2021年 MS-A部門

受賞作品

最優秀賞

『カラフル』

クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン

長谷川桃奈・堀内日光 (7年生)

<受賞者のコメント>

私達にとって一番難しかったところはいっぱい写真を自分のカメラロールから集めたことと、絵を描いたことです。工夫したことはアニメーションや写真を音楽のテンポやビートに合わせた所です。あとはストーリーに合う曲を選んだことです。一番見てもらいたい所はフラッシュバックのように沢山写真をまとめて、ピアノのリズムに合わせた場面です。

<審査員のコメント>

人の感情を色で表現できることと一人ひとりには様々な「色」があることを、テキストだけでなくハイペースでめぐっていく画像で上手く伝えています。視覚的もとても印象に残る作品です。主人公が乗り越えなければならない試練が何であるか明確にしていますが、それは単に生き返ることだけでなく、自分を、人を受け止めることに関係していることがトレーラーから伝わってきます。

優秀賞

『青くて痛くて脆い』

広島インターナショナルスクール

岡野純大・平石大志(9年生)

<受賞者のコメント>

今回のブックトレーラーコンテストでは、この本の展開を面白くする序盤の2人が絆を深めていくシーンを動画で表現しました。そのシーンで登場する2人の印象を映像とテロップをうまく利用して表現しました。さらに、このトレーラーを観てその続きを実際に本で読んでもらえるようなエンディングに仕上げました。

<審査員のコメント>

テキストと動画がうまく重なり合い、物語の背景(主人公がどんな少年なのか、少女と出会ったきっかけは)が丁寧に説明されています。また、白黒の画像を使うことでこれが過去であり、主人公の思い出のこと上手く伝えられています。ノスタルジアに近いものを感じます。ただ、少女がいなくなることが唐突に伝わってくる印象を受けました。いったい何が起きたのか、主人公が乗り越えなければならないことは何なのか、もう少し丁寧に説明してほしいと思います。

『カラフル』

つくばインターナショナルスクール

三島ユミ(8年生)

<受賞者のコメント>

今まで使ったことのない新しいアプリを使い始めたので、この本のトレーラーを作るのは難しかったです。アプリに慣れるためにかなりの時間を費やしましたが、実際のトレーラーを作るのにその時間を使いたかったです。私は音楽の選択にあまり満足していません。 トレーラーにぴったりの音楽を探すのにもっと時間をかけられたと思います。

<審査員のコメント>

魂が本来行くはずの所に行かず、この世の中に戻された様子がよく伝わってきます。天使の気まぐれさゆえにこの世の中に戻されてしまったという、なんとなく不思議でままならない雰囲気が天使の絵からもよく伝わります。ただ、題名のカラフル」は何なのか、そもそも自分の罪を思い出すことはどういうことなのか、探るとさら深いところまでによい作品になったのではないかと思います。

準優秀賞

『クジラのおなかから

プラスチック』

つくばインターナショナルスクール

成田海斗 (6年生)

<受賞者のコメント>

ブックトレーラーのおかげでどれだけ撮影する人、料理を作る人が大変なのかがわかりました。僕は、一人でクッキーを作り、ストップモーションを撮影しました。そこで、『クッキー作るの大変だなぁ』『撮影大変だなぁ』と思いました。ブックトレーラーを作ると、いろんな人が大変な思いをしながら生きていることに、初めて気がつきました。

<審査員のコメント>

プラスチックを食べてしまったクジラや魚のクッキーが壊れていく様子がとても効果的でした。海が壊れ、生き物の体が壊れる様子を視覚的に強く伝えられています。また、この本は問題提起しているだけでなく解決策も伝わってきます。さらに出来合いの画像ではなくすべてオリジナルの絵でできているとさらにいい作品になったでしょう。また、視聴者に「もっとこの問題について知りたい」と思わせる仕掛けが必要だったと感じます。

『その時までサヨナラ』

北海道インターナショナルスクール

坂本慧(7年生)

<受賞者のコメント>

私は今回「CapCut」というアプリでブックトレーラーを作りました。今まで動画を作ったことがなかったのでブックトレーラーを作るのがとても難しかったです。私はすべてのシーンの文が読めるようにそれぞれのシーンを短くしたり長くしたりしました。個人的に絵をかくよりフリー素材を使ったほうがいいと思い、今回私はフリー素材を使いました。すべてのフリー素材と共通できるフリー素材を探すのが難しかったです。難しかったこともあったけどとてもいい経験になりました。

<審査員のコメント>

音楽と映像のバランスがとても良い。主人公の心の変化を上手く伝えていると思う。「しかし、、、」から音楽と文字だけではなくセリフを入れたらさらに説得力ある作品なっただろう。

『クジラのおなかから

プラスチック』

つくばインターナショナルスクール

横谷華(8年生)

<受賞者のコメント>

ブックトレイラーを始める前に、何をする予定かスクリプトを作りました。その後にスクリーンプレイを作りました、ブックトレイラーにどのコンテントを入れるかプランを作りました。これを使ってストップモーションを作りました。ストップモーションをとった後全部 iMovie に入れました。おわった後に、何をまだ入れたいとか、とりたいものをレビューしました。それから音楽とサウンドエフェクトを入れました。ブックトレイラーを最後に確認しておわりました

<審査員のコメント>

原色をうまく使った絵と音楽のコンビネーションを通して人間の不注意により海の生物が苦しんでいることを上手に伝えられています。さらに「私たちは、どうしたら良いか?」に触れたら効果的な作品になると思います。

『サクラ咲く』

北海道インターナショナルスクール

クック アナベル (8年生)

<受賞者のコメント>

ブックトレーラーを作るのがこれで3回目です。今年が一番難しかったと思います。前回より難しい本を選びました。絵を描いたりするのが一番楽しかったです。この本の内容が面白かったので、この本に決めて良かったです。この本の中に3つのお話があり、「サクラ咲く」の話に決めました。これからもっとブックトレーラーを作って、今より上手に表現してみたいです

<審査員のコメント>

桜の花びらのように落ちてくる便せんで始まるところがとても魅力的で、視聴者を惹きつけることができています。手紙の差出人が誰なのか、好奇心を湧き立てる構成になっています。ただ、主人公は手紙の差出人に執着するだけではなく、手紙を通して差出人以外のことにも目を止めて欲しかったです。また、表紙を描くのではなく、オリジナルの絵を使えているとなおよかったと思います。