1967峰
(戸蔦別川10の沢~9の沢)
○1995年9月23日
○L菅原 中澤 広瀬 奥村(男4名)
○コースタイム
05:00 車止(戸蔦別林道7の沢出合)
05:50 10の沢出合
10:15 Co1793mコル
10:35 1967峰頂上(P1967m)
11:30 Co1793mコル発
12:30 ピパイロ岳頂上(P1917m)
13:00 Co1730m手前から沢へ下降
15:00 9の沢本流
18:05 9の沢出合
18:40 車止め
今回の山行は、私のもっとも大変で印象的な山行の一つになった。
とてもつらかった。
動機は、私が先輩が怪我をした沢に行ってみたいということだった。
さすがに9月下旬の沢はとても冷たかった。ジンジンしびれて先が思いやられた。
日が射してくると、とても気持ちが良くなった。
10の沢は期待ほどの素晴らしい沢という気はしなかった。登りでザイルを3回使った。
ブッシュこぎが無くありがたい。
コルに着き中澤、広瀬は1967峰を往復し、11時30分に1時間遅れてビパイロヘ。景色は最高であった。紅葉がきれいで天気が良く天国であった。
久しぶりに歩くピパイロの上は妙になつかしく思えたし、そこから見える1967峰は格好良かった。そう、ここまではのんきに構えていた。
9の沢の下降がどんなに大変か知るよしもないのだから。
沢を下り始めて最初は草の上を尻滑りをしていた。沢形が始まりいきなりの懸垂ダブルザイルだった。
支点がとりずらく枝などが詰まった沢であった。それから全部で12回の懸垂を行い、そのうち4回がダブルザイルだった。これでかなり時間をロスし行程はどんどん遅れていった。
奥村さんが登りより歩き方がうまくなっていて中澤さんと広瀬さんがどんどん進めてくれたのが助かった。
懸垂が終わるとナメ滝になった。
この辺から薄暗くなりビバークの文字が頭をかすめた。
装備はあるが身体が濡れていることを考えるとビバークは辛いに違いない。とにかく無我夢中で歩きトッタの本流が見えたときは嬉しかった。林道跡に出てヘッドランプをつけた。
【今回の反省点】
○コルに着いた時点で40分遅れていたがここで1967峰を諦めるべきだったのか。
○情報をもっともっと集めるべきだった。
このコースは時間がかかるので、日の短い季節の4人パーティは辛いかも。
○下りのコースは最も沢形の強い中央を選んだが、最低コルからならば違っていただろう。
○ザイルは絶対に2本必要。
今回は久しぶりにわくわくし緊張した。
中澤さんがとても喜んでくれたのが嬉しかった。これだからやめられません、山は。
沢のグレード!!*
(茶房多種No.208記録・菅原)