ISO 19103:2024 Conceptual schema language
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履歴
ISO 19103:2015概念スキーマ言語(withdrawn)
対応OGC標準:なし
対応JIS規格:なし
原文URL
https://www.iso.org/obp/ui/en/#iso:std:iso:19103:ed-2:v1:en
— UML 2.5.1への準拠度が向上した。
— UMLプロファイルが改善され、ステレオタイプLeaf、CodeList、及びUnionは非推奨となった。
— コレクションデータ型、名前データ型、拡張データ型、及びデータ型Anyが削除された。
— ISO/IEC 11404:2007の第8条及び第10条で規定されているデータ型との整合性が向上した。
— UML 1.xでモデル化された概念スキーマ、及びその他の概念スキーマ言語でモデル化された概念スキーマに関する適合性クラスが削除された。
— 参照規格が更新された。具体的には次のとおりである。
— UML 2.5.1が追加され、ISO/IEC 19505-2:2012(UML 2.4.1、Superstructure[4]に相当)が削除された。
— オブジェクト制約言語(OCL)の仕様が削除された。
この規格は、コンピュータ解釈可能な地理情報モデル(スキーマ)を開発するための概念スキーマ言語(CSL)の採用及び利用に関する規格である。地理情報の規格化のためには、正式なCSLを使用して、データ交換と相互運用可能なサービスの定義の基礎として機能する明確なスキーマを指定する必要がある。ISO地理情報規格群の重要な目標として、複数の実装環境間でデータ交換及びサービスの相互運用性を実現できるフレームワークを作成することがあげられる。この目標を達成するには、地理情報の仕様化のためのCSLの導入と、その一貫した使用が基本的に重要である。
この規格には二つの側面がある。第1に、地理情報の厳密な表現要件を満たす概念スキーマ言語(CSL)を選択する。CSLにはいくつかの種類があるが、地理情報分野では主に二つのCSLが用いられている。一つは、Object Management Group(OMG)によって策定された統一モデリング言語(UML)であり、もう一つは、World Wide Web Consortium(W3C)によって策定された三つのセマンティックWeb仕様、すなわちリソース記述フレームワークスキーマ(RDFS)、Webオントロジー言語(OWL)、及びシェイプ制約言語(SHACL)の組み合わせである。UMLはISO 19100シリーズの規格群においてその有効性が実証されており、モデル駆動型アプローチを利用可能にし、標準化されたグラフィカル表記法を備えているため、引き続きUMLを使用することに決定した。この規格では、概念スキーマの仕様記述のためのCSLとして、UMLのサブセットを定義する。また、概念スキーマの仕様記述のためのUMLプロファイルも規定しており、相互運用性の実現という目標を達成するための基盤となる概念スキーマを作成するために、UML及びUMLプロファイルを使用する方法についても規定する。さらに、本規格は、概念スキーマで使用するために、一連のコアデータ型定義を定義する。
UMLで規定された概念スキーマを使用するISO 19100シリーズ規格の目的の一つは、ISO 19118で定義されているような符号化スキーマへのモデルベースのマッピングの基礎を提供すること、及び様々な他の環境向けの実装プロファイル用の実装仕様を作成するための基礎を示すことである。
この規格は、ISO地理情報規格におけるUMLの使用に関する一般的なメタモデルについて説明する。応用スキーマのモデリングに特化した側面については、ISO 19109に示される。
ISO/IEC指令第2部(2021年版)「ISOおよびIEC文書の構成と作成に関する原則および規則」に基づき、国際規格では小数点記号として行上のコンマを使用することになっている。しかしながら、国際度量衡総会(Conférence Générale des Poids et Mesures)は2003年の会議において、「小数点記号は、行上のピリオドまたは行上のコンマのいずれかとする」という決議を全会一致で採択した[5]。実際には、これらの選択肢のどちらを用いるかは、当該言語における慣習によって決まる。測地学および地理情報といった技術分野では、すべての言語において小数点としてピリオドを用いるのが一般的である。本書では、この慣習に従う。
この規格の維持管理機関の名称および連絡先情報は、www.iso.org/maintenance_agencies で確認できる。
この規格は、地理情報のモデリングにおける概念スキーマ言語を使用するための規則を定める。選択された概念スキーマ言語は、統一モデリング言語(UML)のサブセットである。
