【製品名】Excelvan Q8
メーカー :Excelvan
メーカーweb :グローバルサイト
動画サイズ :4K/30fps(偽装15fps),2.7K/30fps, 1920x1080/60fps(解像度偽装),30fps,1280x720/120fps
背面液晶 :2インチ
SoC :AllWinner V3
CMOS :IMX179(偽装?)→ LA5262FA S
Wi-Fi :あり
手振れ補正 :なし
リモコン :なし
バッテリー :900mAh 1個付属
ベースモデル :Q8
Amazonでの取り扱い :有 https://www.amazon.co.jp/dp/B01K7HRXIC
(参考)2017年6月時点の販売価格 5,300円 タイムセール目標購入金額 3,359円
防水給電ケースの利用 :SJ4000用純正防水給電ケース または互換品
本サイトでのオススメ度:★☆☆☆☆ (★1 /5点満点中) ※自腹購入 → 祝! 経費精算!!
SoCにAllWinner V3を採用した格安4Kカメラです。Excelvanはワールドワイドでブランド展開しています。
性能は低く、お勧めできる要素がほとんどありません。
4K/30fpsはフレームレートの偽装で実際には15fps、画像も引き伸ばしです。肝心の1080p/60fpsがまともな画質であればまだいいのですが、残念ながら画質は最悪で、720p程度からの引き延ばしのようです。
このカメラでまともに使えるモードは、2.7K/30fps、1080p/30fps、720pモードのみとなります。画質については決してAmazonレビューなどの初心者の戯言を真に受けてはいけません。動きが少ない被写体を、2.7Kモードで定点カメラ的に使うのであれば、まだ利用価値があります。
タイムセールで3,500円程度であれば、割り切ってオプション品の購入として買うのもアリでしょう。それ以上の価値は全くありません。
MicroSDカードにはかなりの速度が要求されます。挿入時に速度チェックを行い、低速なカードであれば4Kや720P/120fpsなどのモードは使用不能、もしくは表記通りの性能が出ない動作となるようです。Class10以上というより、UHS-I U1以上で書き込みが速いカードを使用しましょう。
【梱包】
シンプルな紙箱です。ブリスターパックのノーブランド品と比較するとさほど安物感はありませんが、中身は梱包に負けている粗悪品です。
【設定画面と撮影時の液晶画面】
画像はファームウェアバージョン 20160810V23のもの。モデル名称は「Q8」。AllWinner V3系特有の「黒字に黄色ハイライト」が、警戒色として印象的です。
【動画から切り出した画像】
FHD 1080P/60fps
防水ケースに入れず手に持って、歩きながら撮影したものです。→オリジナルPNGファイル
720p程度からの引き延ばしのようで、残念ながら他機種と比較すると汚い画質です。
こちらは4K動画からの切り出しを1920x1080に縮小表示したものです。1080P/60fpsと比較するときれいですが、他機種の1080p/60fpsより精細感がなく、のっぺりと汚いことが確認できます。 → オリジナルPNGファイル
また、4Kモードは15fpsで動きが荒くなるため、実用度はかなり低くなります。2.7K/30fpsはフレームレートの偽装もなく30fpsとなりますが、4K同様ブレには弱く、動きのある撮影では画像が崩れがちです。
同じ被写体を【左側】1080p/60fpsと【右側】1080p/30fpsで撮影した動画からの同サイズ切り出しです。60fpsにすると低解像度からの引き延ばしになることが容易に確認できます。(自動販売機側面の斜め線エッジ部分のジャギなどが分かりやすく、圧縮率の差ではなく引き延ばしになっています)
【疑わしいパーツ構成】
スペック表記では「SONY 179」と書かれていますが、実際のパーツを確認すると「IMX179」であることに疑いがあります。昨今の中華アクションカムでは「IMX179s」と表記された、初期のIMX179とは違う特性を持ったものが蔓延しています。光量が多い日中の映像は一見きれいで、細かなノイズに起因するのか精細感があります。しかし夜間の映像は明らかに劣化しています。
本機を分解したところ、CMOSセンサー+レンズユニットには「LA5262FA S」の記載がありますが、無印の179であるかは判断できかねます。
【動画のプロパティ】
h.264
4K 3840x2160/偽装30fps データレート 23.12Mbps前後
2.7K 2688x1520/30fps データレート 31.69Mbps前後
FHD 1920x1080/60fps データレート 31.45Mbps前後
FHD 1920x1080/30fps データレート 31.57Mbps前後
音声 AAC 8ビット 8KHz 1ch
AllWinner V3が生成する動画ファイルは汚いバイナリのようで、視聴・編集ソフトによってはシークなどが正常に動作しません。また音声のレートが低く、内蔵マイクで明晰な音声を録音することには期待できません。