2017年 HS-A部門

受賞作品

最優秀賞

『悩み部の結成と、その結末』

広島インターナショナルスクール

中山瑛琳(9年生)

竹野菜杏子(9年生)

私がブックトレーラーの作成により得た教訓はパートナーとのチームワークの大切さです。役割分担を決め互いに情報交換と意見交換を怠らず取り組んだことで、じっくり且つ楽しい気持ちで完成へと辿り着くことができました。部活名の謎解きとなる手法はないかと熟考した結果、最終部分に「悩み解決部」と表現することにしました。僅か0.5秒のシーンを30分以上かけて制作したりと自分なりの拘りを持って意欲的に取り組みました。

完成度の高い作品です。特に編集の技術が高く、動画、写真、手書きの絵がスムーズに組み合わさっているだけでなく、効果音も含め、この部員たちが何らかの「ミッション」を抱えているような、ワクワクさせる印象を残します。教室に入って行く導入部分や、登場人物の目だけをした部分など、単に物語を伝えるのではなく、インパクイトを残すような仕掛けが本物の映画のようです。

優秀賞

『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』

つくばインターナショナルスクール

加藤陽(10年生)

私は、初めてブックトレーラーを作りました。このトレーラーを作る時に工夫した事は、黒い紙とセロファンを使ってアニメーションを作ったことです。私は工作がとても好きなので、この方法にしました。黒い紙とセロファンでアニメーションを作るのは初めてだったので映像の微調整がとても大変でしたが、最終的にはうまく調節できたのでよかったです。

『The SIX ザ・シックス』

つくばインターナショナルスクール

熊倉心夏 (10年生)

今回のブックトレーラーで工夫したところは、フォント、色、サイズを強調したい部分だけ変 えたことでした。前回のブックトレーラーでは、物語の内容を入れすぎたと思ったので、今回 は大事な部分だけを入れようと心掛けました。選んだ本が短編集だったので、すべての内容を 伝えることは難しいと思い、短編集の中から3つ物語を選んでトレーラーに入れました。ま た、今回は絵を描くのではなく、映像を自分で撮影して作りました。

バケモノと呼ばれた主人公の青い髪や悲しみの涙をセロファンでうまく表しています。テキストや音楽も効果的に使われていました。セロファンを使った手作りのイメージと写真が見ている人を混乱させることもあります。統一するか、どのようにスムーズに両方を使えるかを考えるとさらに良いでしょう。

登場人物と、彼らの特殊な部分を説明するための映像の選択がとても良いです。また、周囲に溶け込めない彼らの不安や絶望を表現するためにテキストを点滅させたのも効果的です。ナレーションがあるとさらに良いでしょう。

準優秀賞

『羊と鋼の森』

北海道インターナショナルスクール

池澤綾羽 (9年生)

今年のブックトレーラーでは、なるべく自作の素材を使おうとしました。音楽はフリー素材の曲を見つけましたが、他は自分で絵を描いたり、動画を撮ったりなどして、できるだけ全体的にまとまりを持たせました。映像の編集など、自分の素材を使ったぶん、動きやエフェクトなどいろいろ試せました。何度かサクラメダルに応募してきましたが、今年が一番おもしろく、そして楽しく作れました。

『母と暮らせば』

つくばインターナショナルスクール

沈水藍(9年生)

私のブックトレーラーは主人公である福原浩二の心境の変化が基になっています。背景などに暗い色 が使って浩二の悲しい気持ちを表現したり、逆に明るい色を使って浩二の嬉しい気持ちを表現したりしました。トレーラーに使用した4つの曲も浩二の心境の変化に合わせてつなげました。もう一つ工夫し たことは、トレーラー内の人物像にシルエットを使ったことです。この工夫により何が起こっているかを 分かりやすく表現できたと思います。

バックグラウンドミュージックに使われている音楽が物語の内容に合っているだけでなく、「ピアノ」が重要な要素であることを視聴者に知らせています。また、手書きの絵が丁寧に物語の流れを伝えています。実写も絵もあるので、どちらかに統一するとさらに質の良いトレーラーになると思います。

主人公の気持ちがうまく現れていて、とても良い作品だと思います。もう一度本を読んでみたくなりました。テキストが少し多いので、もう少しアニメーションを使ったり、ナレーションを入れたりすると良いでしょう。

『羊と鋼の森』

広島インターナショナルスクール

志治萌音(9年生)

今年のブックトレーラーでは、初めてストップモーションで動画を作りました。とても険しい道のりで、特に手を握りしめる場面が非常に難しかったです。本のテーマやメッセージをブックトレーラーの中で強調するため、様々な工夫をこなしました。例えば、この本ではピアノは非常に大切な存在でした。そのため、アニメーションにピアノの画像を多く使用して、音楽もピアノの演奏が入っている曲を選び本の雰囲気を強調しました。

『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』

北海道インターナショナルスクール

片山龍(9年生)

二年ぶりのブックトレーラーでしたが、編集も上手く行き効率よく作れました。今回はフリー素材をメインにブックトレーラーを作ってみました。前作ったときは絵が下手で不器用なトレーラーを作りましたが今回はフリー素材を使ったから前よりは仕上げがよくできていると思います。あと2年前に比べて動画編集のレベルも上がったのでよりいいクオリティの作品が作れました。ちゃんと動画のムードをよく作れたので、前よりはいい作品と仕上がっています。

『悩み部の結成と、その結末』

カネディアンアカデミー

ウーインサン (11年生)

神宮司惠 (11年生)

ブックトレーラを作る時に大変だった点は、chapterの話をまとめる事でした。『別に繋がっていない話を一つの短いブックトレーラーにどう表するか。』を考えて下した結論は話ではなくて主人公を軸としてトレーラを作る事でした。工夫した所は忙しくて長い本は読めない高校生を対象としてこの本の話は五分以内に読めるという事を強調した事です。このトレーラを作る事によって私達は頭の中にあるイメージをビデオで表する事がどのだけ難しいのかをわかりました。

ストップモーションの動画が何か寂しそうな、秘密があるような雰囲気を醸し出しています。色も白黒に限定したことで、その雰囲気が強調されています。あえて抽象的な作品に仕上がっているため、視聴者は興味を引き出しますが、物語を十分に理解できない側面もあります。

お父さんにバケモノだと言われたキラの悲しみが伝わります。ナレーションが聞こえない箇所がありますが、なぜそのようにしたのか意図が分かりにくいです。風景のイメージが使われていますが、他のイメージも使い、キラの気持ちや聖櫃を手にいれるための試練を伝えることができると、さらに良いトレーラーになります。

最初の場面は、セリフを入れるともっと良くなったと思います。エンドロールにナレーションをした人の名前が書かれていましたが、ナレーションがなかったのではないでしょうか。あればさらに良くなると思います。