この規格は、地理情報モデリングのためのUMLプロファイルを定める。
この規格は、概念スキーマで使用する一連のコアデータ型を定める。
この文書の標準化対象は、地理情報を記述する概念スキーマである。
以下の文書は、その内容の一部またはすべてがこの文書の要件を構成する形で、本文中で引用されている。日付が記載された引用規格については、引用された版のみが適用される。 日付のない参照については、参照文書の最新版 (修正を含む) が適用される。
UML 2.5.1: OBJECT MANAGEMENT GROUP (OMG). Unified Modeling Language (UML) [online]. Version 2.5.1. December 2017. Available at: https://www.omg.org/spec/UML/2.5.1
この規格では、次に示す用語と定義が適用される。ISOとIECは、規格化に使用する用語データベースを次のアドレスにおいて維持・公開している。
— IEC Electropedia: http://www.electropedia.org/
— ISO オンライン閲覧プラットフォーム: http://www.iso.org/obp
3.1
abstract
抽象
<information technology> 関心の対象範囲外の詳細を除外すること。
注記1:抽象化は、概念(3.20)の本質を理解しやすくし、複雑さへの対処を可能にする。
注記2:抽象化を行う行為は「抽象化」と呼ばれる。情報技術分野では、「抽象化」という用語は概念の抽象化、つまり抽象概念(3.4)も表す。
3.2
abstract classifier
抽象分類子
<UML> 直接的なインスタンス(3.42)を持たない分類子(3.16)
注記1:UML 2.5.1, 9.2.3.2では、抽象分類子のすべてのインスタンスは、それから特化された分類子のいずれかのインスタンスでなければならないと規定している。
注記2:UML 2.5.1, 9.2.3.2を改変。
3.3
abstract schema
抽象スキーマ
それを元にして作られた仕様なしには実装できない概念スキーマ(3.23)
例:ISO 19107:2019で定義されている、地理的実体の空間的な特徴を記述するための概念スキーマ。
注1:抽象スキーマは多くの分野に適用できる。
注2:抽象スキーマは応用スキーマ(3.8)によって具現化できる。
3.4
abstraction
抽象概念
<information technology> 抽象化(3.1)という行為の結果
3.5
abstraction
抽象化
<UML>異なる抽象レベル (3.45) または異なる視点から、同じ概念 (3.20) を表す 2 つの名前付き要素 (3.50) または名前付き要素のセットを関連付ける依存関係 (3.30)。
注記1:UML 2.5.1、7.7.3.3を改変。
3.6
aggregation
shared aggregation
集成
共有集成
<UML> 全体が部分の存在に対して責任を負わない、全体−部分関係(3.58)を規定する二項関連(3.12)。
注記1:部分は同時に複数の全体に含まれることがありえる。
注記2:UML 2.5.1, 9.5.3を改変。
備考1)「全体は部分の存在に対して責任を負わない」とは、合成(3.19)のように、全体と部分が強い結びつきにはないという意味である。
備考2) ISO 19103:2015 4.1 aggregationの定義が変更されている。MLGTはUML 1を参照しているので、さらに古い。
3.7
application
応用、応用システム
利用者の要求に応えるために行われるデータの操作及び処理
[ISO 19101-1:2014 4.1.1を引用] [翻訳は JIS X 7109:2009 4.1を引用]
備考1)application systemを省略してapplicationと表記している場合は、応用システム。
3.8
application schema
応用スキーマ
一つ以上の応用システム(3.7)によって要求されるデータのための概念スキーマ(3.23)
[ISO 19101 1:2014 4.1.2] [翻訳は JIS X 7109:2009 4.2を引用]
3.9
association
関連
<UML> 型付けされたインスタンス (3.42) 間で発生する可能性があるセマンティックな関係 (3.63)
注記1:関連も分類子の一種である。
注記2:UML 2.5.1 11.5.3.1を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.4 associationの定義と同一だが、注記は異なる。
3.10
attribute
属性
<UML> 関連 (3.9) 以外の分類子 (3.16) が所有する特性 (3.61)
