2019年 HS-A部門

受賞作品

最優秀賞

『かがみの孤城』

広島インターナショナルスクール

鳴戸理乃(9年生)

『淳子のてっぺん』

つくばインターナショナルスクール

川田舜 (10年生)

今回の動画作りのために去年の夏に東京のパソコン教室へ行き、アニメーションソフトの使い方の講座で勉強しました。この経験を生かしていかに良いアニメーション動画が作成できるか考えていると、気づいた時にはもう時間が足りなくて、考えていたものよりもクオリティーの低い動画になってしまいました。悔しいです。その代わり、前に応募した動画よりもたくさんの効果音や音楽を入れて見る人を飽きさせないようにと工夫しました。

今年のブックトレーラーでは自分でイラストを描き、この本のカバー以外は写真を一切使いませんでした。なるべくたくさんイラストを使うことで物語の設定がトレーラーを見る人に具体的に伝わると思います。特に今回は山に関する本だったので自然の景色にこだわりました。イラストはただの静止画ではなく日本の国旗が風でゆっくりなびいている様子や空の色の変化を加え物語の中のシーンを一つ一つよりリアルに描写しました。

手描きのイラストとテキストを巧みに融合した、極めて質の高い作品に仕上がっている。効果音もうまく組み合わされ、特に孤城での状況を説明する部分では、臨場感あふれる緊張感も演出することができている。ナレーションが導入されていれば、さらに完成度の高い作品になっていたのではないかと思われる。

手描きのイラストを使用した映像と音楽がうまく組み合わされ、テクノロジーを効果的に利用した表現力豊かな作品に仕上がっている。ナレーションも導入されていれば、さらに質の高い作品になっていたであろう。

優秀賞

『かがみの孤城』

広島インターナショナルスクール

新蔵颯矢(10年生)

今年は、創作よりもプラニングに重視しました。まず初めは、どのメディアを使うか。絵を描くのが苦手なので、結構選択肢が限られましたが、最終的にはこの本の主な設定である「城」をマインクラフトで再現することにしました。次は、どんな雰囲気に仕上げるか。明るく?暗く?冒険らしく?これらが決まり、合う音楽を見つけたら、創るのは楽しく、楽にできました。

マインクラフトを効果的に利用し、ストーリーの内容を忠実に表現することができている。画像が美しく、効果音も巧みに使用されている。ナレーションが組み合わされていれば、映像の美しさがさらに引き立っていたように思われる。

準優秀賞

『君は月夜に光り輝く』

同志社インターナショナル スクール京都

北田由祈

(9年生)

このブックトレーラーを作るにあたって一番工夫したことは、本の内容を簡潔に伝えながらも、閲覧者が本を読みたくなるような内容や構成にしたことです。例えば、ラストシーンに衝撃的なセリフと赤い背景を出す事により、閲覧者に衝撃を与え、さらに物語とどのように繋がっているのか考えさせる効果があります。また、素朴な色やテキスト、背景を使うことにより、話の内容により集中できる工夫をしました。今回初めてブックトレーラーを作りましたが、楽しかったです。

『太陽ときみの声』

つくばインターナショナル スクール

シャルマ・サミール

(9年生)

今回はさくらメダルブックトレーラーコンテストに参加するのが二回目なので、前の作品をれいとして、もっと皆さんが見て本を読みたくなるトレーラーを作りたいと思いました。普段あまり日本語の本を読まないので、日本語の語彙力が上達できる、いい機会だと思いました。本がだんだん面白くなって、最終てきにトレーラーの形が想像出きました。本を読んだ後はやる気満々でトレーラーを始めたが、ソフトの使い方がはっきり分からなかったので、ちょっと時間が多くかかりました。けれど最終的に完成出来たトレーラーにかんしては、嬉しいです。

『また、同じ夢を見ていた』

東京都立国際高等学校

柴野草大(12年生)

田承潤 (12年生)

僕らは、本の面白さを簡単に伝えたいと強く思った結果、シンプルさに拘り、このトレーラーの重点的な工夫としては、見る人の興味を浮かせることでした。まず、僕らは、「幸せとは」や「やり直したいことがある」といった共感しやすいような作中の台詞を抜き取って採用しました。さらに、トレーラー造りで色のコントラストを利用し、時間の経ち方や作品の雰囲気を作り出し、イメージの方からでも見る人を引き付けようと試みました。

明るい色彩が、主人公二人が出会うことで見つけることができたその日その日の喜び、他者とつながることの素晴らしさを象徴しているように感じられる。また、スマートフォンの画面や「やりたいことリスト」によって、二人がどのように心を通わせたのかを理解することもできる。さらに、最後の願い事が何かを特定しないことで、視聴者の好奇心をくすぐる作品となっている。歌詞がある歌を使うことにより、テキストを読まず、歌詞に気を取られてしまう視聴者もいることを考えると良い。

BGMが一部途切れてしまうなど、トランジションに若干問題があったのが残念だが、試練を越えてブラインドサッカーにかける主人公の勇気とチャレンジ精神を感じさせる作品となっている。彼の決断をさらに実感させるために、ナレーションの導入を考えても良かったかもしれない。

美しいイメージが使われており、トランジションもスムーズで見やすく、全体的に統一感ある作品に仕上がっていたが、テキストが多すぎる印象である。むしろナレーションを加えることによって、さらにレベルの高い作品に仕上げることができたように思う。