ISO 19170-1:2021 Discrete Global Grid Systems Specifications Part 1: Core Reference System and Operations, and Equal Area Earth Reference System
現行
履歴
対応OGC標準:なし
対応JIS規格:なし
原文URL
https://www.iso.org/obp/ui/en/#iso:std:iso:19170:-1:ed-1:v1:en
DGGS(離散的全球グリッドシステム)は、時空間データを整理、保存、分析するための新しい方法を提示する。本規格には、DGGSの規範的な定義及び参考となる附属書が含まれる。附属書Bでは等面積地球DGGSの理論的根拠について、附属書CではDGGSの歴史的背景について解説する。DGGSの中核を成すのは、新しい参照系(RS)である。ISO/TC 211及びOGC(Open Geospatial Consortium)によって別途規定されている空間及び時間RSは、以下の2つのタイプに分類される。
1) 座標による参照(ISO 19111)、及び
2) 識別子による参照(ISO 19112では地理識別子、ISO 19108では順序年代識別子)。
識別子による空間参照では、必要な幾何は範囲のみであり、これは単純な境界ボックスとして表現できる。正式な幾何は定義する必要はなく、社会的な気まぐれに従うこともある。同様に、順序時間参照では、順序年代の位相は既知であるが、開始時刻と終了時刻は推定値になる可能性があり、データモデルでは必須ではない。DGGSでは、図1に示すように、構造化された幾何を持つ識別子による参照という3つ目の型が導入される。
図1 --- 構造化された幾何をもつ識別子による参照
DGGSが占める時空領域(全球世界)の次元及び方位を定義するために、単一の親全球幾何が選択される。DGGS幾何の構造は、DGGS RSの幾何単位を作成する親幾何の再帰的モザイク分割 (tessellation)として、厳密に制御されたプロセスによって提供される。各幾何単位が占める領域は区域(zone)と呼ばれる。各区域には、区域識別子と呼ばれる一意の名前が与えられる。各区域識別子は、DGGSの全球世界の原子 (datum) によって定義された基礎CRS(座標参照系)内の代表的な時空間位置に関連付けられる。区域識別子は、その位置及び位相の両方を符号化したものにするのが最善である。構造化された幾何形状を持つ識別子による参照によって、構造化された幾何形状を持つ区域識別子を用いた参照系(RS)が生成される。地理情報は本質的に4次元であり、時間を含む。したがって、座標系、幾何、位相、識別子、そして識別子を用いた参照系(RS)のための統一された時空間データモデルが、時空間DGGSの前提条件となる。
この規格では、時空間データクラスを規定するために、ISO 19111の時空間データモデルのパターンをISO 19107及びISO 19112の両方の空間データクラスに適用し、それらの時空間データクラスに相当するものを生成するアプローチを採用している。したがって、この規格で規定されている幾何、位相、識別子、及び識別子を使用するRSの共通時空間クラス集合は、ISO 19111の時空間CRS及び座標系と整合性がある。ISO 19111と同様に、この規格の時空間データモデルはISO 19108を参照していないが、類似点と相違点については、付録Dに記載する。
この規格では、時空間の範囲は、時間を通して不変な空間クラスと、空間全体にわたって不変な時間クラスに限定される。このアプローチは特定の時空間状況を除外することになるが、非常に大規模な社会・環境モデリングには十分な柔軟性を備えている。海洋、気候、気象モデリングでは、圧力と温度が変化する条件下で一定質量の気体流体が存在する幾何が必要になることがよくある。これらのモデルはDGGSの外部で実行できる。ただし、これらの環境モデルから得られる結果はDGGSに保存しておき、後で他のデータとともに効率的に使用することができる。
この規格は、共通の時空間クラスの一貫性のある集合、共通の時空間クラス上に構築されたDGGSコア、およびDGGS EAERS(等面積地球 RS)のデータモデルを規定する。共通時空間クラス、DGGSコア、及び等面積地球 DGGSパッケージはそれぞれ、関連する仕様と要件を備えた独自の適合クラスをもつ。
DGGS コア パッケージは、量子化、位相の問い合わせ、相互運用性のための RS 及び関数で構成されている。
DGGSコアRSは、基礎CRSの座標によって実世界に配置された構造化幾何を持つ区域識別子を使用するRSである。DGGSコアRSは、以下のものを利用可能にするように設計されている。
— 時間、曲面、立体、及び時空間DGGS、
— さまざまなグリッド制約を持つDGGS、
— さまざまな細分化(refinement)戦略を持つDGGS、及び
— 地球又は他の天体を参照するDGGS。
