Ferguson & Heene (担当:寺島・三浦)
Post date: Feb 25, 2013 8:40:00 AM
A Vast Graveyard of Undead Theories: Publication Bias and Psychological Science’s Aversion to the Null
当日の議論と感想
- メタアナリシスが悪い、という話ではなく、あくまでも出版バイアスの存在する状況ではメタアナリシスの問題が顕現化しやすい、というお話。
- メタアナリシスで未出版の論文を含めることの利点が論文中で議論されていたが、それを系統的に行うのは難しいのではないか、そもそもそこまでするやる気と時間が個々の研究者にあるだろうか。
- 論文中では現行の査読システムの是非には触れられていない。しかし、著者は問題意識を持っているはず(査読に対する文句が書かれていた)。⇒雑誌にもよるが、基本的には査読にはチェックリストがある。
- ただ、それぞれの査読者がそれにどこまで従っているかはよく分からない。⇒査読教育のようなものを考えたり、査読のシステム自体を変えていく必要があるかもしれない。
- 査読者に、null resultsを含む論文の掲載を決めていく技量が求められる。
- PLoS ONEでは、内容の新規性ではなくテクニカルな点を見よという独特の査読基準があり、これは一つの参考になるかもしれない。
- 査読において、エディターとレビュアーの権限の強さをどう考えるか。⇒どちらが強すぎてもよくないだろうことは明白。
- PLoS ONEのようなオンラインジャーナルは、紙幅の問題を考える必要がないので、追試論文を載せるのには有用だろう。
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