ボルネオマレーグマ保護センタージャパン

Bornean Sun Bear Conservation Center Japan

©BSBCC

本サイトは、ボルネオ島のマレーシア・サバ州・セピロクにあるNGOボルネオマレーグマ保護センター(Bornean Sun Bear Conservation Center;BSBCC;以下センター)の活動を紹介・応援するBSBCC Japanのページです。

センターは、違法飼育されたマレーグマを保護し、リハビリ後、野生復帰させることを目的とした施設です。2014年、マレーグマ研究者・ Dr. Wong Siew Te ウォン シュ テ博士により設立されました。

マレーグマは世界最小のクマで、東南アジアの熱帯林に生息しています。生息地の乱開発や漢方薬・熊の胆(くまのい;胆のう)を目的とした乱獲によって個体数が減少したため、絶滅危惧種 に指定されています。さらに、子熊はペットとして違法飼育されるケースが少なくありませんでした。

そこでセンターでは、違法飼育されたマレーグマを保護し、自然林の一部を活用した放飼場での環境馴化によるリハビリ後、野生復帰させることを軸に、国内外との共同研究、地域住民や若い世代への教育、現状を国内外に発信するエコツーリズムにも力を入れています。

これらの活動は、国内外からの観光客、ボランティア、そして寄付金によって支えられています。

皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

【お知らせ】

2024年4月3日、卒業生の須﨑・武田が「一般社団法人 ボルネオマレーグマ保護センタージャパン」を立ち上げました。

本法人は、寄付活動、情報発信、啓蒙活動などを通して絶滅危惧種であるマレーグマの保護活動に貢献し、また生物多様性や環境保全への理解を深めることを目的とした事業を展開していきます。引き続きよろしくお願いいたします。

法人のホームページは、こちらをご覧ください。

【5月16日は世界マレーグマの日】

【BSBCC Japan立ち上げの経緯】

ウォンさんは私の旧友です。1998年、学生の頃に知り合いました。当時からマレーグマについて熱く語る男でした。そんな彼が、研究にとどまらず、様々な困難を乗り越えてBSBCCを設立しました。現地の研究者が、現地の野生動物保全のリーダーシップを取ることはとても大事です。今回、コロナの影響を受け苦境に立たされていることを知り、これを機にBSBCCの活動を応援したいと思い、2020年4月に立ち上げました。その後、学生の須﨑・武田により運営され、2024年4月に一般社団法人として活動を開始しました。

https://camp-fire.jp/projects/view/486641

マレーシアでは2020年3月18日からロックダウン(都市封鎖)が始まり1年半以上も続きました。2022年8月、2年半ぶりにセンターを訪問した際には、多くの欧米人観光客、そしてウォンさんはじめスタッフの笑顔が戻り日常の尊さを実感しました。

センターの近くには、野生生物局が運営するオランウータンの保護施設「セピロク オランウータン リハビリテーション センター」や森林局が運営するキャノピーウォークが併設された環境教育施設「レインフォレスト ディスカバリー センター(RDC)」もあります。

皆さん、熱帯雨林と野生動物の現状について学べる中核エリア「セピロク」へ是非お越しください

Bornean Sun Bear (Helarctos malayanus euryspilus)  @ BSBCC