等面積地球DGGSのRSは、DGGSコアRSを特化した型であり、以下の要素で構成されるRSを記述する。
— 基本単位多面体、
— 離散的な階層構造を持つ全球グリッド、
— それぞれに一意の識別子が付与された等面積区域を持つ全球グリッド、及び
— 測地CRS(通常は地理CRSでもある)内に位置する。
この規格は、特定の地球表面モデル、基礎多面体、又は多面体のクラスを規定するものではなく、互換性があり相互運用可能な機能の特徴を持つ DGGS を生成するさまざまなオプションを許可することを目的としている。
ISO 19170シリーズへの今後の追加では、以下の項目を網羅する予定である。
— 第2部:3次元等体積地球RS。
— 第3部:時空間地球RS。
— 第4部:すべての区域のエッジが基本CRSの軸に平行な軸平行RS。
— DGGS間及びDGGSと非DGGSアーキテクチャ間のクライアント・サーバー操作及びサーバー・サーバー操作を形式化するためのDGGS-API仕様。
— CRS用レジスターに類似した、DGGS定義用レジスターシステムの作成。
— DGGSデータ構造を利用可能にするための、OWS[52]、[54]アーキテクチャ、空間地物、データ形式などの他の仕様への追加。
この規格は、Open Geospatial Consortium (OGC) との緊密な協力のもとで作成された。
ISO/IEC専門業務用指針第2部、2018年版「国際規格の構成及び起草規則」に従い、国際規格における小数点記号は行上のカンマである。しかし、国際度量衡総会(Conférence Générale des Poids et Mesures)は2003年の会議において、全会一致で次の決議を採択した。「小数点記号は、行上の点または行上のカンマのいずれかとする。」実際には、これらの選択肢のどちらを選択するかは、当該言語の慣習的な使用法に依存する。測地学及び地理情報の技術分野では、すべての言語において常に小数点を使用するのが慣例である。この慣習は、この規格全体で採用される。
この規格は、以下の定義を利用可能にする。
—離散全球グリッドシステム (DGGS) のコアは、次の要素で構成される。
— 構造化幾何を持つ区域識別子を使用するRS、及び
— インポート、エクスポート、及び位相の問い合わせを提示する関数、
I— SO 19111 CRS に基づく、幾何、位相、区域識別子を使用するRS、区域識別子、及び区域のための共通時空間クラス。時空間適用範囲は、次の要素に制限される。
— すべての時間を通じて不変の空間要素、及び
— すべての空間にわたって不変の時間要素。
— 等面積地球参照系。
次に示す規格は、その内容の一部又は全てがこの規格の要求事項を構成する形で、本文中で参照されている。日付が記載された文献については、引用された版のみが適用される。日付のない参照については、引用規格の最新版(修正を含む)が適用される。
ISO 19107:2019, Geographic information — Spatial schema
ISO 19111:2019, Geographic information — Referencing by coordinates
ISO 19112:2019, Geographic information — Spatial referencing by geographic identifiers
ISO 19115-1:2014, Geographic information — Metadata — Part 1: Fundamentals
ISO 19156:2011, Geographic information — Observations and measurements
この規格の目的に応じて、次の用語及び定義が適用される。
ISOとIECは、規格化に使用する用語データベースを次のアドレスにおいて維持・公開している。
— IEC Electropedia: http://www.electropedia.org/
— ISO オンライン閲覧プラットフォーム: http://www.iso.org/obp
3.1
boundary
境界
実体の限界を表す集合
注記1:境界は、幾何形状の関連で最も一般的に使用される用語であり、集合は点の集合又はそれらの点を表すオブジェクトの集合である。他の分野では、この用語は、ある実体及び論議領域内の残りの部分との間の変わり目を表すために比ゆ(喩)的に使用される。
[ISO 19107:2019 3.6を引用][翻訳はJIS X 7107:2005 4.4を引用]
3.2
cell
セル
<DGGS> 空間的、時空的、又は時間的な幾何単位。次元数は0以上で、区域(3.52)に関連付けられる。
注記1:DGGS(3.13)内のすべてのセルは、DGGSの親全球幾何の次元を共有する。次元数が0のDGGSは利用不可である。
注記2:セルはDGGSにおける幾何の単位であり、区域が占める時空間領域の幾何がセルである。
