SP9

タイトル:大型降雪実験施設を用いたこれまでの研究と今後の展開

キーワード:低温室実験,人工降雪,降積雪

代表コンビーナ:小杉健二(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター)

共同コンビーナ:尾関俊浩(北海道教育大学札幌校),熊倉俊郎(長岡技術科学大学 環境社会基盤専攻),鎌田慈(鉄道総合技術研究所 防災技術研究部),勝島隆史(森林総合研究所森林防災研究領域)

招待講演:

趣旨:我が国における雪氷研究の黎明期から,低温室における雪氷実験は盛んに行われてきており,雪氷物性や雪氷現象の解明など雪氷研究の進展に大いに役立ってきた.その後,人工降雪装置や様々な雪氷環境を再現可能な大型の施設などの登場により,実寸大レベルの実験が可能となり,地球科学や雪氷防災に関わる基本的なメカニズムの解明や対策手法の検討・評価などがさらに進んだ.一方,近年は,湿雪を用いた着雪実験とそれによる着雪対策の検討の需要の高まり,降雪種(樹枝状,板状,柱状など)をコントロール可能な降雪装置の要望など,雪氷における実験手法への要望・期待は,より高度なものに発展しつつある.本セッションでは,雪氷における実験にかかわるこうした現状について情報交換し,今後期待される機能や性能,並びに研究の展開について議論する.