2018年度上期実績
①6月24日(日)13時20分~14時20分 募集開始 6月11日(月)9時
「せっけんをつくろう」 講師:上村礼子先生(千代田区立九段中等教育学校副校長)
高学年(4-6年生)優先
酸性、アルカリ性、中和の説明が最初にありました。
酸とアルカリではフェノールフタレインの色が変わることを確認しました。
実験は次の様に行いました。
ステアリン酸とラウリン酸をプラコップにとり湯煎で溶かします(透明になります)。
そこにフェノールフタレインを1滴おとし、かきまぜながら0.4%の苛性ソーダ水を滴下容器から加えます。
苛性ソーダ水をくわえた場所はピンクになりますが、すぐに色が消えます。
薄くピンク色になる部分が全体にいきわたるまで苛性ソーダ水を加えます。
苛性ソーダを加えると段々と粘り気がでてきます。
コップにいれたまま袋に収めて後は家で適当な容器に移し替えて半日すれば固まり完成です。
参加人員26名
②7月1日(日)10時20分~11時20分 募集開始 6月18日(月)9時
「空気砲でおもしろ実験」 講師:夢化学実験隊(青山好延)
段ボール箱を隙間ができないようにガムテープを貼り、その後に直径10cmの穴を開けます。
穴から中をのぞいて明かりが見えないことを確認して、完成です。
加湿器で箱の中に水煙を十分にため込んでから、箱をたたくとドーナツ状の輪がでていくことを演示実験で確かめました。
このあとマト当てゲームをしました。
参加人員 32名
③7月24日(火)10時20分~11時20分 募集開始 7月11日(水)9時
「葉っぱのひみつ」 講師:高梨賢英先生(元慶應義塾幼稚舎教諭)
タラヨウ(多羅葉)という常緑高木樹があります。「郵便局の木」、「はがきの木」とも言われています。
実験のはじめに植物はキズがつくとその部分が変色することがあることが先生から説明があり
実際にバナナの皮に割りばしのペンで字を書いて確かめてみました。
次にタラヨウの葉の裏側に字を書いてみました。筆圧のかかった部分がすぐに黒っぽく変色してはっきりと
読み取ることができます。ハガキとしても使えそうです。それから椿の葉でも試してみました。
椿の葉でも筆圧のかかった部位が変色しますが、数分時間がかかります。
フリクションボールペンで普通紙に字を書いて、それを消してみる操作をして、今度は感熱紙で同じ操作を
してみました。字は消えますが、こすりすぎると黒くなることを発見!
29名参加
④7月30日(月)10時20分~11時20分 募集開始 7月15日(日)9時
「水に溶けやすい金属と溶けにくい金属 ダニエル電池をつくる」 講師:宮内卓也先生(東京学芸大学准教授)
高学年(4-6年生)優先
まず次の様な実験をしてみました。
①銅を硝酸銀の水溶液につけると銅の表面が黒っぽくツブツブが発生し、水はわずかですが青色になってきます。
しかし銀を硫酸銅の水溶液につけてもなんの変化もありません。
②亜鉛を硫酸銅の水溶液につけると亜鉛の表面が黒くボロボロになっていき、表面に銅の色がわずかにみることができますが、
銅を硫酸亜鉛の水溶液につけてもなんの変化もありません。
先生からこの現象の解説と、これらの現象が電池の基本であることのわかりやすいお話があり、実際に亜鉛と銅を用いたダニエル電池を
組み立ててモーターを回してみました。塩橋にはセロハン紙を使いました。
参加31名
⑤7月31日(火)13時20分~14時20分 募集開始 7月19日(木)9時
「浮沈子で遊ぼう」 講師:片江安巳先生(「青少年のための科学の祭典全国大会」実行委員長)
はじめに片江先生から、気体や液体中では浮力が働くこと、浮力はその中につかっているモノの「かさ」によること、「かさ」の大きさを変えると
浮力が変化すること、水を満たしたペットボトルの中のタレビンでその変化をみることができることなどのわかりやすいお話がありました。
小さな力でも変形可能な材料に空隙を持たせて適正な浮力を持たせます(浮沈子)が、今回は魚の形のタレビンを使いました。
また、おもりはヨートを使用しました。(タレビンの下端には小さな穴があり、ここから水が出入りできるので浮力が変化しやすい)
この浮沈子を、満水状態のペットボトルに入れて栓をします。
ボトルを強く握ると水圧として浮沈子に力が伝わり浮沈子がわずかに縮み、空隙部の体積が小さくなって浮力が減り、その結果として沈み始めます。
力を抜くと元の浮力により浮き上がります。浮沈子の空隙部の容積を制御することで弱い力でも作動させることができますが、設定を誤るとどんなに
強くボトルをにぎっても沈まなくなることもあります。