注記1:UML 2.5.1 9.5.3 を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.5 attributeの定義は改変され、注記が加わった。
3.11
behavioural feature
振る舞い素性
<UML>振る舞いの面を示す素性(3.36)
注記1:UML 2.5.1 9.9.2.1を改変。
備考1)構造素性(3.66)は静的な素性であるが、振る舞い素性は動作や変化を定義する素性であり、操作によって示される。
3.12
binary association
二項関連
<UML> 二つのメンバー終端による関連 (3.9)
注1:UML 2.5.1 11.5.3.1では、2つのメンバー終端が同じ型(3.70)を持つことが許される。
注2:UML 2.5.1 11.5.3.1を改変。
3.13
cardinality
基数
<UML> 値の数
例:3つの値を持つコレクションの基数は3である。
注記1:基数はコレクションの特性である。
注記2:UML 2.5.1、7.5.3.2を改変。
備考1) ISO 19103:2015 4.6 cardinalityの定義、例、及び注記は廃止された。
3.14
class
クラス
<UML>オブジェクト(3.54)の集合の分類子(3.16)
注記1:UML 2.5.1 11.8.3.1を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.7classの定義は廃止
3.15
class diagram
クラス図
<UML> コンテンツの領域の主要な記号がクラス(3.14)記号又はインタフェース(3.43)記号、又はその両方になる構造図。
注記1:UML 2.5.1附属書Aを改変。
3.16
classifier
分類子
<UML>その素性に応じるインスタンスの種別
注記1:分類子は型の種類を指す。
注記2 : UML 2.5.1 9.2.1を改変。
備考1)ISO 10103:2015 4.8 classifierの定義は廃止された。
3.17
code set
code element set
code
code list
コード集合、符号集合
コード要素集合、符号要素集合
符号体系
コードリスト、符号一覧
符号化方式を符号化される集合のすべての要素に適用した結果
例:空港名の3文字表記の集合。
注記1:用語「コード」は、ISO 19118:2011, 4.3で定義されている概念も表す。
[ISO/IEC 2382:2015 2121556を参照 — 許容用語「コードリスト」が追加され、定義は附属書Hで使用されている用語を使用するように調整され、注記1は例に変更され、注記2及び注記3は削除され、新しい注記1が追加された。]
備考1)"code list" については、ISO 19136-1:2020 3.1.7として、次の定義が与えられている。
「許容する値のための符号を含む、値の定義域。」" value domain including a code for each permissible value"
備考2)"code"に符号体系という訳語を与えることができるが、"code set"と"code"を同一視することについて、注記で補足説明すべきではないか。
備考3)一般的にset(集合)の要素には順番はないが、list(一覧)の要素には順番があるので、code setとcode listを同一視することはできないのではないか。
3.18
comment
note
コメント
注記
<UML> 一連の要素に付加できるテキストによる注釈
注記1:この定義はUML 2.5.1 7.8.2.1を改変。
3.19
composition
合成
<UML> 全体がその部分の存在に対する責務を負う全体と部分の関係(3.58)を規定する二項関連(3.12)。
注記1:部分は一度に最大1つの全体にしか含まれない。
注記2:UML 2.5.1 9.5.3を改変。
備考1)この場合の責務とは、全体の側が消滅すると、同時に、合成関係によって繋がっていた部分は全て消滅させるということである。
備考2)ISO 19103:2015 4.10の定義は廃止されたことになる。
3.20
concept
概念
固有の特徴の組み合わせによって形成される知識の単位
注記1:概念は必ずしも特定の自然言語(3.52)に拘束されるものではない。ただし、社会的又は文化的背景の影響を受けるため、分類方法が異なる場合が多い。
注記2:これは、用語関係の活動において「概念」という用語で用いられるとともに定義されている『概念』である。産業オートメーションやマーケティングなどの他の分野で用いられる概念とは全く異なるものである。
[ISO 1087:2019 3.2.7を引用]
備考1)ISO 1087:2019のタイトルは"Terminology work and terminology science — Vocabulary"である。
