2・5年生 赤ちゃんふれあい体験のご報告
今年も別府小学校で赤ちゃんふれあい体験を実施しました。子どもたちは、尊い命が誕生すること、そしてその大切な命を授かった赤ちゃんが育っていくことを学び、自分たちも尊い存在であり、赤ちゃんの頃から大切に育てられてきたことを実感できる機会となりました。
実際に子育て中の親子とのふれあいをとおして、自分の命の大切さ、家族の大切さを実感した子どもたちの様子や表情は子どもたちの感想からもしっかりと捉えることができました。このような機会を子どもたちが体験することができたのは、助産師さんや参加してくださった親子の皆さん、そしてサポーターとして参加してくださった方々のご協力のおかげです。ご協力いただいたたくさんの方々に感謝の気持ちをこめながら、子どもたちの学びの様子をご報告したいと思います。
9月29日(金)ふれあい体験当日の様子
5年生は朝から「赤ちゃん来るん!?」とソワソワ嬉しそうな様子でした。
まずはしっかりと助産師さんの講演を聞き、妊娠や出産がどれほど尊く大変なことか、自分たちがどのようにして母親のお腹の中から生まれてきたのかをじっくりと学びました。
子どもたちの感想からも、普段の授業で学んできたことに加えて、たくさんの新しい気づきや学びがあったことがよくわかりました。
その後は、1クラスずつ、半数に分けて、赤ちゃん人形を用いた着替え実習と実際の赤ちゃんとのふれあいタイムを実施しました。
実際の赤ちゃんとふれあう前には、「子ども嫌いやしな」「絶対可愛くないと思う」と言っていた子どもほど、赤ちゃんに会ったらもうメロメロな表情で優しく接していて、帰りには「めっちゃ可愛かったー 時間短すぎるー!」と言っているのがなんとも可愛かったです。
子どもたちはお母さんやお父さんから妊娠や出産、そして子育てのエピソードを聞かせていただき、みんな熱心に耳を傾け、たくさんメモをしながら聞いていました。自由に活動する赤ちゃんの様子が可愛くて、みんな自然と優しい表情や言葉遣いになり、普段とはまた違った子どもたちの素敵な一面を見つける ことができました。
ふれあいタイムの様子
赤ちゃんとふれあって気づいたこと
子育て中のお話を聞いた後の、子育てしている方へのメッセージ
赤ちゃん人形を用いた着替え実習
着替え実習でも、赤ちゃん人形を大切に扱い、自分たちで決めた赤ちゃんの名前を呼びながらお世話をすることができました。着替え実習には助産師さんの他にも、他校の養護教諭や本校の先生方、そして別府小学校の保護者サポーターさんたち、地域の方々もたくさん協力してくださり、時間がない中みんなが着替え実習の体験をすることができました!
着替え体験を終えた子どもたちの感想
着替え実習を通して、自分がたくさんお世話をしてきてもらったんだということを実感できた子どもたちもたくさんいました。
午後からは2年生のふれあいタイム
今年度、別府小学校では新しい取り組みとして、例年実施している5年生の赤ちゃんふれあい体験に加えて、2年生にも赤ちゃんふれあい体験や、そのための事前授業を実施しました。2年生の事前授業には、参観として保護者の方にもご参加いただき、子どもたちへの温かいメッセージをいただきました。お忙しい中、ご協力ありがとうございました。何よりも自分の大切な家族からのメッセージの言葉は子どもたちにとって最高の宝物になったことと思います。
当日のふれあい体験で、赤ちゃんの動きに興味津々で前のめりになる子どもたち。真剣に子育て中のお母さんやお父さんのお話を聞き、赤ちゃんの前ではすっかり優しいお姉さんお兄さんの表情や仕草で、グッと成長した様子が見られました!
子どもたちのふれあい体験での気づき
参加されたお母さんやサポーターさんから子どもたちへ
~温かいメッセージのご紹介~
とってもとっても素敵なメッセージをたくさんの方からいただきました!別府小学校の保護者の方、地域のサポーターさん、子どもたちのためにと協力してくださった方々。みなさんからの心のこもった言葉は、子どもたちの心だけでなく、子どもたちの周りにいる私たち大人の心にも温かく届きました。
みなさんもたくさん周りの人から、かわいがられて育ったことを忘れないでください。
今日は貴重な体験をありがとうございました。普段あんなにたくさんの小学生の子に触れ合ってもらう機会がないので、息子もとても楽しんでいました。お話してくれたり、おもちゃで遊んでくれたり、抱っこしてくれたり、ありがとう!今回の学習をとおして、みなさんはどんなことを感じましたか?
また、自分が感じたことをお友達と共有して気づきを広げてみてください。今日は本当にありがとうございました。
みんなもお母さんのお腹にいる時から、周りの人か気をつけながら育てられて、今があります。
親のことが “うるさいな!” と、思うこともたくさんあると思います。
話したくなければ話さなくていい。
ただ毎日のあいさつはちゃんとしよう。
おはよう。いってきます。ただいま。
いただきます。ごちそうさま。おやすみなさい。
ありがとう。
素敵なあいさつがたくさんありますよ。
私はみんながカッコいい大人になってくれるのを待ってます!
赤ちゃんはお世話が大変そう、と思ったかもしれないけれど、その何倍も可愛くて、ぎゅーっとしてきたり、ニコッとしてくれたり、いるだけで気持もちが明るくなりますよ。簡単には産まれてこない赤ちゃんだからこそ、一人ひとりの命を大切にしたいですね。
たくさん息子と遊んでくれてありがとういました!皆さんのことを見ていると、こんなに大きくなるのもすぐなんだろうな〜と嬉しいような寂しいような気持もちになりました。お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんも、家族みんなあなた達のことが大好きで、いつも味方でいてくれると思います。今回のふれあい体験で学んだこと、感じたことを大切にして、家族との時間を見直してみてください。
みんな笑顔がとても素敵でした!私がみんなと同じくらいの時は、こんな授業なかったです。 羨ましいなと思いましたよ。実際にふれあい感じた事、思った事、知った事、忘れないでほしいなと思います。
小さなこどもたちと触れ合って感じたことたくさんありましたか?お人形さんにも丁寧に優しくお着替がえをしているみんなの姿すがたを見て、みんなもひとりひとり大切に育ってきたんだなーと思いました。
<別府小学校の性教育の取り組み>
1年生にはプールが始まる前に「プライベートゾーン」のお話をしています。
4年生には二学期の始めに、心の体の変化のお話をします。
5年生は林間学校前に男女それぞれに月経や精通について詳しく説明し、今後の実際の体の変化を自然と受け入れることができるようナプキンの使い方など具体的なお話もしています。
今年度からは、2年生に性の多様性教育の講演も1月に実施予定です。本校の3年生以上の児童はすでに
全学年で性の多様性講演を行いました。どんな子にとっても安心して自分らしくいられる学校でありたいなと思います。
また、性教育に関する内容は昨年度のコラムサイトにも掲載しておりますので、合わせてご覧ください。