注記3:セル及び区域という用語はしばしば互換的に使用されるが、「区域」という用語が厳密には推奨される。区域の幾何又は位相について具体的に議論する場合は、セルという用語が適切とされる。
3.3
cell refinement
セルの細分化
<DGGS> 指定された細分化比率(3.38)と一連の細分化戦略を用いて、親セル(3.33)を子孫の子セル(3.4)に細分化するプロセス
注記1:セルの細分化を反復的に適用することで、子孫の離散的全球グリッド(3.12)の階層(3.26)が生成される。
注記2:セル細分化手法の結果、子セル(3.4)はそれぞれ単一の親を持つ場合もあれば、複数の親を持つ場合もある。
3.4
child cell
child
子セル
子
<DGGS> 親セルの直下の子孫 (3.33)
注記1:子セルは、単一の親セル内にあるか、複数の親セルに重なり合っている。
3.5
class
クラス
同じ属性、操作、メソッド、関係及び意味をもつオブジェクトの集合の記述
注記1:クラスは、その環境に提供する操作の集合を指定するために、インタフェースの集合を使用することができる。この用語は、オブジェクト指向プログラミングの一般理論において初めてこのように使用され、後にUMLにおいて同じ意味で用いられるようになった。
[ISO 19103:2015 4.7を参照 - 注記1はISO 19117:2012 4.2から追加された]
3.6
compound coordinate reference system
compound CRS
複合座標参照系
複合CRS
少なくとも二つの独立した座標参照系を用いて位置を示す座標参照系
注記1:一方の座標参照系の座標値が他方の座標参照系の座標値に換算又は変換できない場合、二つの座標参照系は互いに独立しているという。
[ISO 19111:2019 3.1.3を引用][翻訳はJIS X 7111:2014 4.3を引用]
3.7
coordinate reference system
CRS
座標参照系
原子(3.10)によってオブジェクトに関連付けられた座標系(3.8)
注記1:測地及び鉛直原子は基準フレームとして関連付けられる。
注記2:測地及び鉛直基準フレームにおいては、オブジェクトとは地球のことである。惑星への適用については、測地及び鉛直基準フレームは他の天体にも適用することができる。
[ISO 19111:2019 3.1.9を引用]
3.8
coordinate system
座標系
点にどのように座標を割り当てるかを規定する数学的規則の集合
[ISO 19111:2019 3.1.11を引用][翻訳はJIS X 7111:2014 4.10を引用]
3.9
data type
データ型
その定義域内の値に対して許可される、操作を伴う、値(3.49)の定義域の仕様
例:整数、実数、ブール値、文字列、日付(符号の列に変換された日付)
注記1: データ型には、基本的な予約定義型とユーザー定義可能な型が含まれる。
[ISO 19103:2015 4.14を参照 — 例及び 注記1 がISO 19156:2011 4.3から採られた]
3.10
datum
reference frame
原子
基準フレーム
座標系 (3.8) の原点の位置、スケール、及び軸の向きを定義するパラメータ又はパラメータの集合
[ISO 19111:2019 3.1.15を引用][翻訳は JIS X 7111:2014 4.14を引用]
備考1) MLGTではdatumもreference frameもpreferred term とされている。
3.11
datum ensemble
原子アンサンブル
近似的な空間参照を目的とする、大幅に異なるものではない、同一の地上参照系又は鉛直参照系の、複数の実現のグループ
例:WGS 84 (TRANSIT)、WGS 84 (G730)、WGS 84 (G873)、WGS 84 (G1150)、WGS 84 (G1674)、及びWGS 84 (G1762) を含む未分化の実現グループとしての「WGS 84」。地球の表面では、TRANSIT と G730 の実現の間で平均 0.7 m、G730 と G873 の間でさらに 0.2 m、G873 と G1150 の間で 0.06 m、G1150 と G1674 の間で 0.2 m、G1674 と G1762) の間で 0.02 m 変化した。
注記1:原子アンサンブル内のさまざまな実現を参照するデータセットは、座標変換なしで併合(merge)できる。
注記2:「近似的」はユーザーが定義するもので、通常は1デシメートル未満程度であるが、最大2メートルになる場合もありうる。
[ISO 19111:2019 3.1.16を引用]
[+]
3.12
discrete global grid
離散的全球グリッド
<DGGS> 同一の細分化レベル(3.37)において、全球(3.24)を一意かつ完全に覆うセル(3.2)の集合
