2018年 HS-A部門 受賞作品

最優秀賞

『車夫』

つくばインターナショナルスクール

沈水藍(10年生)

今回トレーラーを作る時に工夫したことは、まず使った曲と字のタイミングが合うように細かく編集したことです。字は字、曲は曲というふうにならないように、トレーラーの全体的な一体感を求めて試みました。見る人の目を引き付けるように、いきなり主人公の視点からトレーラーを始めました。本のあらすじを見せるというより、最低限の言葉を使って本を読みたくなるような言葉を並べてみました。物語に繋がる画像や言葉を使いました。

主人公の足元の映像に始まり、最後は主人公が顔をあげて太陽を見据えている様子が斬新である。辛い境遇に追い込まれながらも、車夫になり人生を変えていく様子が上手に伝わっている。また、最後に主人公の母親について思わせぶりな文を載せることにより、本に興味を持たせ、きれいにまとまったトレーラーに仕上がっている。テキストや画像の解像度が低いのが残念である。

優秀賞

『小説 君の名は。』

北海道インターナショナルスクール

ホン藍子(10年生)

ブックトレーラーを作るのは今年で2回目で、去年よくしようと思ったところを気にしながら今回は作りました。去年は全部自分で写真撮ったり動画撮りに行ってましたが、今年はフリー素材を使ってもっとクオリティーをよくすることができたと思います。最近やり方を学んだグリーンスクリーンも活用でき、彗星の場面をかっこよく表現できました。編集と保存を繰り返す場面がいくつかあったのですが、仕上がりが良かったのでやった甲斐はあったなと感じています。

『また、桜の国で』

つくばインターナショナルスクール

池原憲仁 (10年生)

今回のブックトレーラー制作で、私はできるだけ簡素にまとめたいと思いながら作りました。トレーラーを作るたびに毎回内容が多過ぎると言われていたので、今年は削っては見直し、修正をする繰り返しでした。前はアニメーションを入れていたのですが、今回は話の時代と場所の設定も兼ねて、映像と音を代わりに使いました。個人的に出来がよかったので、またトレーラーを作る場合は今回や前回の教訓を活かしたトレーラーを作りたいです。

二人の主人公の視点から映像が撮影されていることがとてもよい。二人の混乱がよく伝わってくる。また、都会と田舎の映像を対比させることで、いかにこの入れ替わりが劇的な出来事かを印象付けている。身近なスマートフォンという道具に不可解なメッセージを表示した画面も、物語の謎を深める役割を担っている。「お前が誰なのか」見つけるために本を読もうと思わせている。日本の都会と田舎に住む2人が出て来る話であるが、日本ではなく、外国の画像が出て来る箇所もあるのが気になる。

映像としてはシンプルだが、黒い背景に白いシンプルな文章、静かなピアノ演奏に汽車の音が足され臨場感がある。モノトーンの画像が続く中最後に桜の花びらが舞踊りとても印象に残る。音楽の選択、組み合わせがとても良く、視聴者にいろいろな場面を想像させる。戦争の重苦しい雰囲気までも伝わってくる。テキストが若干多い印象もあるので、それを減らし、動画か画像をもう少し増やすとさらに良い。

『スマイルメイカー』

北海道インターナショナルスクール

大竹伶奈 (12年生)

福山愛弓 (12年生)

この本『スマイルメーカー』は読んでいる中、次々と起こる展開に待ちきれないくらい、ワクワクするストーリーでした。そんな特徴を活かすためストップモーションと自作の素材を使い、オリジナリティが出るよう工夫しました。一つ一つの写真を編集し、スピードを合わせるため、一から取り直したり、動画は時間をかけて編集しました。だが、その分満足した出来になったと思います。『この本を読みたい』と思わせるような作品であれば嬉しく思います。

ミニチュアの車の映像、手書きの絵、そしてストップモーションを上手に使ったトレーラーである。このタクシーには誰でも乗車できることや、物語で何が起こるかも丁寧に説明している。色々な文字が現れる場面ではキーワードとなるものが赤で書かれていたり、文も簡潔で情報が頭に入りやすいなど、細部まで工夫がほどこされている。オリジナリティーが良い。これを見る人のことを考え、読ませるテキストの量をもう少し減らし、画像を使って表すことが出来るとさらにクオリティーが上がる。

