「ヨアソビのココロ」とつけた、そのココロは?
ホームページやメールアドレスに「ヨアソビのココロ」という妙な言葉を使っていますが、これにはちょっとワケがあります。
この公演は最初、「爪哇(ジャワ)の夜遊びのココロだ!」の名でスタートしました。ちなみに、わざわざ怪しげな名称をつけたのは、大道芸能や民衆芸能が好きだった小沢昭一さんのラジオ番組「小沢昭一の 小沢正一的こころ」にあやかったもの。夕暮れから夜にかけて、ジャワの街や村、どこかの広場で見たり聞いたりできる愉し気な音楽や芸能、それをそのままの雰囲気で楽しんでもらおうというのが狙いでした。こんな雰囲気が出せるガムラングループは、ほかにあまりありません。
ただ、「ジャワ 夜遊び」をネットで検索すると、別の遊びの情報が出てくることが多くて、どうしたものかと思い、2017年から公演名を変更。会場のある代々木上原の地元の方にも来てもらえるよう「ムジカーザでガムラン」としました。クラシックのコンサートなどにも利用されるちょっとオシャレな会場ですが、公演内容や気分そのものは「~ココロだ!」時代とまったく同じです。ぜひ独特の雰囲気を味わいにいらしてください。
ムジカーザを会場に選んだ理由は?
ムジカーザを会場に選んだのは、交通の便を重視しただけではありません。舞台のない平土間構造のホールを見て、演者と観客とが身近に接することができるのではないかと思ったからです。以前は、最前列にカーペット敷きの桟敷席を設け、子ども連れ、幼児連れのご家族の特等席にしていました。時間がなくて終演後すぐに会場を出ていただいた年もありましたが、本来ならば、終演後に珍しい楽器に触れてもらったり、影絵芝居の人形を手に取ってもらったりしやすいのも、この会場の大きな魅力です。
中2階席や2階席もありますが、どこにお座りいただいても、演者たちの動きはよく見えます。舞台と客席とがはっきりと区分されたホールとは異なる魅力が、ムジカーザにはあります。