今回数あるNASAリフティングボディ実験機の中からM2-F2を製作しています。 フルスクラッチなので例によって作図⇧から。そこから内部機体フレームを製作、表面に細切りのプラ板を張り込んでいきました。この方法は内部が空洞にできるので、コクピットや脚スペースの表現が容易で、機首にバランスを取るためのウエイトを挿入できます。これで地上姿勢も保てます。
⇩内部画像のコクピットの両脇に鉛を入れてあります。この機体は立体としてはものすごいテイルヘビーなので、油断するとすぐしりもちを着きそうです。主脚格納庫のスペースも作っておきます。
結局、プラ板をならして綺麗にしてみると、少しかたちが痩せてみえたので、立体として表情をつけるため、胴体の一番ボリュームのある所を中心に0.5ミリほどパテで盛り付け、フォルムを調整しました。ゼロから作る場合、こういうことはしょうがないですね。
コクピットは小さく、機体も小さいことを実感します。これでマッハ2で飛行し、ほとんど滑空で帰還するんですから、大したもんです。
キャノピーは塩ビからのバキュームです。雄型の原型がちゃんと乾燥してなかったのか、熱のかけ過ぎか・・最初の一発目のバキュームで表面が塩ビ側にくっついてボロボロになりました。さいわい溶剤でふき取るとキャノピーは何とか使えそうな様子。この成型が最初で最後の一個になってしまいました・・・。この作業苦手だなあ
この機体のデザインは理論そのままというかアポロ帰還機みたいなの雰囲気がありますね。(三角コーンを縦に切っただけみたいな)後の飛行機っぽいリフティングボディ実験機に対してはこのシンプルな潔さがいいですね。
全ての動翼は端のみ薄い両面テープでそっと固定してあるので可動?します。塗装には全体に銀を吹いたのち、パネルごとに微妙に違う銀を塗り分けるという手間のかかることをしました。手で触ったり、マスキングテープのせいで、先に塗った銀は劣化/変化してしまい、その部分にも新たに銀を塗りなおしたり、永遠に終わらない銀塗装のループにはまりました。
NASAのスーパークリティカル翼の実験機です。ハセガワ1/72F-8クルゼイダーをベースにします。
この巨大なバルジ、エリアルールに乗っ取った追加形状のようですが、作ってみて感じるのは、単に高速を狙うというよりは、検証したい主翼の前後をほとんど一定断面にして、翼のデータを定量的に取りたかった、という感じがします。
それにしてもこの機体の設計者はセンスいいですね。
その工作は片側を先行で、プラ板/プラ棒でその範囲と突出量を見極め、パテでならすようにしました。(修正したラインも型紙で左右再現が容易)パテだけだと、えてして表面の滑らかさに気を取られ、シルエットのチェックがおろそかになります。盛り量もわかりにくいですし。
今回図面を作成したのは主翼平面形のみで、あとは写真からの印象を大事に製作してます。スーパークリティカル翼は下面側後端のインバースした翼断面の再現が工作しにくいです。
主翼はプラ板をベースにプラ棒を接着し削り出しています。この方法はかなりの強度があり、削り出しにはいいと思いますよ。
キットのF-8の表面は、ほとんど残って無いです。
ほぼ工作の終了が見えてくると、なんとなく感じていたNASAの機体塗装が今一つぱっとしないことにやはり我慢ならなくなりました。、そこで思い切ってオリジナルマーキングをデザイン、完成を目指すことにしました。もともとこの機体は基本のF-8に対して胴体側面に追加されている前後のバルジがどうにも重々しく、またNASAのマーキングはこれを単調に見せる水平分割の塗装になってました。機体の特徴である強い後退角を持った翼や、追加されたバルジなどをより積極的に生かすため、視点を機体前方に集中させながら、後方にかけては抜けのいいデザインとし、全体としてリズムカルで軽快なデザインにしています。コクピットから主翼にかけての塗り分けはシャチをイメージ、そのシャチの特徴的な模様をスーパークリティカル翼の断面形状にアレンジしています。
上記のNASA実験機のチェイサー機として演じてもらうため製作したF-104です。(マーキングは自作)このキットは胴体中央で前後に組み合わせる設計がちょっと作りにくい所です。前後左右4部品から構成される背骨の形状がきれいなラインになりません。接着後改めて切り飛ばしてプラ板で作り直しましたが、周囲にパテも必要としたので、合わせの多さだけでなく、成型後の変形が若干あるかもしれません。繊細なモールドが美しいだけにもったいないです。
この工作で気が付いたのが、F-104の機体デザインは、キャノピーから胴体中央、そしてエンジンにかけて全然違う断面形の融合立体なんですね。普通は機首から尾部まで大きな一つの流線形立体にインテークの立体、主翼の付け根の立体や各種バルジなどが相関するのが飛行機の一般的な立体構成なんですが、これは違いますね。通ってるようで通ってない。結構フクザツ。それでも一本筋の通った感じに見えるのは背中のラインと下面のごく狭い範囲がなめらかに通っているからでしょう。槍の様なF-104、美しく見せるための、このキットの工作ポイントでもあります。
マーキングは自作です。
XB70の工作が終了し、本塗装に入る前に白い機体で塗装によるディテール表現を確認しておくため、X-29を製作しました(大きさは全然違いますが)。私の場合、塗装ムラも含めて塗りながら完成させていくので、XB-70のような大きな模型の場合、一気に全体を完成させるのが難しく(部分部分で塗装が仕上がっていく)最終的な完成イメージがばらつかないように、常に横に置いて塗装のマスターモデルとするため、この機体を作ることにしました。
主翼上面がわずかにフラットな印象なのでパテを盛ってます。その盛り量は僅かです。(写真は大げさな修正に映ってますが)この部分に細いラインのマーキングが入るので、後で目立つかもしれないと思いなめらかに仕上げます。(この主翼もスーパークリティカル翼だそうです) 後はほとんどストレートに組んでます。