センザンコウを知ろう!

©Pangolin Aware

本サイトは、ボルネオ島のマレーシア・サバ州のNGO「Pangolin Aware」の活動を紹介・応援するページです。

Pangolin Aware(Sabah Pangolin Awareness Association)は、研究や啓蒙活動などを通して絶滅危惧種であるセンザンコウの保護や生息地の保全を目的とした活動を行うNGOです。2023年、地元サバ州出身のセンザンコウ研究者・ Dr. Elisa Panjang エリサ パンジャン博士により設立されました。

センザンコウの仲間(鱗甲)は、アリやシロアリを食べるため、歯が退化・消失している代わりに非常に長い舌を持っています。朽木やシロアリの巣を破壊出来るよう、その前足の爪は大きく発達しています。アジア・アフリカに8種おり、近くは台湾にもいます。そのウロコが薬として高額で取引きされるために乱獲され、全種が絶滅の危機に瀕しています。

日本人にとってセンザンコウは馴染みのない動物かもしれません。しかし、腹部と顔以外はウロコで覆われた非常にインパクトのある姿をしているため、一目で魅了されてしまうのではないでしょうか。アルマジロの仲間(被甲目)に間違われることが多いですが、分類学的には全く異なり、食肉目に近縁であると考えられています。まずはセンザンコウを知ってもらうことから、ですね。

野生復帰個体を追跡をするエリサさん(2012年)

エリサさんは、私がサバ大学に勤務していた頃の学生の一人です。2011年、「センザンコウの研究をやりたい!」と訪ねてきました。その後も変わらぬ情熱で活動を続け、今ではマレーシアのセンザンコウ研究の第一人者として活躍しています。

スンダセンザンコウ(マレーセンザンコウ)

Manis javanica