日本史(古代・中世・近世)
人文分野の視点から教養を身につけるための科目です。
本講義では、日本の前近代史をおおよそ年代順にみていきます。それによって基礎的な知識を獲得するとともに、歴史の流れを理解することを目指します。その際に重要なことは、単に歴史上の用語を暗記するだけではなく、知識をもとにして考えることです。例えば、歴史的な出来事がなぜ起こったのか、当時の人々が何を思いどのように考えていたのか、現代の我々はそれらのことをどのようにして知りうるのか、といったことが課題になります。突き詰めていえば、歴史を学ぶことの意義とは、時間の経過とともに変わったことと変わらないことを見極め、人間と社会の本質をつかむことにあります。本講義でも、現代の日本と世界について深く考えるためのヒントを示せればと思います。
外国史(古代・中世)
この科目は、人間科学部のディプロマシーポリシーの一つ、「教養と社会モラルを兼ね備えた、人間教育を実践できる」ことを目的としている。21世紀に生きる私たちの社会や文化、人間関係、感情といったものは過去の人類の長い歴史の延長上にあり、その影響を受けている。それだけに現在を生きる私たちは誰であっても、よりよく生きるために歴史を学ぶ必要がある。この授業を受講する皆さんには、単に過去のできごとや年代を学ぶだけではなく、それらが自分自身の時代にどう痕跡を残しているのか、という点を重視してもらいたい。その上で私たちの世界の現状と未来について考えを深めることがこの授業の到達目標である。
具体的には、ヨーロッパ(と近代以降のアメリカ)の歴史を古代から現代まで学ぶ。現代の政治・経済・社会・国際関係のしくみのほとんど(民主政・株式会社・社会保険制度・国際法など)はで生まれたものであり、ヨーロッパの歴史を学ぶことは、商学部・経営学部・人間科学部のいずれの学生にとっても確実に役に立つであろう。
日本文学
'明治時代以降、日本は西洋化・近代化が急速に進んだことにより、価値観や社会制度が大きく変化した。とりわけ近現代に出現した新たなメディアの台頭は、文学の表現や受容のあり方にも大きな転換が生じさせ、高度に発達する情報ネットワークの中、読者や同時代の社会状況をより意識した作品が発表されるようになった。こうした潮流の中で、文学は社会や人間をどのように受け止めたのだろうか。 本講義では、明治から現代までの文学作品を取り上げ、私たちの捉える「社会」や「個人」といった問題に迫る。併せて、文学を表現してきた古今のメディアも確認しつつ原文に触れ、言葉の深みや表現技巧、物語の奥深さを味わう。また、社会や人間に向ける文学の視線や問題意識を探ることにより、名作の魅力を自らの言葉で説明できることを目指す。 本講義は、人文分野の日本文学および日本文化に関する教養を身につけるための科目である。
人文地理学
'人文地理学は,空間にある現象の分布から場所や地域を理解する学問です。この授業では,事例研究からとくに文化をめぐる現象とそれを取り巻く地域とのかかわりについて説明します。それを通じて、文化をめぐる現象についての分布図や統計表を難なく理解できる能力を身につけることを目標とします。この授業は人文分野から教養を身につけるための科目の一つです。