本ホームページの紹介内容は、北海道大学 創成研究機構 同位体顕微鏡システムをご利用・またはご利用を検討頂いてる皆様へ向けた内容となります。
上記以外で所有の同一装置(仕様が同一であっても)において、本マニュアルの内容に沿って操作やエラー解決などを行った場合の結果についての保証、および起因して生じたトラブルについての責任は負いかねますこと、ご承知おきください。
初版作成:上杉 2023年11月30日
装置外観
① 圧力計 :容器内の圧力を表示。表示範囲は0.0~0.3MPa
② ガス放出弁 :液体窒素充填時の圧力の上昇を防止する。必要に応じてガスを放出して内圧を下げることが出来る。
③ 加圧弁 :液体窒素使用時、内圧を上昇させる必要がある時に開く。
通常は必ず閉めておく。
④ 液注入口 :ここから液体窒素を充填する。
⑤ 液取出し弁 :取出し弁に接続されているホースを装置(HPM100)の液体窒素導入口に差し込み、液体窒素を導入する。
⑥ 安全弁 :容器内の圧力が0.13MPa以上になると作動し、ガスを放出する。
圧力計の値を確認し、0MPaになっていなかったら(圧力がかかっていたら)、ガス放出弁を開けて、加圧されているガスを0MPaになるまで放出する。
その後、ガス放出弁は閉めておく。
容器を台車に載せて、または、車輪が付いているので転がして、液体窒素室:01-301-1室に持って行く。
本マニュアルに従って液体窒素充填作業を行う前に、必ず、
・北キャンパス地区施設部門開催の、液体窒素ガス作業従事者保安講習会が受講済みであること
・カードキーへのユーザーシステム管理が完了している事
を確認して下さい。
もし、上記が完了していない場合は、完了している人(許可を得ている人)と同行して作業する様にして下さい。
液注入口に付いているカバーを外す。
(固定されていないので、そのまま上に引き上げれば取れる)
→
右の赤四角部分を、専用スパナを使用して回して取り外す。
液注入口(右図)より、液体窒素を充填する。
液体窒素の供給ノズルを注入口に差し込む。
ガス放出弁を全開にし、少し戻す。
ガス充填時にはガス放出弁から放出ガスが出るので、放出ガスが吸い込み口に行くように容器の位置を調整する。
容量は50Lであるので、充填量(パネルでの設定値)は35Lとする。
充填終了後、供給ノズルを取り出し、圧力計で内圧を確認する。
圧力が0.13以上になると、安全弁が作動する。
多くの場合、ガス放出弁が開いているので圧力は大きく上がらない(0.01程度)。
取り外した液面計を、逆の手順で取り付けていく。
最後にガス放出弁を閉める。
上記の取り付けの手順で、霜により締められない場合は、ドライヤーで霜を取り除いてから締める様にする(専用スパナ使用)。
フレキシブルホースを装置の液体窒素導入口に差し込み、液取出し弁を徐々に開いて液化窒素を取り出す。
内圧が0.02~0.05MPa程度になるように加圧弁で調整する 。
充填する量は、装置側の充填量の状態を見て判断する。
装置への液体窒素の供給が終了したら、液取り出し弁を閉じて、フレキシブルホースを装置から取り出す。
圧力計の値を確認し、0MPaになっていなかったら(圧力がかかっていたら)、ガス放出弁を開けて、加圧されているガスを0MPaになるまで放出する。
その後、ガス放出弁は閉めておく。