つけるのに役に立つものがたくさんあります。また、1年次に農場や演習林、水産実験場などの演習場の見学ができるため実際に演習場がどのようなところかを自分の目で見ることができます。将来学びたいことややりたい研究がすでに決まっている人もまだ決まっていない人も生物資源学部農林環境科学コースで一緒に学んでいきましょう。
※赤文字は必修科目です。
生命科学コース
生物資源学部生命化学コースでは、生物の持つ多様なしくみ、現象を化学の視点から分子レベルで解明することを目指しています。細胞や遺伝子、タンパク質、酵素の働きなど、生命を構成するしくみを科学的に理解し、学びを深めることができます。
カリキュラムとして生化学、有機化学、分子生物学、バイオテクノロジーなど幅広い分野を学び、最先端の実験設備と少人数制による細かな指導で、研究者や技術者としての力をつけることができます。2年次前期までに専門基礎科目を学び、2年次後期から生命機能化学専修または海洋生命化学専修に分かれ、専修専門科目や卒業研究に必要な知識と技術を学びます。まだ自分のやりたいことが決まっていなくてもどちらの専修にするか考える時間が十分にあるので安心です。
1年次の間は他のコースの人と同じ授業になることも多く、異なる興味を持った人たちと多く関わるので自分にない考えを知ることができ、また新しい発見もたくさんあります。
食品・健康分野,医療・医薬品分野、環境・エネルギー分野および生物工学分野などに興味を持っている人は最適なコースだと思います。
※赤文字は必修科目です。
海洋生物資源学コース
海洋生物資源学コースは、魚、鯨類、プランクトンなどの生き物に関することはもちろん、環境問題、気候、気象、資源経済についても学ぶことができるコースです。1年次は、基礎科目の講義がほとんどですが、2、3年次は、専門科目の講義が増えていきます。3年夏頃に研究室を決め、3年後期からの卒業研究では、先生と相談しながら、自分の研究テーマを決め、自分でデータを取り、分析し、これまでの研究と比較しながら、深く考えます。
同じコースの同期生と関わる機会が、授業はもちろん、授業以外でも多いことが特徴です。
海洋系の学科と聞くと、好きな魚がいないと!魚に詳しくないと!と思うかもしれません。しかし、研究室へ配属される、1、2年次の間に実際に研究されている先生のお話を聞いたり、海洋系の授業を受けたりすることを通して、自分はこれだ!と言えるものに出会うことができる環境が海洋生物資源学コースにはあります。
※赤文字は必修科目です。
生物資源総合科学コース
生物資源総合科学コースは、1年次の間だけこのコースで学び2年次からは生物資源学部の他3コースのいずれかに配属されることが特徴のコースです1年次は「データサイエンスⅠ」、「生物資源学総論」、「フィールドサイエンスセンター体験演習」などの必修科目に加え、「フードシステムチュートリアル」、共通教育などの選択科目を履修します。基本的には生物資源学部の学生の中で授業を受けますが、中には総合コース独自の授業もあるので自然と多くの友達ができる環境です。私は高校生の時点で学びたい分野をまだ絞り切りきれていなかったので2年次から別コースに配属される生物資源総合科学コースを選択しました。実際にコース内の授業では自分の興味を広げる機会があります。例えば森林保護活動に参加したり、マレーシアに行くこともできます。今後やりたいことがまだ見つからないという方にもおすすめです。
※赤文字は必修科目です。