注記1:離散的全球グリッドを構成するセルの区域識別子(3.50)の集合は、関連する細分化レベル(3.37)を有する単一の区域(3.51)クラス(3.5)を形成する。
注記2:離散的全球グリッドを構成するセルの集合の構成は、DGG_GridConstraintコードリストの少なくとも1つのグリッド(3.25)制約を満たす。
3.13
discrete global grid system
DGGS
離散全球グリッドシステム
DGGS
離散的全球グリッド(3.12)の階層構造(3.26)、区域識別子(3.50)による時空間参照(3.42)、量子化(3.36)、区域問い合わせ(3.51)、相互運用性(3.28)のための関数で構成される統合システム
3.14
duration
持続時間
時間間隔(3.30)の終了時点と開始時点(3.29)の差に等しい非負の時間量
注記1:持続時間は、国際単位系(SI)の基礎となる国際数量体系(ISQ)の基本量の一つである。この文脈では、「持続時間」の代わりに「時間」という用語がしばしば用いられ、また微小な持続時間についても用いられる。
注記2:持続時間という用語については、「時間」や「時間間隔」といった表現がしばしば用いられるが、「時間」という用語はこの意味では推奨されず、「時間間隔」という用語も「時間間隔 (time interval)」という概念との混同を避けるため、この意味では非推奨とされる。
注記3:時間尺度単位の正確な持続時間は、用いられる時間尺度によって異なる。例えば、年、月、週、日、時、分の長さは、それらがいつ発生するかによって異なる場合がある(グレゴリオ暦では、暦月の長さは28日、29日、30日、または31日、24時間制では、1分の長さは59秒、60秒、または61秒など)。したがって、それぞれの正確な長さがわかっている場合にのみ、正確な長さが評価できる。
注記4:この定義は、IEC 60050-113:2011、113–01–13の用語項目"duration"の注記1と密接に関連している。
[ISO 8601-1:2019 3.1.1.8を引用]
3.15
dynamic coordinate reference system
dynamic CRS
動的座標参照系
動的CRS
動的基準フレームを持つ座標参照系
注記1:動的座標参照系を参照する地球の地殻上または地殻付近の点の座標は、通常は構造移動(tectonic motion)又は氷河性地殻均衡(glacial isostatic adjustment)などの地殻変動により、時間とともに変化することがある。
注記2:動的座標参照系を参照するデータ集合のメタデータには、座標エポック情報が含まれている必要がある。
[ISO 19111:2019 3.1.19を引用]
3.16
dynamic reference frame
dynamic datum
動的基準フレーム
動的原子
定義するパラメータの中に時間の経過が含まれる基準フレーム (3.10)
注記1:時間経過を伴う定義パラメータは、通常は座標の集合である。
[ISO 19111:2019 3.1.20を引用]
3.17
error budget
誤差見積もり
<metric> 計算結果に影響する誤差の量及び性質を記述する文書又は方法の説明
[ISO 19107:2019 3.35を参照 — 注記1は省略した]
3.18
feature
地物
実世界の現象の抽象概念
注記1:地物は型又はインスタンスとして現れる。この規格では、特に指定がない限り、地物インスタンスを指す。
[ISO 19101-1:2014 4.1.11を参照 — 注記1は ISO 19156:2011 4.6を参照して追加された]
3.19
feature type
地物型
共通の特徴をもつ地物(3.18)のクラス(3.5)
[ISO 19156:2011 4.7を引用]
3.20
geodetic coordinate reference system
geodetic CRS
測地座標参照系
測地CRS
測地基準フレーム及び、三次元直交座標系又は球座標系のどちらかを基礎とする三次元座標参照系
注記1:この規格では、測地基準フレーム及び楕円体座標系に基づく座標参照系は地理座標参照系という。
[ISO 19111:2019 3.1.31を引用]
3.21
geographic coordinate reference system
geographic CRS
地理座標参照系
地理CRS
測地基準フレーム及び楕円体座標系(3.8)をもつ座標参照系(3.7)
[ISO 19111:2019 3.1.35を引用]
3.22
geographic identifier
地理識別子
場所(3.31)の識別のための、ラベル又はコードの形式による空間参照(3.41)
例:"日本"はラベル(国名)の例である。"102-0083"はコード(郵便番号)の例である。
[ISO 19112:2019 3.1.2を引用][翻訳はJIS X 7112:2005 4.3を引用]
