この程度の大きさならプラ細工は結構楽しいです。富士川丸もそうですが、製造元の正確な図面など持ってないので、立体化するにはどうしても写真から想像するしかない場合が多く、そこが面白いところでもあります。
まずは土台となる船底部を作っていきます。ここがゆがんだり、剛性がなかったりすると後々の工作に影響が出ますので寸法も含めしっかり作ります。内側の写真と外側の写真から、一番薄い所はほとんど厚みがない平底のようですね。これに側面を取り付ければ全体像が見えてきます。
米軍のLCMとはこのような大きさ関係ですね。目的も基本的な考え方も同じなのに、印象がかなり違うデザインで面白いです。
後部回りの構造体(木製のようです)はプラ板をU字に切ったものの積層です。船首回りも写真が少ないのですが特徴的な双船首を製作。この写真はまだ角張ってます。最終的にはもっと丸めました。なにせ詳細がよく分からないので手探りで進めます。
錨もプラ材からの工作です。これで工作は完成、塗装に入ります。
塗装を済ませてみると、どうも操縦手の防御盾の幅の感じが違います。ここは書き起こした図面と立体化した際の印象がずれていましたね。
これはこの模型の顔なので作り直します。のぞき窓の開口比率も微妙に変えて2タイプを作りました。一番印象に合うものを再度接着です。
操舵輪も少し大きかったようで…これも作り直しました。
船首のスロープは水上航行時と上陸展開時の2タイプを製作しました。
どことなく”和船”のイメージがある大発は、立体化してみると船首のスロープや双胴の船首など、結構モダン。先進性が見られます。一方米軍のLCM/LTVは、もうただの「鉄の箱」・・・ 機能十分、生産性十二分という感じ。でもこちらの方がエンジンもパワフルで余裕あり。で これも毎度のことか。
で、大発やLCM(Landing Craft Mechanized)/LTV(Landing Vehicle Tracked)はその名の通り、海上から港湾施設のない砂浜などに直接物資や兵員/戦車などを揚陸させる船のこと。米軍は大小さまざまなLCMを量産し、上陸作戦に活用しました。日本の大発は南方の島々で雑役船としても重宝れ、輸送任務の他、機銃を装備して魚雷艇との戦闘も行っています。その機能に特化し完成されたデザインは、古今東西、様々な兵器が生まれては消えていく中、現在も米軍には残ってます。そのほとんど変わらぬ見た目はまるでカブトガニ?のよう。