3.21
conceptual formalism
概念形式体系
概念モデルを記述するために使用されるモデル化のための概念の集合
例:オブジェクト指向モデリング
注記1:一つの概念形式体系は複数の概念スキーマ言語で表現される可能性がある。
[ISO 19101-1:2014 4.1.4を参照 — 例を置き換えた。]
3.22
conceptual model
概念モデル
論議領域(3.72)の概念(3.20)を定義するモデル(3.48)
注記1:モデルは概念間の関係を含む可能性がある。関係も概念である。
[ISO 19101-1:2014 4.1.5を参照 —注記を追加した。]
3.23
conceptual schema
概念スキーマ
概念モデルの形式的な記述(3.22)
[ISO 19101-1:2014 4.1.6を引用]
3.24
conceptual schema language
概念スキーマ言語
概念スキーマ(3.23)を表現することを目的とする、概念形式体系(3.21)に基づく形式言語(3.37)
例:UML, EXPRESS, IDEF1X
注記1:概念スキーマ言語はテキスト、またはグラフィックな表現手段をとることができる。概念スキーマ言語の中には、同じ概念形式体系に基づくものがある。
[ISO 19101-1:2014 4.1.7を引用]
3.25
constraint
制約
<UML> 要素のセマンティクスの一部を明確にする目的で、自然言語(3.52)テキストまたは機械可読言語で表現された条件又は制限
注記1:この定義はUML 2.5.1 7.8.3.1から改変したものである。
備考1)この定義は、ISO 19103:2015 4.13から引き継がれ、注記1が追加されている。
3.26
data type
データ型
固有の値の集合であり、それらの値の特性及びそれらの値に対する操作(3.55)によって特徴付けられるもの。
例:「ブール型」データ型は、「順序なし」、「厳密」、「非数値」という特性を持ち、「等しい」、「否定」、「論理積」、「論理和」という操作を持つ。
注記1:データ型の値の特性は、ISO/IEC 11404に記載されているように、順序付けられているか順序付けられていないか、厳密か近似か、数値か非数値か、そして順序付けられている場合は有界か無界かによって分類される。
[ISO/IEC 11404:2007 3.12を参照 — 注記及び例を追加。]
備考1)ISO 19103:2015 4.14の定義は廃止された。
3.27
data type
データ型
<UML> インスタンス(3.42)がその値によってのみ区別される分類子(3.16)
注記1:UML 2.5.1 10.2.1を改変。
備考1)インスタンスに、データの種類を示す識別子を含まないという意味。例えば整数というデータ型のインスタンスは23.4のような数ではないが、23はインスタンスである。
3.28
data value
データ値
<UML> データ型 (3.27) のインスタンス (3.42)
注1:UML 2.5.1 7.5.3.2を改変。
3.29
definition
定義
関係する概念と区別するための、説明文による概念(4.3)の表現
[ISO 1087:2019 3.3.1を引用]
備考1)ISO 19104:2016 4.8に同じ定義がある。
3.30
dependency
依存関係
<UML> 単一または複数のモデル要素が、その仕様化または実装のために、他のモデル要素を必要とすることを示す、方向付けられた関係 (3.32)。
注記1:依存関係は、モデル要素間のサプライヤー/クライアント関係 (3.63) を示す。サプライヤーの変更は、クライアントのモデル要素に影響を与える可能性がある。クライアント要素の完全なセマンティクスは、意味的又は構造的にサプライヤー要素の定義 (3.29) に依存する。
注2:UML 2.5.1、7.7.1及び7.8.4を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.15の定義は、UML 2.5.1 7.7.1のみを引用しているためか、定義及び注記の内容は異なる。
3.31
designation
designator
label
名称
指示子
ラベル
ある分野又は主題において、概念(3.20)を指す記号による表現
注記1:名称は、言語的なものも非言語的なものもあり得る。名称は、様々な種類の文字だけでなく、ハイフンや括弧などの句読点も含むことができ、それらは分野、主題、又は言語固有の慣習によって規定される。
注記2:名称は、呼称を含む用語、固有名詞、または記号であり得る。
[ISO 1087:2019 3.4.1を参照 — 追加の許容用語「ラベル」が追加されている。]
3.32
directed relationship
有向関係