3.23
geometric primitive
幾何プリミティブ
<geometry> 単一の連結で均質(等方的)な空間の要素を表す幾何オブジェクト
注記1:幾何プリミティブは、幾何構成についての情報を表す不可分なオブジェクトである。点、曲線、曲面及び立体は幾何プリミティブである。多くの幾何オブジェクトはプリミティブのように働くが(幾何プリミティブに定義されているのと同じインタフェースを使用可能)、実際にはいくつかの他のプリミティブで構成される複体である。その一般的な集まりは集成体であり、プリミティブのように働けない場合がある(連結されていないため単一の線として追跡できない複雑なネットワークの線など)。この定義によれば、境界点は内部点に対して等方的ではないため、幾何プリミティブは位相的には開いている。幾何形状は閉じていると想定される。点の場合、境界は空である。
[ISO 19107:2019 3.50を引用]
備考1)等方的(isotropic)とは、ある対象物の性質が方向に依存しないとき、別の言い方をすれば、回転により変化しないときは等方的と言われる。そうで無いときは異方的(anisotropic)という。
3.24
globe
全球
<DGGS> 天体を囲む時空領域
注記1:本規格では、「全球」は最も一般的な形で、DGGS(3.13)によって参照される可能性のある天体、または天体を囲む時空領域を指すために使用される。地球などの特定の天体を指す場合は、明示的な用語が使用される。
3.25
grid
グリッド
アルゴリズミックな方法によって互いに交差する、二つ以上の曲線集合で構成されるネットワーク
注記1:曲線は空間をグリッドセル(3.2)に分割する。
[ISO 19123:2005 4.1.23を引用]
[+]
3.26
hierarchy
階層
<DGGS> 離散的全球グリッド(3.12)のセル細分化(3.3)の、継続的なレベルの組織化及び順位付け
3.27
initial discrete global grid
初期離散的全球グリッド
<DGGS>選択された地球表面モデルに沿って、サイズを調整された(scaled) 基本単位多面体の頂点間に定義された線(path)を外接させることによって作成される、離散的全球グリッド (3.12)の モザイク分割(3.8)
3.28
interoperability
相互運用性
それぞれの機能単位に固有の特徴に関する知識を利用者がほとんど又は全く必要とせずに、各機能単位が互いに通信し、プログラムを実行し又はデータを転送する能力
注記1:この規格では、相互運用性とは、特に、DGGS(3.13)からのデータの転送を開始して処理する機能のことを指す。
[ISO/IEC 2382:2015 2121317を参照—元の注記などは削除し、新たに注記1が追加された。]
3.29
instant
瞬間
<DGGS> 時間的な点を表す時間幾何プリミティブ
注記1:ISO 19107に規定される時間座標系(3.46)において、時間幾何プリミティブ(3.23)の瞬間及び時間間隔(3.30)は、ISO 19107に規定される点および線と同等である。
備考1)この定義は、ISO 19108:2002 4.1.17の定義とほとんど同じである。
3.30
interval
時間間隔
<DGGS> 時間における線を表す時間幾何プリミティブ
注記1:ISO 19107に規定される時間座標系(3.46)において、時間幾何プリミティブ(3.23)、瞬間(3.29)、および時間間隔は、ISO 19107に規定される点および線と同等である。
3.31
location
場所、所在地
特定のところ又は位置
例:マドリッド、SW1P 3AD
注記1:場所は地理的なところを識別する。
注記2:DGGS(3.13)の文脈では、場所は1より大きい次元を持つため、点ではない。
[ISO 19112:2019 3.1.3を参照 - 注記2が追加され、追加の例が示された。]
[+]
3.32
observation
観測
特性の値(3.49)を測定又は決定する行為
[ISO 19156:2011 4.11を引用]
備考1)ISO 19156:2023 3.13では以下のように定義されている。
「観察者が、ある手順を使用してオブジェクト(対象地物)の観察可能な特性の値を決定するために実行する行為であり、その結果として値が求められる。」
3.33
parent cell
parent
親セル
親
<DGGS> 離散的全球グリッド(3.12)の上位の細分化レベル(3.37)にあるセル(3.2)で、直下の子孫セルを持つ
注記1:親セルは、子セル(3.4)と重複するか、子セルを包含する。
3.34
period
<DGGS> particular era or span of time
Note 1 to entry: Periods are intervals (3.30) named with a period identifier (3.35).
