Wagenmakers et al. (担当:後藤)

2013/02/27 23:33 に Asako Miura が投稿   [ 2013/02/28 16:05 に更新しました ]
An Agenda for Purely Confirmatory Research

当日の議論と感想

担当章まとめ
  • 探索的な手法で得られた結果を、仮説検証的な研究であったかのように報告するのはよくない。
  • “純粋に”仮説検証的な研究を行うには、実験手続や分析の過程を事前に公開することが必要だろう。
  • 仮説検証的な研究を行う場合には帰無仮説と対立仮説のどちらが確からしいかを評価できるベイズ因子を使った分析が有効である。
  • “純粋に”仮説検証的な手法を使ったらBem(2011)は追試できなかった。
議論の報告
  • 現状は仮説検証にも幅がある。「○○すれば××するだろう」というような仮説を持っていても、実際にある操作によってどの変数がどんな挙動を見せるのかを具体的には予測していない場合もある。具体的な変数の挙動についても予測をたてた上で研究を進めた方がよいのでは。
  • 科学と疑似科学の線引きは難しい。特に社会心理学の中には、科学的な手法で検討しているけれど「ほんまでっか?」となるような知見もあり、その点ではBem(2011)の超心理学の研究と大差はない。
  • 「JPSPはBemの論文を載せるべきだったのか?」という意見もあるが、JPSPが論文掲載に求める基準から外れているわけでもないので除くのは難しかっただろう。Editorがacceptした理由をコメントするor批評する論文を同じ号に載せるなどという手段をとることも考えられるが、Bemの論文だけを特別扱いすることになるので難しい。従ってBemの研究を他の論文と同じような扱いで載せることになったのは妥当な判断だと思うが、他の研究者が疑問を持って追試した研究を掲載しなかったのは問題ではなかろうか。
  • (やや余談)Bemは本気で超心理学を研究しているのか。もしかしたら、このような研究手法についての議論が起きるという影響を見越して、敢えて超心理学をテーマに論文を書いているのでは?

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