<UML> ソースモデル要素の集合とターゲットモデル要素の集合との間の関係(3.63)
注記1:UML 2.5.1 7.8.5.1 より改変。
3.33
enumeration
列挙型
<UML> データ型(3.27)のうち、モデル(3.48)内で値が個別に命名されるもの
注記1:列挙型が所有する列挙リテラル(3.34)の集合は順序付けられている。
注記2:UML 2.5.1 10.5.3 を改変。
3.34
enumeration literal
列挙リテラル
<UML> 列挙型(3.33)のための、ユーザ定義によるデータ値(3.28)
注記1:この場合、ユーザはモデル設計者(modeller)である。
注記2:UML 2.5.1 10.5.4.1 より改変。
3.35
extension
拡張関連
<UML>メタクラス (3.46) の特性 (3.61) がステレオタイプ (3.65) を介して拡張されていることを示す関連 (3.9) 。
注記 1: UML 2.5.1、12.4.1.1 を改変。
備考1)拡張関連はStereotypeとMetaclassを結ぶ特別な関連であり、UMLプロファイルのメタモデリングにおいて、ステレオタイプのインスタンスをメタクラスのインスタンスに結びつけることによって、メタモデル要素をカスタマイズするために使用される。
3.36
feature
素性
<UML>特徴
注記1: UML 2.5.1 9.4.3.1を改変
備考1)ISO 19103:2015 4.17の定義をさらに簡素化した定義になっている。
3.37
formal language
形式言語
機械可読で、明確に定義された意味を持つ言語
注記1:明確に定義された意味とは、典型的にはモデル理論的な意味である。
[ISO/IEC 21838-1:2021 3.10を引用]
3.38
generalization
汎化
<UML> より一般的な分類子 (3.16) とより具体的な分類子との間の、分類学的な有向関係 (3.32)
注記1:より一般的な分類子は親、または分類子がクラス (3.14) の場合はスーパークラスと呼ばれる。より具体的な分類子は子と呼ばれる。汎化は子から親へと向けられる。ある分類子からより一般的な分類子へ向かう方向の汎化を辿ることで到達できる分類子は、分類子の汎化と呼ばれる。ある分類子からより具体的な分類子へ向かう方向の一般化を辿ることで到達できる分類子は、分類子の特化と呼ばれる。
注記2:具体的な分類子の各インスタンス (3.42) は、一般的な分類子のインスタンスでもある。具体的な分類子は、より一般的な分類子の素性(3.36) を継承する。
注記3: UML 2.5.1 9.2.3.2及び9.9.7を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.18の定義に対して、汎化は有向関連であることを強調した定義に変更している。
3.39
identifier
識別子
関連付けられているものを一意かつ永続的に識別できる、言語的に独立した文字列
[ISO 19135-1:2015 4.1.5を引用]
3.40
identity
識別性
他のすべてのインスタンスと区別する、インスタンス(3.42)固有の特徴
[ISO/IEC/IEEE 24765:2017 3.1865を参照 — 定義中の「特性 (property)」という用語が「特徴(characteristic)」に置き換えられ、注記が削除された。]
備考1)ISO 19132:2007 4.14では「データ」とされているが、ここでは「特徴」とされているので識別性とした。
3.41
inheritance
継承
<information technology> より具体的な実体 (entity)が、より一般的な実体によって定義された構造と動作を組み込む仕組み
備考1)ISO 19103:2015 4.19では実体(entity)ではなく、分類子(classifier)とされていた。
3.42
instance
インスタンス
個別の実体
注記1:「インスタンス」という用語は、ISO/IEC 21838-1:2021 3.3で定義されている「個物(particular)」という用語と同じ概念を表す。
備考1) この定義は、ISO 19103:2015 4.20の定義をより簡略化した定義になっている。
備考2)ISO/IEC 21838-1:2021 3.3に同じ定義が見られる。名詞としての"particular"は、哲学的には特定の場所や時間に存在する個別のオブジェクト、実体、またはインスタンスを表すとされる。次の解説を参照すると良い。
https://www.rep.routledge.com/articles/thematic/particulars/v-1#:~:text=Particulars%20are%20things%20which%20have,/particulars/v%2D1.