期間
<DGGS> 特定の年代又は時間の幅
注記1:期間とは、期間識別子(3.35)で命名された時間間隔(3.30)である。
備考1)ISO 19108:2002 4.1.27ではperiodは次のように定義されている。
「時間の範囲を表現する一次元の幾何プリミティブ」
3.35
period identifier
期間識別子
<DGGS> 期間(3.34)を識別するラベル又はコードの形式による時間参照
注記1:期間識別子は、ISO 19112で規定されている地理識別子(3.22)の時間的等価物である。
3.36
quantization
量子化
<DGGS> 外部情報源からのデータをセル(3.2)の値(3.49)に割り当てる機能
備考1)量子化とは、連続的で滑らかな値の分布から、離散的でとびとびの値を得fるプロセスである。
3.37
refinement level
細分化レベル
<DGGS> 離散的全球グリッド(3.12)のモザイク分割 (3.8)並びにおける数値順序
注記1:セル数が最小のモザイク分割の細分化レベルは0である。
3.38
refinement ratio
細分化比率
<DGGS> 子セル(3.4)の数と親セルの数(3.33)の比
注1:正の整数比nでDGGS(3.13)の親セルを細分化すると、子セルの数は親セルのn倍になる。
注2:2次元DGGS(この文書ではEAERSの定義による)の場合、これは表面積比になる。
注3:DGGSの文献[34]では、細分化比率の代わりに「絞り(aperture)」という用語が使用されている。初期のDGGSコミュニティ以外の読者にとって意味が明確であるため、細分化比率の使用を推奨する。
3.39
sibling cell
sibling
兄弟セル
兄弟
<DGGS> 離散的全球グリッド(3.12)内の、同じ親セル(3.33)を持つセル(3.2)
注記1:親セルのすべての子セル(3.4)は、互いに兄弟セルである。
3.40
simple
単純
<topology, geometry> 等方的(すべての点が同形な近傍をもつ)で単純な境界 (3.1) を持つこと
注記1:内部はどこでも、適切な次元Dn = {P|‖P‖ < 1.0} のユークリッド座標空間内の開いた円盤と局所的に同形である。境界の次元は1次元小さい。これは本質的に、オブジェクトが自己交差したり、それ自体に触れたりしないことを意味する。一般に、境界点を除き、交差せず接触しない曲線に使用される。単純な閉曲線は円と同形である。
[ISO 19107:2019 3.84を引用]
[+]
3.41
spatial reference
空間参照
実世界における位置の記述
注記1:これは、ラベル、コード又は座標組の形態をとってもよい。
[ISO 19111:2019 3.1.56を引用][翻訳はJIS X 7111:2014 4.43を引用]
3.42
spatio-temporal reference
時空間参照
実世界における位置を識別するシステム。時間情報を含む場合もある。
注記1:これは、ラベル、コード又は座標タプルの形態をとってもよい。
3.43
spatio-temporal coordinate reference system
spatio-temporal CRS
時空間座標参照系
時空間CRS
構成要素としての座標参照系 (3.7) が空間座標参照系及び時間座標参照系 (3.47) になる複合座標参照系 (3.6)
[ISO 19111:2019 3.1.59を引用]
3.44
static coordinate reference system
static CRS
静的座標参照系
静的CRS
静的基準フレームをもつ座標参照系
注記1:静的座標参照系を参照する地球の地殻上または地殻付近の点の座標は、時間とともに変化することはない。
注記2:静的座標参照系を参照するデータ集合のメタデータには、座標エポック情報は不要である。
[ISO 19111:2019 3.1.61を引用]
3.45
static reference frame
