新型コロナ感染対策のため、7月3日と9日は各回12名募集した。7月10日以降は各回20名募集した。
1.7月 3日(日)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「プラスチックのリサイクル実験」
募集開始6月19日(日)9時から 講師:冨田 斉 先生(プラスチック循環利用協会)
プラスチックとは何か? 原料(主に石油)、身の回りのさまざまなところに使われている(パソコン、自動車、牛乳パック、スナックの袋(プラスチックのフィルム3種類を5枚貼り合わせている)など。
使用済みプラスチックのリサイクル方法:3つの方法、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクル
実験;①ペットボトルの本体とキャップの浮き沈み実験
②回収したキャップの分別から再生原料化
③ペレット(プラスチックの粒)を使った成型実験
④ペットボトルの繊維加実験
参加者数 午前:12名(満員)、午後10名(当日欠席2名)
2.7月 9日(土)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「ストロー人形をつくろう」 高学年優先
募集開始6月23日(木)9時から 講師:高梨 賢英 先生(元慶應義塾幼稚舎教諭)
ストローとひもで手が動くおもしい人形(ひとがた)をつくりました。この人形は昆虫の骨格(外骨格)をもとにしたものです。
ちなみに、人間は内骨格との説明がありました。低学年の方々もうまくつくれ、楽しんでいました。
参加者数 午前:12名 午後10名
3.7月10日(日)①13時30分~14時30分 ②15時10分~16時10分 「空き缶電池でプラレールを走らせよう」
募集開始6月27日(月)9時から 高学年優先
講師:片江 安巳 先生(日本化学会フェロー、青少年のための科学の祭典全国大会実行委員長)
プラレールを動かす電気とは何か説明(地球上の物質はすべて原子からできており、原子は原子核(プラスの電気を持っている)と
電子(マイナスの電気)からなり、電子の流れが電流となり電気が生まれる)。
電池は、電子を出す物質と電子を受け取る物質からできているが、その二つの物質が直接接すると発熱発火するおそれがあるため、
二つの物質を分けるセパレーターが必要となる。マンガン電池を分解すると、電子を出す物質が亜鉛、電子を受け取る物質が二酸化
マンガンで、セパレーターは和紙でした。アルミ缶やスチール缶に、和紙と同じ成分であるセロファン膜に包まれた二酸化マンガン
と電解液(電気を通す液体)を入れると電気が発生し、プラレールが走った。電解液の代わりにリンゴジュースを入れてもプラレー
ルが走った。リンゴジュースも電解液であることが分かった。
参加者数 午後A:19名(1名当日欠席) 午後B:18名(2名当日欠席)
4.7月17日(日)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「空気砲で渦輪(うずわ)を飛ばそう」
募集開始7月2日(土)9時から 講師:青山 好延(夢化学実験隊)
段ボールと布テープで空気砲を作った。作るポイントは、小さな穴も見逃さずしっかり布テープでふさぐこと。最後に直径8~10cmの丸い穴を開けた。空気砲で標的を倒して遊んだ。牛乳パックに様々な穴を開けたパネルを貼って、空気砲の渦輪を観察した。
観察にあたっては、牛乳パックにお湯とドライアイスで霧を発生させた。穴は丸、四角、三角、十字、二つの穴などであったが、渦輪が観察できた。
保護者の方々のご協力に感謝申し上げます。
参加者数 午前20名 午後17名(3名欠席)
5.7月24日(日)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「ポリスチレンコップでアクセサリーをつくろう」
募集開始7月7日(木)9時から 講師:宮内 卓也 先生(東京学芸大学教授)
ポリスチレンコップ(プラスチックのコップ)に油性マーカー(マジックインキ)で絵を描きました。
それをオーブントースターで熱してコップを柔らかくし、タイルにはさみ、平らにし、アクセサリーを作りました。
参加者数 午前 19名(1名欠席) 午後 18名(2名欠席)
6.7月28日(木)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「磁石でいろいろ実験しよう」
募集開始7月12日(火)9時から 講師:柏谷 宏之(夢化学実験隊)
磁石を使っていろいろな実験をしました。
1)磁石についての注意事項:幼児が口に入れると大変なことになるので、触れるところに置かない。キャッシュカードなどのデータが磁石で消える。
2)磁石はどこに使われる?:マグネット、戸棚や冷蔵庫の開閉、クレジットカード、方位磁石、発電機など
3)磁石の力を体感しよう:磁石は何にくっつくのか実験?(鉄の釘、一部のステンレスねじにつく。アルミ等にはつかない)
磁石を合体すると力は増すか試した。磁石の力は離れて伝わるか実験した。
4)磁石の力には方向がある:棒磁石にN、Sと印があるのは? ボタン磁石にN、Sがあるのを実験で確認。
釘のとがった方をボタン磁石のS面に30回こすって一時的な磁石をつくった。それを軽いプラスチックシートに乗せ水に浮かべるととがった先が北をさした。
5)磁石の力の流れを映像で確認した。