備考3) ISO 19117:2012 4.14には、ISO 19107:2003 4.53の定義 "object that realizes a class" に由来する定義がある。
3.43
interface
インタフェース
<UML> 一貫した公開型の素性(3.36)及び義務の集合であるという宣言を表現する分類子(3.16)
注記1:インタフェースは規約を示す。インタフェースを実現する分類子のインスタンス(3.42)はどれでも、その規約を満足しなければいけない。インタフェースに関連付けることができる義務は、さまざまな種類の制約(3.25)(事前条件や事後条件など)又はプロトコル仕様の形式で示され、それはインタフェースを介した対話に順序制限を課すことができる。
注記2)UML 2.5.1 10.4.3.1を改変した。
備考1)ISO 19103:2015 4.21において同一の定義が与えられているが、ここでは注記1において「のインスタンス(3.42)」が挿入され、注記2が与えられ、引用情報が削除されている。
3.44
keyword
キーワード
<UML> UML記法の不可欠な部分とされる予約語
注記1:キーワードは通常、UMLグラフィック要素に付加されたテキスト注釈として、またはUML図のテキスト行の一部として表示される。キーワードはギユメ記号(«キーワード»)で囲まれ、ステレオタイプ(3.65)モデル要素と同じ記法になる。
注記2:UML 2.5.1 附属書Cを改変。
3.45
level of abstraction
abstraction level
抽象化レベル
抽象化度
関心の範囲外の細部の量を示す指標
注記 1: 抽象度の高いモデル (3.48) では、細部の量は比較的低くなる。
備考1)「関心の範囲外」は「対象としていない」と言い換えることができる。抽象化レベルが高くなると、実装は対象とならず、細部の記述が少なくなる傾向がある。例えば空間スキーマは抽象化のレベルが高く、それを使って設計される応用スキーマでは、細部の記述性が上がり、より具体的な概念スキーマになるが、SQLなどを使って設計される実装用のスキーマよりは細部の記述が少ない。
3.46
metaclass
メタクラス
<UML> メタモデル (3.47) 内のクラス (3.14)
例: クラス「Interface」は UML メタモデル内のクラスであるため、メタクラスである。
注記1: UML 2.5.1、6.2 を改変。
3.47
metamodel
メタモデル
モデリング言語を定義するモデル(3.48)
例:UMLメタモデル
注記1:モデルはメタモデルのインスタンス(3.42)であり、メタモデルはメタメタモデルのインスタンスである。
注記2:MDAガイド[15]を改変。
備考1)[15]とは次の文書である。
OBJECT MANAGEMENT GROUP (OMG). MDA Guide [online]. Version 2.0. June 2014. Available at: https://www.omg.org/cgi-bin/doc?ormsc/14-06-01
備考2)ISO 19103:2015 4.22の定義及び注記が改変されている。
3.48
model
モデル
現実の幾つかの側面の抽象概念
[ISO 19109:2015 4.15を引用][翻訳はJIS X 7109:2009 4.14を引用]
備考1)ISO 19103:2015 4.23 を引用している。
3.49
multiplicity
多重度
<UML> 有効な基数 (3.13) の規定
例: 多重度が「1..3」と指定されたコレクションのインスタンス (3.42) は、少なくとも1つの値を持ち、3つ以下の値を持つ。
注記1: 多重度とは、下限から(おそらく無限の)上限までの範囲にわたる非負整数の包括的な区間の定義である。
注記2: UML 2.5.1 7.5.3.2、及び7.8.8.1 を改変。
備考1)ISO 19103:2025 4.24の定義が改変されている。
3.50
named element
名前付き要素
<UML> モデル (3.48) 内の、名前を持つことができる要素
注記1:UML 2.5.1 7.8.9 を改変。
3.51
namespace
名前空間
<UML>名前で識別できる名前付き要素の集合を所有又はインポート(あるいはその両方)する名前付き要素 (3.50)。
注記1:UML 2.5.1 7.8.10.1 を改変。
3.52
natural language
自然言語
人間社会で現在又は過去に活発に使用されている言語。その規則は主に使用例から推測される。
[ISO 5127:2017 3.1.5.02を参照 — 注記は削除された。][翻訳はJIS X 0701:2005 1.1.2.01を参照]
3.53
n-ary association