ボトルの底に沈んでいるけど軽いビーズと輪ゴムの塊をいれておいて、浮沈子のヨート部でひっかけて吊り上げるようにして遊びました。
参加22名
⑥8月2日(木)13時20分~14時20分 募集開始 7月23日(月)9時
「プラスチック手鏡をつくろう」 講師:茂串圭男先生(埼玉県立越谷北高等学校教諭)
高学年(4-6年生)優先
原理は高校化学レベルですが、作業そのものは小学生にも安全かつ成功しやすいように工夫してあり
参加者全員ポリカーボネート板上に銀鏡が形成できて世界でひとつの鏡ができました。
参加31名
⑦8月6日(月)10時20分~11時20分 募集開始 7月27日(金)9時
「ひんやりの科学」 講師:山﨑友紀先生(法政大学経済学部化学教授)
5種類の物質(食塩、尿素など)を水に溶かすと温度が変化する現象を観察しました。
溶かした後の温度の変化をみると上がるものもあれば、下がるものもあり、それぞれの到達温度を記録しました。
次に5種類の物質を氷と混ぜて温度の変化を観察しました。今回の実験ではどれも温度が下がりました。
物質によって下がり方に大きな差が出ていました。
たたいて使う冷却パックはこの現象を利用した商品であること、フリーザーがなくても食塩と氷を混ぜると
-18℃近くまで下がることを学びました。
参加32人
⑧8月12日(日)10時20分~11時20分 募集開始 7月31日(火)9時
「シャボン玉を浮かせよう」 講師:宮本一弘先生(開成中学・高等学校教諭)
クエン酸(レモンの酸っぱい味のもと)と重曹(ふくらし粉の成分)を少量ずつ手のひらにとりそこに水を数滴落とします。
粉の状態では二つを混ぜても何も起きませんが、水が加わると泡が次々とでてきます。これは二酸化炭素です。
発泡入浴剤は重曹とある酸が含まれていて水にとけると二酸化炭素を発生します。
さてシャボン玉を屋外でとばすと高く上がったり、なかなか落ちてこないこともありますが風のないとこで飛ばすとすぐ落ちていきます。
空気よりおもいからです。二酸化炭素は空気より重いのですが、この中でシャボン玉をつくるとどうなるでしょうか。
大きなプラスチックケースの中にクエン酸と重曹を300gずついれて水を数リットルいれます。すぐに泡がでてきますが
しばらくプラスチックフィルムで蓋をしておきます。数分後に蓋をとりシャボン玉をケースの上に水平方向に吹きます。
シャボン玉がいくつもケースの中でふわふわと浮いていました。
29名参加
⑨8月14日(火)10時20分~11時20分 募集開始 8月4日(土)9時
「3分間でアイスクリームをつくろう」 講師:夢化学実験隊(青山好延)
アイスクリームをつくるには、家庭の冷凍庫では数時間かかります。
材料が一緒でもよりおいしいアイスクリームをつくるには、よくかき混ぜることと
急速に冷やすことが必要です。それによってまろやかな舌ざわりのアイスクリームが
できます。それを電気も使わず3分間でつくってみます。
どんな仕掛けがあるのでしょうか。
氷と塩を最適な割合で混合するとご家庭の冷蔵庫の冷凍室なみの低温(-18℃以下)になります。
このような冷却効果のある物質(寒剤)はほかにもありますが、日常使うものでこれほどの低温を得ることが
できることは驚きです。ジプロックにアイスクリーム原料をいれ、その袋を寒剤のはいった大きなジプロックに
いれて保冷材でつつんで二人で振り回すとおいしくできます。 32名
⑩9月23日(日)10時20分~11時20分 募集開始 9月10日(月)9時
「調味料で金属ピカピカ」 講師:夢化学実験隊(小林彰一郎)
さびていない銅は独特の色(あかがね色)を示しますが、水分と酸素、二酸化炭素、塩などの影響で赤褐色、黒褐色、緑青色などの錆が発生します。
この錆を調味料で溶かしてもともとのあかがね色にします。試すのは砂糖、塩、酢、しょうゆ、ソース、ケチャップ、マヨネーズなどです。
ポイントは塩分と酸が存在することです。こすらなくても条件さえ整えば30秒程度であかがね色になりますが、思い通りにはならない人もいました。
これも実験のおもしろいところです。
18名参加
⑪ 9月30日(日)10時20分~11時20分 募集開始9月17日(月)9時
「科学マジックをやってみよう」 講師:夢化学実験隊
高学年(4-6年生)優先
当初、8月18日(土)13時20分~14時20分 募集開始 8月8日(水)9時実施の予定でしたが
講師の都合により日程が上記のように変更になりました。
次のようなことをためしてみたり、観察しました。
風船に爪楊枝をつきさしてもわれないようにするには?
