科学史A
'我々が住んでいる「地球」を題材に、自然科学の教養・科学史的教養を深めることがまずは大きな目標である。地球の内部構造、地震、プレートテクトニクス、地形の形成、火山、海洋、気象、オーロラなどを取り上げる。加えて、その背後において統一的な論理的枠組みが構築されている過程にも触れてもらいたい。地球は当然身近なものであり、人類が自然科学というものを築き上げるのに格好の題材であった。そして人類は実際に理路整然とした理論体系を作り上げたのである。目の前の現象を題材にして論理的思考により新たな世界を開く、という過程と、実社会で向き合う問題の解決とのアナロジーを感じてもらいたい。自然科学に関する知識・思考は生活の上で必要ないように感じるかもしれないが、決してそうではないのである。自然分野の視点から幅広く教養を身につけるための科目である。