人間科学部

学部選択必修科目

選択する必要がある科目群(学部選択必修科目)

 1年春学期は以下から2科目程度履修してください。 

人間科学基礎論心理学A哲学A倫理学A教育学A言語学A社会学A科学史A健康科学A


・人間科学専攻の学生は、選択必修科目として以下を選択することが出来ます。

 児童学概論A (※児童教育専攻の学生は必修科目です)

 児童心理学 (※児童教育専攻の学生は必修科目です) 

・児童教育専攻の学生は、専攻必修科目として以下を選択することが出来ます。

 ボランティア論A

人間科学基礎論

心理学A

人間科学部と他学部の教員が毎回交代で講義を行います(オムニバス形式)。人間科学は「人間本性」(Human Nature=人間とはいかなる存在か)を探究するため、人間の本質を、道徳、歴史、文化、社会等々に見出しつつ、様々な知識と方法に依拠して歴史的に形成されてきた学際的な学びの分野といえます。本講義はこの学際的な学びの分野を、人間科学部に所属する教員を中心にオムニバス形式の講義で学びます。授業の目的は、人間科学とはどのようなことを学ぶ分野なのかを知り、人間科学への興味関心を深め、専門ゼミ選択など、より専門的な研究を進めていく際の足掛かりとすることです。人間の営みに関する学問です。 

<2022年度シラバス>

目標:人間の精神の歴史や生き物の生活の意図の表れ方を知る。講義概要:人間はことばを信じて、ことばによっていろいろな出来事についてその意味を語る生き物である。人間の世界ではそのことを学問と言ったりする。学問を科学とも呼んでいる。科学には人文科学(心理学、哲学、文学など)、社会科学(社会学、経済学、政治学など)、自然科学(物理学、化学、生物学など)などがある。学問と科学に共通することは人間が出会ういろいろな事柄を調べ何かの違いを発見することである。そのときの精神や心はどこまで説明がついているのだろうか?昔の人々は心や精神をどう考えていたのだろうか?人間を含めた動物には本能が本当にあるのだろうか?春学期は主に心や精神の歴史を講義する。古代では精神や魂の所在についての意外な事実を解りやすく講義する。

<2022年度シラバス>

哲学A

倫理学A

【目標】①ものごとの本質を批判的かつ抽象的に考えることができる。②代表的な哲学思想や思考法を理解できている。③自分の考えを論理的かつ説得的に主張することができる。【概要】<テーマ:哲学入門①身近なことがらを哲学してみよう>私は何者なのか。この世界は本当に存在するのか。みなさんもこれまでに少なからず一度はそうした問いを発したことがあるでしょう。こうした問いは一見無意味に感じられるかもしれませんが、実のところ私たちが生きているかぎり発しなければならない必然的な問いです。こうした問いをとことん考えてみるのが「哲学」という学問です。この授業では、教員と学生間および学生間での対話をとおして、身近な問いをじっくり一つ一つ考え抜き、哲学的思考力を身につけていきます。

<2022年度シラバス>

【目標】①人間の生の本質を批判的かつ抽象的に考えることができる。②代表的な倫理思想や思考法を理解できている。③倫理的問題に対する自分の考えを論理的かつ説得的に主張することができる。【概要】<テーマ:倫理学入門①善き生をおくるためにはどうしたらいいか>善さとは何か。生きるとはどういうことか。善き生をおくるためにはどうしたらいいか。これらはいずれも、私たちが生きていく上でつねにぶつかる倫理的問題です。この授業では、倫理学の代表的な問題や道徳的ジレンマを取り上げ、基本的な倫理学説を学びながらディスカッションをとおして実践的な倫理的思考力を身につけます。

