南クマネシリ岳

(14の沢川林道からの尾根往復)

このページの図説は下に配置してあります

○1991年3月21日

○L西内章 吉岡 辻野健 河田充(男4名)

○コースタイム

08:00 車止め

11:00 尾根取り付き

13:00 稜線

14:00 南クマネシリ岳頂上(P1560m)

17:00 車止め

曇り時々晴れ。

冬しか行けない山である南クマネシリへ行くこととなった。一応頂上には三角点があるらしい。

私も西クマネシリ岳へは行ったことがあるが、この山は初めてである。2万5千分の1の地図では、アプローチの林道すら載っていない。

営林署の地図を引っ張り出し、14の沢川林道がかなり奥まで(Co950m)入っていることを確認する。

久し振りの山である、実に3か月ぶり。

スタートは十勝三股の国道からで、期待していた林道の除雪は全くなし。シールを貼り付け歩き出す。勾配がほとんどなく、えんえん歩く。途中、永久凍土の所をすぎる(標高850m)。これは地元の人でもあまり訪れない上士幌町の隠れた天然記念物です。

さらに歩くと開けた場所に出た。風倒木が多く実に殺伐としたところであった。さらに林道か延びており結局Co1000mの地点まで林道だった。

私は恥ずかしいことに靴擦れをおこしてしまい、「大正くつずれパット」を貼り付ける。この靴擦れパットはお勧めです。ここから西クマネシリと南クマネシリを南北に結ぶ尾根をめざして取り付く。

ブランクのせいか靴擦れのせいか、体調がいまいちで最後尾につく。けっこう急な斜面で樹木も密で、キックターンにてこずる。

吉岡さんのピッチが大変早い。どうもキックターンでなく踏み変えで方向を変えている様子。私も試してみるがうまくいかない。宿題とする。

13時に稜線着、風が強い。ここでやっと南クマネシリが見えた。

ここから片道1時間と見当をつけ、スキーをデポしアイゼンに履きかえる。特に難所も無く、14時頂上着。ケルンが3基あり。

オッパイ山や通称飛行場がよく見える。風が強く長居は無用とすぐに下山する。スキーデポ地点へ戻り斜面を下りる。

私はしばらくシールを貼ったまま滑ったためか、シールがスキーからはずれだした。糊が弱かったみたいだ。

ツアーなら命取りである、また反省。

ほとんど斜滑降とキックターンで林道まで下りる。ここから再び林道をえんえんと歩いて十勝三股まで戻った。

林道を合計15㎞ほど歩いたことになる。南クマネシリは大変遠い山だった。

(茶房多種No.156記録・西内章)