英国設計のジェット攻撃機トーネードです。このキットはランナーのレイアウトやモールドなど典型的なイタレリ製品で、見た目の第一印象は良好、組んで貧弱、完成してなるほどーという感じ。組みにくいことはありませんが、全体的に接着面が薄く、肉厚もあまり均一とは言えません。プラの質も柔らかめで加工は非常に楽で私は好きですが、こういった可変機構を持つキットの場合、剛性感が今一つ足りないのが玉にキズです
トーネードは可変翼にパイロン(ミサイルなどを吊下する支柱)を持ちます。翼の可変機構とリンクしているので凝った設計ですね。このキットも主翼は可動しますがパイロン類の可変はあっさり諦めてます。まあスケールと翼の薄さから、そりゃそうだろう、という事なんですが、翼は開いている、閉じている両方のシルエットを写真に収めたいので、とにかくぐるぐる回るように工作しておきます。固定はテープとか何とでもなるだろうと。翼の回転部の造りも貧弱なので、翼につり下げ部品をとりつけると角度が保てなさそうです。普通ならここで翼もパイロンも固定するところですが、久しぶりの可変翼機なので頑張ってみました。でも塗装もやりにくく、強度も足りません。これ、長くは持たないかも知れませんね…。
表面のキットのモールドはイタレリ調、少し溝が浅いのが印象を悪くしていますが、それを生かす塗装もできますし、まあ行けます。ただ、このキットについては部品合わせが煩雑で、パーツも剛性も低く、パテをかなり必要とします。ほとんど埋まってしまいました。
可変機構がこのキットの工作のポイントです。剛性を高めるための追加工作を施します。そのため接着した胴体の背中を切り開くこととします。これは主翼を塗装後に胴体に組み込みたいのでこの点でも有効です。その内部はエアインテークの奥行も全くないので前から見える範囲で内部トンネルを作ります。主翼のガタつきを改善するため翼下面側のみにある左右翼のリンク機構を上面側にも追加しました。これらの追加工により胴体中央部はかなり込み合ってます。実機はここに主脚/主脚引き込み機構もありますから、レイアウト設計は大変だったことでしょう。
完成したトーネードの印象は、F-14トムキャットより一回り以上小さく、巨大な垂直尾翼が目立ちます。コクピットや可変翼機構のある胴体中央などのボリュームはトムキャットと大差ないので手足の短いトムキャット、といった印象。なんか親しみを持てますね。