参加者数 午前19名(1名欠席) 午後18名(2名欠席)
7.7月30日(土)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「うがい薬で化学実験」
募集開始7月16日(土)9時から 講師:小林 彰一郎(夢化学実験隊)
日本は、天然資源が少ない国ですが、千葉県だけで世界第二位の生産量を誇る物質があります。その物質は、ヨウ素です。体になくてはならないミネラルで医薬品や偏光フィルム(パソコン、スマホ、液晶テレビなど)に使用されています。その成分が入ったうがい薬(ポビドンヨード)で実験をしました。
最初に、黒い水が一瞬で赤い水になったり、別の黒い水が緑色の水になったりしました。ポテトチップス、ご飯、おもち、はんぺんなどにうがい薬を薄めた液をたらすと、青紫や赤紫に色が変わりました。この化学変化は「ヨウ素でんぷん反応」です。
次の実験で黒い水の正体は、ヨウ素でんぷん反応による水であることを突き止めました。次に、うがい薬と黒い水にそれぞれビタミンCを溶かした水を加えると、色が消えました。
科学マジックの謎が解明されました。色水に濃い黒い水(ヨウ素でんぷん反応)を加えて黒くし、ペットボトルを振ってビタミンCを加えたのです。
参加者数 午前 20名 午後 17名
8.7月31日(日)①10時30分~11時30分 ②13時~14時「卵を科学する」
募集開始7月20日(水)9時から 講師:上村 礼子 先生(東京都立芦花高等学校副校長)
卵について知っていること、利用している性質を参加者が発表しました。卵はどのようなつくりになっているのか図を描いて見た後、卵を割って観察し、気の付いたことを記述しました。例えば、卵白はさらさらしている部分と盛り上がってぷよぷよしている部分があるとか、卵黄にはからざがあることや胚があることを見つけました。
卵の性質を調べる実験をしました。卵殻、卵白、卵黄それぞれについて、電気を通すか、酸性・アルカリ性を調べました。
卵黄と卵白で固まりやすさについては同量の卵黄、卵白をそれぞれ試験管に入れ、60℃強で湯せんしました。泡立ちやすさについては、ボールと泡だて器で演示実験をしました。
最後に、ウズラ卵と生卵にそれぞれお酢を入れて殻が溶け、炭酸ガスが発生することを実験しました。
参加者数 午前 13名 午後17名
9.8月 8日(月)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「光るプラスチックバッジをつくろう」高学年優先 募集開始7月25日(土)9時から 講師:茂串 圭男 先生(埼玉県立越谷北高等学校教諭)
混ぜると固まってプラスチックになる2種類の液体と、光(紫外線)をあてると暗いところで光る蓄光蛍光剤を混ぜて光るプラスチックバッジをつくりました。
参加者数 午前23名 午後20名
10.8月10日(水)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「シャボン玉で楽しい実験」
募集開始7月29日(金)9時から 講師:青山 好延(夢化学実験隊)
シャボン玉はなぜ割れるのでしょうか? シャボン玉がものに当たったり、水分がなくなったりして穴が開いたからです。シャボン玉の表面の水は表面張力が働いているので一瞬で割れました。
保湿剤であるヒアルロン酸入りの化粧水やグリセリン、洗濯糊(PVA)、水と仲がいい砂糖を混ぜると、少し割れにくいシャボン玉ができましたので、手袋をした手でそのシャボン玉を弾ませました。
さらに水槽に重曹とクエン酸で二酸化炭素を発生させてシャボン玉を浮かせました。
参加者 午前 19名、午後 19名
11.8月13日(土)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「偏光シートの不思議」
募集開始8月2日(火)9時から 講師:宮本一弘先生(開成中学・高等学校教諭)
偏光シートは、パソコンやスマホ、液晶テレビなどに使われており、現代生活には欠かせないものになっています。その不思議を実験・工作で体験しました。
参加者 午前 19名、午後 13名
12.9月18日(日)①10時30分~11時30分 ②13時~14時 「手作り蜃気楼(しんきろう)」
募集開始9月4日(日)9時から 講師:夏目 雄平 先生(千葉大学名誉教授)
しんきろうっとは、遠くの景色が伸びたり、ひっくりかえって見えるなど、本来の景色とは違って見える現象のこと。例えば、夏のアスファルト舗装の道路などで道路に水たまりをみたことはありませんか? 道路に水はまかれていませんが、そのように見えます。これもしんきろうです。スライドを使って、琵琶湖大橋、南極、砂漠などで起こったしんきろうの具体例の紹介がありました。
そのしんきろうはなぜできるのか? しんきろうは、冷たい空気の層と温かい空気の層のさかい目を光が通るときに、光が曲がって見える虚像であると教えてもらいました。
しんきろう現象をつくって見る実験をしました。直方体のアクリルケースに同心円の描かれた図をケースの側面(外側)に貼り、水を半分入れ、注射器で水より重い化粧水を底にゆっくり注ぎ入れ、二つの液体の層をつくりました。
その二つの液体の層越しに同心円の描かれた図を観察すると、しんきろう現象を見ることができました。実験仲間としんきろうを見せ合いましたが、少しずつ模様が違って見えました。
参加者 午前 18名、午後19名