n項関連
<UML>二つ以上のメンバー端を持つ関連(3.9)
注記1:3つのメンバー端を持つ関連は、3項関連と呼ばれる。
注記2:UML 2.5.1 11.5.3.1 を改変。
3.54
object
オブジェクト
<UML> 状態及び他の個体との関係(3.63)を持つ個物
注記1:オブジェクトはクラス(3.14)のインスタンス(3.42)である。
注記2:UML 2.5.1 6.3.1 を参照。
備考1)ISO 19103:2015 4.25に"object"の定義が示されているが、この版ではそれが変更され、注記が追加されている。
備考2)一般的には"object"は、例えば"unidentified flying object"(未確認飛行物体)のように、「物体、個体、対象」などと訳すが、オブジェクト指向モデリングの文脈ではほとんどの場合「オブジェクト」とされる。
3.55
operation
操作
<UML> インタフェース(3.43)、データ型(3.27)、又はクラス(3.14)の振る舞いの素性(3.11)
注記1:UML 2.5.1 9.6.3.1は、その素性を示す分類子(3.16)のインスタンス(3.42)に対して、操作を直接的に呼びだす(invocation)ことを許容する。"操作"は、そのような呼び出しの名前、型(3.70)、パラメータ、および制約(3.25)を指定する。
注記2:UML 2.5.1 9.6.3.1を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.26に"operation"の定義が示されているが、この版ではそれが変更され、注記が追加されている。
3.56
package
パッケージ
<UML>要素をグループ化するために使用され、グループ化された要素に名前空間(3.51)を提供する要素
注記1:UML 2.5.1 12.4.5.1を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.27に"package"の定義が示されているが、この版ではそれが変更され、注記が追加されている。
3.57
package diagram
パッケージ図
<UML> 1つ以上複数のパッケージの特定の側面を示す構造図(3.56)
注記1:UML 2.5.1 附属書Aを改変。
3.58
part-whole relation
partitive relation
部分−全体関係
部分関係
一方の概念が全体を構成し、他方の概念がその全体の一部を構成する二つの概念(3.20)間の関係。
注記1:「週」と「日」、「分子」と「原子」という概念の間には、部分-全体関係が存在する。
[ISO 5127:2017 3.1.7.06を参照 - 優先語と許容語の位置を入れ替えた]
3.59
primitive type
プリミティブ型
<UML> 下位の構造を持たない、定義済みデータ型 (3.27)
注記1:プリミティブ型は、UMLの外部(例えば数学的)で定義された代数や演算を持つことが可能である。
注記2:UML 2.5.1 10.2.3.2 を改変。
3.60
profile
プロファイル
<UML> メタモデルを、特定のプラットフォーム又は分野に適合させることを目的として、参照メタモデル (3.47) に限定的な拡張を定義するパッケージ (3.56)
注記1: UML 2.5.1 12.4.7 を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.28に"profile"の定義が示されているが、この版ではそれが変更され、注記が追加されている。
3.61
property
特性、プロパティー
<UML> 構造素性 (3.66)
注記1: 特性は、分類子 (3.16)、関連 (3.9)、又は他の特性によって所有される。
注記2: UMLメタモデル (3.47) では、特性は唯一の構造素性である。UML 2.5.1 では、特性と特性ではない構造素性との違いは明確に規定されていない。
注記3: UML 2.5.1、9.4.3.2、9.5.3、及び 9.9.17.1 を改変。
3.62
realization
実現
<UML> 一方は仕様を表し、他方は後者の実装を表す、二つの名前付き要素(3.50)又は名前付き要素の集合間の抽象化関係(3.5)。
注記1:サプライヤは仕様を表し、クライアントは仕様の実装を表す。
注記2:UML 2.5.1 7.8.14.1 を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.29の定義及び注記が改変されている。
3.63
relationship
関係
<UML> 要素間の接続
注記1:UML 2.5.1、7.8.15.1 を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.30の定義を改変。
