人生は劇場。
あなたは観客であり、主人公だ。
あなたが一生かかって観るその劇が、
波乱万丈か、感動的か、平凡か、殺伐したものかは、
主人公のあなたが決める。
だから、あなたは演じなければいけない。
あなたが、あなたをつくり、あなたを演じる。
それは、あなたがあなたを演出するということだ。
あなたの心は、溶鉱炉のように、
欲望の炎が渦巻いているかもしれない。
それをそのまま出してしまっては、無制御に近い。
動物と同じだ。
哲士は演じる。
静かな湖面のように、穏やかに冷静に努める。
道理を究めるためには、まず正しくものごとを見究めなければ。
ならないからだ。
余計な感情に、目が曇ってはいけない。
演じることによって、制御する。
型を決めてしまうことによって、制御しやすくする。
哲士とは、以下の態度をとる。
泰然性・・・因果に従い、
陰湿を嫌い、堂々と、
誠意を持って、対処する。
裕然性・・・こだわらず、
本質をつかみ、
先行きを見通す。
毅然性・・・冷静に、
現状を受け入れ、
他人に応じない。
整然性・・・秩序を重視し、
正確に、丁寧に、
礼儀正しく、努める。
哲士は演じる。
自分のために演じる
そしてその演じる姿を観る。
『哲士は、明鏡止水、
何事にも邪念なく、
澄んだ心で応じ、澄んだ心に映す』