タイトル:温帯雪氷圏における降積雪変動と雪氷災害の変容
キーワード:温帯雪氷圏,降積雪特性,雪氷災害,山陰地方の大雪
代表コンビーナ:河島克久(新潟大学)
共同コンビーナ:松浦純生(京都大学),松元高峰(新潟大学),伊豫部勉(京都大学),平松和彦(福山市立大学),本田明治(新潟大学),立花義裕(三重大学)
招待講演:竹内由香里氏(森林総合研究所)
趣旨:雪氷圏は地球システムの中で気候変動の影響を最も受けやすい構成要素の一つである.極域から温帯地域まで広く分布する雪氷圏の中で,わが国は北半球の雪氷圏の南限に位置しており,降積雪量や降積雪特性はわずかな気温変動に敏感に反応し,大きく変化する可能性が高い.このような背景の下,わが国の雪氷災害の頻度・規模・種類等も近年大きく変化しつつあると考えられる.そこで本セッションでは,わが国の温帯雪氷圏における降積雪変動や雪氷災害の変容に関して,現時点で明らかになっていることを整理し,今後,当該研究分野においてどのような取り組みが必要かをグローバル・ローカル双方の視点から議論するとともに,研究ネットワークの構築を図る場としたい.また,本セッションでは,2017年1~2月の山陰地方の2度にわたる大雪と雪氷災害にも焦点を当て,日本最南端の温帯雪氷圏で今何が起こっているかについて意見を交わしたい.