3.64
schema
スキーマ
モデル(3.48)の形式記述
[ISO 19101-1:2014 4.1.34を引用]
備考1)ISO 19103:2015 4.31をそのまま引き継いでいる。
3.65
stereotype
ステレオタイプ
<UML> 既存のメタクラス (3.46) を拡張し、拡張されたメタクラスで使用される用語や表記法の代わりに、あるいはそれらに加えて、プラットフォームまたは分野固有の用語や表記法の使用を可能にするモデル要素
注記1:ステレオタイプはプロファイル (3.60) に含まれる。
注記2:UML 2.5.1、12.4.9.1 を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.33の定義を改変し、注記を追加している。
3.66
structural feature
構造素性
<UML> 構造の一側面を示す素性 (3.36)
注記1:構造素性は、それを保持する要素(例えば分類子 (3.16))のインスタンス (3.42) の構造の一部として保持される値を表現する。
注記2:構造素性は、型付き要素 (3.71) の一種でもある。
注記3:UML 2.5.1、7.5.3.1、及び9.9.21 を改変。
備考1)この用語は構造的な素性ではなく、構造の素性である。
3.67
tag definition
タグ定義
<UML> ステレオタイプ (3.65) の特性 (3.61)
注記1: UML 2.5.1 12.3.3.4 を改変。
3.68
tagged value
タグ付き値
<UML> モデル要素に適用されたタグ定義(3.67)の値
注記1:UML 2.5.1、12.3.3.4 を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.34の定義を改変し、注記を追加している。
3.69
template
テンプレート
<UML> パラメータ化されたモデル要素
注記1:UML 2.5.1 7.3.1 を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.35の定義を引用し、注記を追加している。
3.70
type
型
<UML> 許容される値の集合を指定するモデル要素
注記1:許容される値の集合は、その型のインスタンス(3.42)と呼ばれる。
注記2:UML 2.5.1では、「型」という用語は別の概念の優先用語でもあります。UML 2.5.1、22.3 では、この概念を、「オブジェクトの物理的な実装を定義せずに、オブジェクト (3.54) の定義域、及び、オブジェクトに適用可能な操作 (3.55) を指定するクラス (3.14) のステレオタイプ (3.65)」と定義している。
注記3:UML 2.5.1, 7.5.3.1 を改変。
備考1)ISO 19103:2015 4.36の定義及び注記1を改変し、注記2, 3を追加している。
3.71
typed element
型付き要素
型(3.70)をもつことができる名前付き要素(3.50)
注記1:UML 2.5.1, 7.5.3では、型付き要素が、関連付けられた型を持つ場合、その型付き要素によって(任意の時点で)表される値は、その型のインスタンス(3.42)であることが要求される。UML 2.5.1, 7.5.3では、関連付けられた型を持たない型付き要素が任意の値を表すことが認められている。
注記2:UML 2.5.1, 7.8.22.1を改変。
3.72
universe of discourse
論議領域
関心あるものすべてを含んだ、実世界又は仮想世界のビュー
[ISO 19101-1:2014 4.1.38を引用]
備考1)「ビュー」 "view" については、JIS X 4170:2009, JC.215では「ビュー」と表記されているので、ここでもビューとする。ただし、JIS X 7109:2009, 4.17の定義では「範囲」としている。
3.73
usage
使用法
<UML>クライアント要素が、その完全な実装又は操作のためにサプライヤー要素(または要素の集合)を必要とする依存関係(3.30)。
注記1:UML 2.5.1 7.8.23.1 を改変。
3.74
value domain
値の定義域
受け入れ可能な値の集合
例:3~28の範囲、すべての整数、任意のASCII文字、値の列挙(緑、青、白)。
注記1:これはISO/IEC 11404:2007の3.61の「値空間」と同じ概念である。
備考1)ISO 19103:2015 4.37の定義及び例を引用し、注記1を追加している。この用語は本文でも使用されている。
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