現代の世の中では、個性の主張を大切にする世の中だと思っていた。
たくさんの人々の想いが交差し、
多くの意見が摩擦し、
論議されている世の中だと感じていた。
しかし、現代における多くの摩擦の原因は。
現代のシステム化された世界は、個性が重要視されるのではなく、
組織が尊重視され、抑圧された世の中で生きて人々の叫びなのである。
芸術の世界でいうと、
「抽象画」という少し理解されにくいジャンルが生まれた理由は。
世の中の流れから生まれたジャンルで。
芸術家が、組織を尊重視した世の中に向けての「個性の重要性」の叫びであり。
一人一人の想いの大切さを知ってもうための1つの思想なのではないかと思う。
抽象画が理解されにくいのは、
組織の中で育ってしまった心で感じているからであり、
自分自身の感性で絵を見れば、
画家の絵に対する想いが感じられ、
絵の楽しさを理解できるように思う。
組織の重要な要素ではあるが、
人がいるから組織なのである。
1人の人の思いが大切にできないのなら、
何かが間違っているような気がする。
私が抽象画を描く画家に期待すること。
芸術的な発想で人々を不安から解放してもらいたい。
美的な感性で世の中の流れを変えてもらいたい。
美術の世界では、まだまだできることがたくさんあるはずである。