static datum
静的基準フレーム
静的原子
時間の経過を含まないパラメータを定義する基準フレーム (3.10)
[ISO 19111:2019 3.1.62を引用]
3.46
temporal coordinate system
時間座標系
<geodesy>軸が時間になる一次元座標系
[ISO 19111:2019 3.1.64を引用]
3.47
temporal coordinate reference system
temporal CRS
時間座標参照系
時間CRS
時間原子に基づく座標参照系 (3.7)
[ISO 19111:2019 3.1.63を引用]
3.48
tessellation
モザイク分割
空間の分割のうち、元の空間と同一次元をもち互いに隣接する部分空間の集合への分割
例:モザイク分割の図的例は、ISO 19123:2005 の図 11、13、20、および 22 に示されている。
注記 1:合同な正多角形または多面体で構成されるモザイク分割は正のモザイク分割である。正多角形または多面体で構成されるが合同ではないモザイク分割は半正のモザイク分割である。それ以外のモザイク分割は不規則モザイク分割である。曲面上のモザイク分割は合同にはならないため、DGGS におけるすべてのモザイク分割は半正のモザイク分割または不規則モザイク分割のいずれかである。
[ISO 19123:2005 4.1.39を参照 — 注記 1 は修正済み]
3.49
value
値
型の定義域の要素
注記1:値とは、クラス(3.5)または型(定義域)内のオブジェクトが取れる状態をいう。
注記2:データ値はデータ型のインスタンスであり、識別子を持たない値である。
注記3:値は、名義尺度、順序尺度、比率尺度、間隔(3.30)尺度、空間尺度、時間尺度など、様々な尺度のいずれかを用いることができる。プリミティブデータ型を組み合わせて、ベクトル、テンソル、画像などの集成値を持つ集成データ型を形成することができる。
[ISO 19156:2011 4.18を引用]
3.50
zonal identifier
区域識別子
<DGGS>区域(3.52)を識別するラベル又はコードの形式をとる時空間参照(3.42)。
注記1:区域識別子は、地理識別子(3.22)、期間識別子(3.35)、又はこれら二つの複合である。
注記2:区域のZonalIdentifierは、区域を代表する位置の座標を提供し、時空間地物(3.18)の幾何はZonalIdentifierの集合によって表現される。
3.51
zonal query
区域問い合わせ
<DGGS> セルの区域識別子(3.50)を用いて幾何を指定する幾何関数又は位相関数
注記1:ISO 19107は、Query2Dクラス及びQuery3Dクラスの幾何関数及び位相関数群を規定しており、各関数のパラメータで使用される幾何要素は座標集合によって記述される。DGGSでは、すべての幾何は、区域識別子のリスト(または集合)のみで表されるセル集合(3.2)として参照できる。本規格は、各演算のソース幾何及びターゲット幾何を参照するために区域識別子を使用する、Query2DとQuery3Dの両方の演算を実装するためのZoneQueryを規定する。
3.52
zone
区域
<DGGS> 時空間の特定の領域
注記1:区域のプリミティブは、空間位置(3.31)と期間(3.34)である。
注記2:区域は、単一の区域プリミティブ、又は1つの空間位置と1つの期間からなる複合区域のいずれかである。区域は、任意の天体に関連付けられた時空間の領域である。
注記3:区域は、DGGS実装においてデータを格納及び取得するための主要なコンテナである。DGGSは、データベース内やタイル命名法などにおいて、区域識別子(3.50)によって区域を参照する。
注記4:各区域の幾何形状は、セル(3.2)によって表される。
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(2025-09-25)