中華アクションカムの特徴として、製造工程ではSoC、CMOSセンサー、レンズ、外装、パッケージ構成、製品の箱などがすべてユニット化されている点があります。最終的にはメーカーや販売経路を問わず、出自が全く同じものや、ごく一部だけが変更されているものも多く見受けられます。
また、スペック表記には注意が必要です。例えば「4K/30fps」対応などと書かれていても、すぐに信じることは自殺行為です。2017年現在、ネイティブに4K出力できるCMOSセンサーを搭載して、30fpsで記録できるシステムとなると、SoCにAmbarella A12などを搭載したごく一部のアクションカムに限られ、価格も(GearBestなどの海外通販で)1万5千円から(国内Amazon流通などでは)2万5千円程度はします。
5千円程度の低価格中華アクションカムでは、解像度とフレームレートは偽装が多くなっています。顕著な例としては、AllWinner V3系のSoCを採用したものは、その殆どが4K解像度は1080p程度からの引き延ばし画像、フレームレートは同一フレームを重複記録する偽装仕様で実質15fpsとなっています。更に現実的に一番使い勝手がよさそうな1080p/60fpsも、720pからの引き延ばし画像だったりと、まさに中華製品特有の「馬鹿を騙して儲けてやるぜ」という思想で成り立っている醜悪な製品なのです。
このような製品でも日本のAmazonレビューでは「初めてのアクションカムですが1080p/60fpsの画質もいいです。☆5」などと書かれていたりします。要は「販売店から無料で商品提供を受けて悪い意見が書けない提灯レビュアー、もしくはそれらの意見に釣られて他の製品を知らない悲しき無知蒙昧でありながら自己の承認欲求のためにレビューを書きまくる素人以下の害悪」でしかありません。決して騙されないようにしましょう。