<2022年度シラバス>

教育学A

言語学A

教育学は、人間の成長発達を捉え、子どもから大人まで、すべての人びとの幸福を追求するための学問である。わたしたちひとりひとりが、市民として社会を創っていくために、学習は必要不可欠である。「教育を受ける権利」は「学習権」として主体性を重視して発展してきた。学習は、単に知識を得るためや、受験競争に勝つためにあるのではない。人びとの基本的人権としての生存権やウェルビーイングと深く関わっている。本科目では、社会におけるこれまでの教育のあり方について扱い、議論をしていきたい。特に、今学期は教師の視点から教育を捉えること、および、STEAM教育についての理解を深めることを試みる。

<2022年度シラバス>

言語(ことば)の仕組みが理解できるようにする。自分の考え・感情を相手に直接伝える手段としての言語(ことば)は人間という種にだけ生まれながらに備わった能力である。この講義では、まずヒトの言語とはどのようなものであるか、さらにその言語を研究対象とする言語学とはどのようなものかについて考える。その後、音声そのものを対象とする音声学および各言語における音の現象に関する法則性を研究する音韻論、そして語・形態素について研究する(語形成を含む)形態論の視点から、具体的なデータを基に言葉が持つ特徴や規則について考察する。

<2022年度シラバス>

社会学A

科学史A

わたしたちの生きる「社会」はさまざまな関係の網の目から成り立っています。そうしたさまざまな関係の網の目は、普段はとくに意識されることが無かったり、見えにくくなったりしています。社会学は、そうした関係の網の目を、さまざまな視点から読み解き、時にはその在り方を変えるよう働きかける学問です。本講義では、皆さんにとって身近なトピックとそれに関する具体的な研究例を取り上げながら、社会学という学問の基本的な発想とさまざまなアプローチ方法について学んでいきます。

<2022年度シラバス>

科学者の人となりを知り、科学の歴史を学ぶ。それにより、「科学が歴史性を持つ社会的営みである」こと、それと「科学が社会の外にあるのではなく、社会の中にあること」を認識してもらう。講義では、科学的に正しいとは一体どのようなことなのかの学びを全体の流れとし、古代ギリシアから科学革命に至るまで、自然哲学者(科学者)は自然をどう捉えてきたのかを科学と歴史を結びつけて講じる。16世紀中葉から17世紀末における科学革命を中心に据えて講義する。

<2022年度シラバス>

健康科学A

健康的な生活を一生涯送ることは、万人の願いであろう。科学的な知識を学び、受講者にとって健康的な生活とは何かを模索する。本講義では、健康に対する知識だけを学ぶのでは無く、受講者の私生活応用方法の理解を目標とする。従って、可能な限り演習形式で授業を進める。受講者は講義内容をもとに私生活での応用を試み、まとめる。

<2022年度シラバス>

ボランティア論A

児童学概論A

(児童教育専攻は必修、人間科学専攻は選択)

 子どもに関するボランティア活動の意義を学び、活動の範囲・形態を把握し、ボランティア活動の課題を理解することが目標である。現在展開されている各種ボランティア活動に触れながら、その問題点と今後の動向を探るための視座を培うことを目指す。

 授業時に、実際のボランティア体験をし、その体験を振り返る作業を繰り返していく。学生が相互に討論したり、ボランティア活動の準備を協力して行なったりすることが求められている。複数回にわたり、幼稚園等におけるボランティア実習を予定している。

<2022年度シラバス>

社会や家族のあり方が大きく変化する現代社会において、子どもの教育に関わる一人ひとりが複雑化する社会との関連で多様な子どものあり方やその問題性について理解を深め、自分なりの児童観や人間観を養っていくことが重要となる。講義では、まず、「子ども」や「児童」という用語の定義や子どもの社会全体での位置づけ等、“社会・文化・歴史的存在”としての「子ども」について学ぶ。続いて、人間発達のメカニズムに関する基本的知見について学び、“育ちゆく存在”としての子どもへの理解を深める。最後に、子どもを養育する親の問題に焦点をあて、“育てられる子ども”と“親の成長”について学ぶ。講義においては、ディスカッションや協同学習の形式を積極的に取り入れ、様々な事例を通して学生自身が自分なりの子ども観や人間観を形成していくことをめざす。

<2022年度シラバス>