2021年 HS-A部門

受賞作品

最優秀賞

ぼくはイエローでホワイトで、
ちょっとブルー

広島インターナショナルスクール

鳴戸理乃 (11年生)

<受賞者のコメント>

今回は始めたのがとても遅かったので前回のような結果が出るか少し不安でした。ですが、新しく使えるようになったアプリや機材を使い頑張りました。学校の休憩時間や移動時間、寝る前など色々な時間を使って完成させました。今回はカバーにも使われる黄色をベースとしてトレーラーを作りました。エッセイはフィクション作品のようにはっきりとした起承転結がなくてどう話をまとめるか大変でしたが自分が納得いくようにまとめることができました。

<審査員のコメント>

本の表紙の色に合わせた色合いのグラフィックが芸術的で、効果的です。視覚と実際の声とのバランスが良く、語り手やその息子がどのように悩みを乗り越えていくのか本を読もうと思わせています。音声のボリュームが変わってしまわないように気を付けたらさらに良くなるでしょう。

優秀賞

『天空の蜂』

つくばインターナショナルスクール

川田蓮 (9年生)

<受賞者のコメント>

今年のブックトレーラーは例年と違い本の選択肢に多様性があり、自分に合った本を選べたと感じました。今まであまりなかったアクションのあるサスペンスのような本を選び、新しいものに挑戦しました。慣れていない本の内容で作りにくい部分もありましたが、過去の経験などを生かして満足のできる作品が作れたと思います。テキストの見やすさなど改善点はたくさんまだありますが、結果としていい作品が作れました。

<審査員のコメント>

若者を魅了する描写が施された作品です。

正義とは何かを考えさせられます。テキストが背景と重なって読みづらかったシーンもあったので、そこに気をつけるとさらに良い作品になるでしょう。

『天空の蜂』

北海道インターナショナルスクール

山川大輔(11年生)

<受賞者のコメント>

今回のブックトレーラーは、今までとは少し異なるスタイルで作ろうと前々から決めていました。今までは殆どナレーションを通して物語を伝えていましたが、今回は実際にあったシーンにセリフを入れて、トレーラーを見ている人がまるで物語の場面にいるかのような気分を味わえるように努力しました。さらに臨場感を出すために、その場面に適切な効果音や音楽を入れることにも工夫しました。トレーラーの冒頭をシーンにも力を入れました。

<審査員のコメント>

このトレーラーはヘリコプターに置き去りにされた子供の視点のテキストから始まり、冒頭で視聴者を引き付けることに成功しています。テキストはほぼ登場人物の会話で臨場感が出ていました。その迫力を映像でもだせれば尚良い作品になるでしょう。

『ぼくはイエローでホワイトで、

ちょっとブルー』

広島インターナショナルスクール

福島悠太 (10年生)

<受賞者のコメント>

今年のブックトレーラーでは、言葉より表現力のあるアニメーションを焦点を当て、採用しました。 本全体を通して色が深い概念を持っているため、青、白、そして黄色の原色に焦点を当て、アニメーションを作成しました。この本では、アイデンティティ、多様性、共感など、いくつかのキーワードが深い意味を持っており、現在の社会問題に対する主人公の感情を駆り立てる上で重要な役割を果たしています。このため、私はこの単語を重要と感じ採用することにしました。今回のBGMは適当なサウンドトラックを見つけれなかったため、自ら作曲して演奏することにしました。

<審査員のコメント>

ゆらゆら揺れる文字、センスのある絵、自身で作曲したBGMの効果が合わさりとても美しい予告編となっています。ナレーションなどで本が打ち出している問題点を考えさせる工夫があればさらに良い予告編となるでしょう。

準優秀賞

青くて痛くて脆い

広島インターナショナルスクール

行保美杏 (10年生)

<受賞者のコメント>

今回のブックトレーラーでは、三年ぶりに自分一人で全部の作業をしました。今回はアニメーションをメインにしてブックトレーラーを作成しました。今回使うソフトが初めて使うものだったのでとても苦戦しました。どうやってこの本の魅力を引き出せるかは私の実力で決まるので絵には手間をかけて描きました。

<審査員のコメント>

オリジナルの絵もきれいで、テキストの出し方も効果的です。作品を提出する前に、ケアレスミスがないか作品の最終チェックをすることをお勧めします。

『天空の蜂』

つくばインターナショナルスクール

宇賀丈太郎(10年生)

<受賞者のコメント>

今年のブックトレーラーでは、去年や一昨年の経験を生かし、アニメーションとストップモーションの作成に努力しました。特にこだわったのは、背景で描いた爆発やヘリコプターの絵です。工夫したことによって、本の緊張した雰囲気やショッキングな物語を表現できました。さらに、ヘリコプターと犯人を映す場面を描く際には、CG を用いました。そうすることによって、よりリアリティと迫力のある作品に仕上がりました。

<審査員のコメント>

とてもサスペンスフルで複雑な本の予告編であることがよくわかる作品です。トレーラーを親の視点から始めることで、原子力発電所の危機だけでなく、ひとりの命の問題であるということも伝わってきます。危険な状況をぼやけた映像で効果的に表現したかったのかもしれませんが、少しぼやけ過ぎていてわかりにくい箇所がありました。