数ある絵のなかから相手の思った絵を当てるには?
共振現象を利用して、思い通りのものだけを揺らすには?
割りばしを机の端において、叩き割りたい。新聞紙1枚だけで端をおさえてわるにはどうすればよい?
ボトルをふると中の水の色が青色に変わるが、ほっておくと元に戻ったり、赤黄青に変化を繰り返す現象は
化学変化を色で観察できる好例ですし、みていて楽しい現象です。
また、当日は5・6年生の1名に秋山仁先生の「新しい算数の話」を差し上げたほか、
その他の方にも粗品を差し上げました。
台風も近づいており参加13名でした。
2018年度下期実績
①10月21日(日)13時20分~14時20分 募集開始 10月11日(木)9時
「ストロー人形をつくろう」 講師:高梨 賢英 先生(元慶應義塾幼稚舎教諭)
ストローと糸で、手が動く人形をつくりました。
昆虫の骨格を活用した人形です。つまりストローが外骨格、糸が筋肉・腱の役割をする構造です。
糸を引くと人形の両の手が複雑な動きをしてくれます。
低学年の生徒さんにはすこしむつかしかったかもしれませんが、みなさん動く人形を完成させました。
参加者21名
②11月23日(金)10時20分~11時20分 募集開始 11月10日(土)9時
「しょっぱいだけかな海の水」
講師:間々田 和彦 先生(カンボジア王立プノンペン大学教育学部客員教授)
海水と水道水がそれぞれのペットボトルに入っているとします。キャップを開けずに見分けられますか?
ボトルを振るとその違いが明瞭です。海水はボトル内の泡がなかなか消えません。
いったい塩は水にどこまで溶けるのでしょうか。
ペットボトルのなかの100mlの水に5g、10g、20g、30g、40g、50gの塩をいれてよく振って調べてみました。
塩がとけた水は重くなりますがモノを浮かべる力も強くなります。タレビンの浮き方で調べてみました。
海水は少しヌルヌルすることを確認してBTBで緑色になることでアルカリ性であることもわかりました。
参加16名
③12月 9(日)10時20分~11時20分 募集開始 11月24日(土)9時
「不思議なコップを作ろう」 講師;宮内 卓也先生(東京学芸大学 准教授)
プラホースで水槽の中の水を抜くにはどうすればよいか。
プラホースを全部水に沈め空気を抜いてから両端をふさいで、一端を水につけたままでもう一端を
水槽外の容器にむけて水槽水面より下にもってきて開放するとサイホンの原理で水を抜くことができます。
この原理をつかった石垣島のお土産品に教訓茶碗というものがあります。8分目までだど普通の茶碗として
使えますが、それ以上いれると全部底から抜けてしまいます。
以上のことを実験で確かめてから、紙コップとストローで教訓茶碗をつくりました。
参加20名
④12月16日(日)10時20分~11時20分 募集開始 12月3日(月)9時
「空気の力」 講師:宮本 一弘 先生(開成中学・高等学校教諭)
日常生活の中では、空気に重さがあることは感じにくいのですが、いろいろと空気の力を感じられる実験をしました。
真空保存容器を使ってお菓子の袋やマシュマロを大きくしたり、富士山頂など高い山などでおきる減圧沸騰(100℃より低い温度での沸騰)の
実験を行いました。吹き玉(ストローと発泡スチロール玉)を作り、空気の流れが生み出す圧力差を観察したりしました。
参加22名
⑤12月23日(日)13時20分~14時20分 募集開始 12月10日(月)9時