準優秀賞

『車夫』

つくばインターナショナル スクール

エルヴィン ウルフ

(10年生)

「車夫」では、主人公の人力車に乗ったいろいろな人のエピソードがありましたが、あえて主人公の吉瀬走に焦点を当てて作りました。観た人が浅草で人力車に乗っているような気分になるように、本の中で表現されている擬音を使いました。工夫した点は、主人公が実際に浅草の街をお客さんを乗せて走っている雰囲気を表現するために、雷門やスカイツリーなどの浅草を代表する観光地の写真を重ねて映像を作ったことです。

『小説 君の名は。』

北海道インターナショナル スクール

ホン碧

(12年生)

最初どのようなトレーラーを作りたいかと考えて、最終的に考えたトレーラーのテーマは「シンプル」でした。言葉が多すぎないこととあんまり忙しくないことを頭に入れて作りました。工夫したところは、写真とビデオを同じときに流し、写真が透けているところです。いつも写真だけとかビデオだけのものをみて、普通だと思っていたので、二つを合わせたらどうなるのかな、と思って試したらよかったので使いました。

『ツバキ文具店』

つくばインターナショナルスクール

ドゥロモンド 太良

(10年生)

今年でブックトレーラーづくり5年目になり、作業は計画から編集までかなり円滑に進みました。数年前と比べ与えられる時間も少なく、少々手こずりましたが、限られた時間の中でなんとか作品を完成されられました。今回の作品で工夫したことは、本で感じた事をなるべくそのままトレーラーに加えたことです。また、音楽や色使いなどにこだわり本の雰囲気をできるだけ上手く視聴者に感じ取ってもらえるようにしました。次に作る機会があれば、自作の絵などを加えたいです。

テクノロジーを駆使して、見ている人を惹きつける作品である。ストーリーにマッチした映像で、字幕映像も工夫してあるところが素晴らしい。効果音やナレーションを使うとさらに良い作品になる。

動画の使い方が良く考えられている。ストーリーとマッチした音楽と映像、また最後の手のシーンはとてもインパクトがあった。音楽が急に終わり、次のシーンに移ることが何回かあるが、見ている人のことを考え、音量を下げる、次に移ることをイメージで伝えるなどの工夫があると良いだろう。ナレーションがあるとさらに良い作品になる。

画像だけでなく、テキストのフォント、ピアノ曲まで細部に渡り、工夫がされている。ゆっくりとした曲が優しい雰囲気を醸し出している。テキストは読みやすいが、ナレーションがあっても良い。

『蜜蜂と遠雷』

広島インターナショナルスクール

池上茉利

(9年生)

『ステージ オブ ザ グラウンド』

北海道インターナショナルスクール

片山龍

(10年生)

今年のブックトレイラーは音楽などの詳細な部分まで考えて作りました。ピアノコンクールを拠点としている物語なので、本でも使われている曲を使う事にこだわりました。また、ブックトレーラーを見た人が本を読みたくなるような内容として伝わればと思っています。

二年ぶりのブックトレーラーでしたが、編集も上手く行き効率よく作れました。今回はフリー素材をメインにブックトレーラーを作ってみました。前作ったときは絵が下手で不器用なトレーラーを作りましたが今回はフリー素材を使ったから前よりは仕上げがよくできていると思います。あと2年前に比べて動画編集のレベルも上がったのでよりいいクオリティの作品が作れました。ちゃんと動画のムードをよく作れたので、前よりはいい作品に仕上がっています。

登場人物の目で感情を表現している。ピアノ曲も内容と合っている。テキストが読みにくかったり、内容を見直した方が良い箇所がある。音楽が急に終わるのではなく、ボリュームを下げながら止めるなど、工夫をするとさらに良い。

音楽や内容から青春を感じさせる作品である。元気になれそうなトレーラーに仕上がっている。テキストが多い上に、文字の大きさやフォントが良く変わるので読む人が大変だと思うかもしれない。画像や動画、またはナレーションでそれを表すことが出来るとさらに良い。