一迫町議会議長 千葉 利治
山紫水明の地、 ここに一迫が生きてきた。 私たちの祖先は、古代から今日に至るまでの長い年月にわたって、わが郷土をつくり今日の発展の基礎を築いたのであります。
ここに十年の年月を経て一迫町史がいよいよ発刊の運びと転りましたことは町民の一人としてまことに喜ばしい ことであります。編さんにあたられ委員のかたがたをはじめ、各種資料の提供に、ご協力くださったかたがたの、ご労苦に対しまして心から感謝と敬意を表する次第でございます。一つの歴史を編集し終えたとき湧き上ってくる感慨は無量なものと存じます。一迫町の歴史、一迫町の文化の正しい理解を得るために欠くことのできないものであり、かつ将来の文化向上の基礎を握す貴重な遺産であると存じます。
古きをたづねて新しきを知り、更によきものを創り出し、そしてよりよきものを後世に伝えることが私どもの義務であると存じます。私どもは毎日毎日の変化には容量に気づかないものです。十年二十年以前を振り返って見ただけでも、その変化の大きさ、その変わり方に気づくことでしょう。こうして、一日一日が歴史として絶えることなく創り出されていきます。健康と努力、工夫と生産、明るい郷土と楽しい家庭、先祖たちが何代かにわたり、この理想に向かって一歩一歩強く努力してきた業績に対しましても新たに感謝を申し上げ敬意を表するとともに一迫町が輝かしい発展されますことを望ん で発刊のお祝いの言葉といたします。