「立体視(3D写真・動画)の仕組みを調べよう」 講師:越 市太郎 先生(千葉県立松戸高等学校教諭)
さらに錯視の効果で、どこまでも目線が追いかけてくるようにみえる犬も作りました。
参加14名
フレネルレンズを使って立体視用の眼鏡をつくりました。
視角が異なるように撮影された(2枚一組)写真をこのメガネからのぞくと確かに浮き上がって見えました。
これはテレビや映画などで平面の画面が立体的に見えるのと同じ原理です。
3Dは日本語にすると三次元で、空間の場合、幅、奥行き、高さをいいます。
⑥12月27日(木)13時20分~14時20分 募集開始 12月14日(金)9時
「金属が生えてくる?」 講師:田中 義靖 先生(都立戸山高等学校教諭)
舞台は逆さにした紙コップの底(つまり裏側)です。ここに亜鉛板をおいて硫酸銅溶液を注ぎしばらくすると
亜鉛版の表面からトゲトゲが無数にでてきて、やがて赤銅色を帯びてきました。
今度は銅板に硝酸銀溶液を注ぐと、銅板から銀色のトゲが生えてきます。
亜鉛版に硝酸鉛の溶液を注ぐと表面にキラキラが見えてきます。
(なぜこんなことになるのかは、高校の化学の時間に勉強します)
参加19名
⑦ 1月 6日(日)①11時、②11時30分、③12時20分、④12時50分
⑤13時40分、⑥14時10分 募集開始 12月24日(月)9時
「ガラスのペンダントをつくろう」 講師:茂串 圭男 先生(埼玉県立越谷北高等学校教諭)
募集各回12名(計72名) 作品完成受け取りは開始から約1時間後
小さな板ガラスに、好みのガラスビーズ「ミルフィオリ」をのせ電気炉で加熱溶融してガラスのペンダントをつくります。
きれいでかわいいペンダントができます。開始から1時間ほどで作品が出来上がってきました。
85名参加
⑧ 2月 9日(土)10時20分~11時20分 募集開始 1月25日(金)9時
「ストームグラスをつくろう」 講師:山﨑 友紀 先生(法政大学経済学部化学教授)
最近、インテリアとしても流行っているストームグラス。これは、嵐の接近を予知する道具として19世紀のヨーロッパで
使われていた一種の天気予報装置です。グラスの中の結晶の成長度合いによって、近未来の天気が分かるとされています。
本当に天気予報ができるかは怪しいのですが、気温や気圧など外界の変化で封じ込められた液体中の結晶が変化するのは
とても興味深く美しいのでつくってみましょう。
参加28名
⑨ 2月11日(月)13時20分~14時20分 募集開始 2月1日(金)9時
「果汁や温泉水でお絵かきできる?」
講師:片江 安巳 先生(青少年のための科学の祭典全国大会実行委員長・元都立高校化学教諭)
温泉水では明瞭なpH差が得られなかったので、題名とは異なりますが、果汁や洗剤を用いてお絵かきしました。
参加25名
⑩ 3月16日(土)10時20分~11時20分 募集開始 3月1日(金)9時
「カレーソース焼きそばをつくろう」 講師:青山好延(夢化学実験隊)
募集24名 会場:3階食文化研修室
今回は、食文化研修室なので人数は24名で、保護者の方の見学もできません。
食べ物には料理をしていると色が変わるものがあります。今回は料理の過程で食材が、酸性やアルカリ性に
変化することで色が変わる次の3種類をつくりました。
カレーソース焼きそば、紫キャベツ入り焼きそば、紅茶。
参加23名
以上
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