藤森三男教授 偲ぶ会

藤森三男名誉教授を偲ぶ会  * 

 本年三月に逝去された藤森名誉教授を偲ぶ会が、十一月一日吉祥寺東急レイホテルで三鷹三田会藤森サロンが主催し、奥様とご令嬢をお迎えし、山本雄一君の司会により六九名が出席し執り行われた。

 会場には長谷山塾長からの生花が飾られ、谷口雄三郎君が制作した藤森先生の生涯のダイジェスト版とも言える映像が流れる中献花が行われた。続いて先生と同級生の渡辺博之君が卒業後赴任先のバンコックで再会したこと。囲碁の帰りにコンビニでコーヒーを飲みながら様々な話を伺ったがその続きはそちらに行ってゆっくり聞かせてもらいますとの思い出話と献杯の発声で会食が始まった。続いて各分科会の世話人から先生のエピソードが紹介された。そば打ちの石黒君からはそば打ちの後の懇親会で福沢先生が当時酒税がなく大酒飲みだったこと。ボランティア活動をしている朝陽学園からの便りに寄付者として先生の名前がいつもあった。テニスの小山君からは会の長老の先生はコートに立つと若返り紅白対抗戦などでは若い者に刺激を与えてくれた。藤森サロンの御子柴君からはテニスでの車中で思いがけない切り口での楽しい話を聞かせていただいた。囲碁の成島君からは東京囲碁三田会の中の多摩碁慶会が椎の実会と改め初代会長として三百人を超す会員を集めた。

先生にも合う合わない人があり対局の際は私が前に座るよう頼まれた。藤森サロンと囲碁の小松君からは吉祥寺の碁会所に先生はお孫さんを同伴された。柔和で親しみやすい先生の人柄が心温まる。奥様の手作りケーキが藤森サロン出席の楽しみ。 三鷹三田会幹事長の笠嶋君からは娘さんがテニスで先生とペアを組んだこと。義塾の伝統や福澤先生のこと。ワインのウンチク等色々伺った。藤森サロン参加の二宮智子さんからは昨年十二月に会の終了後お酒を誘われたが主人が先に帰ったため一月にしようと約束したが実現しなかった。話題が豊富で尊敬していた。いつか約束を果たしましょう。藤森ゼミ卒業生の吉田君からは先生が入ゼミの試験は男子が二・五倍になるが女子は無試験。最後に藤森サロンの山内健至君から詩吟が披露された。

ご遺族の奥様から結婚の三つの条件のうち学歴・身長はクリアしているが経済的には大変厳しかった事などがユーモアを交えた謝辞を述べられ、令嬢智子様からは先生が投じる変化球を受け止めた会員に感謝し先生の遺志を引き継ぎ藤森サロンを続けていく旨お話いただき梶原紀美子君の藤森サロが錆び付いた頭に新しいことの学ぶ喜びを与えて下さったとの閉会の辞でお開きとなった。