松林 尚志
MATSUBAYASHI Hisashi
宮城県石巻市生まれ。東松島市育ち。子供の頃愛読した動物雑誌『アニマ』（平凡社）の影響を受け、熱帯雨林での野生動物研究に憧れを抱く。学部（家畜生理）、大学院修士課程（分子進化）では分子生物学の道へ踏み入るも、沿岸小型捕鯨生物調査（宮城県鮎川）での経験がキッカケで熱帯雨林への思いが再燃。大学院博士課程1年の1997年、はじめてマレーシアの熱帯雨林へ。それ以来、博士課程（5年）、ポスドク（8年）、マレーシア・サバ大学の教員（3年）、そして東京農業大学の教員として、ボルネオ熱帯雨林で野生動物の生態や生息地保全に関する研究を実施・継続中。
【自己紹介本】
その2： やりがいのある海外フィールドワークの話
『消えゆく熱帯雨林の野生動物－絶滅危惧動物の知られざる生態と保全への道』 化学同人（2015.8.）
2010年から2015年まで、とくにマレーシア・サバ大学での3年間を中心とした野生動物の調査記録。
【書評】
中島啓裕（2018.1.）東南アジア研究 55: 410-412
熊谷まい（2016.6.） ZOOよこはま 97
中林 雅（2016.2.）日本熱帯生態学会・ニューズレター 102
坂東 元（2016.1.）どうぶつと動物園 68
小林俊介（2015.10.）WWFジャパン・スタッフブログ
竹内 薫（2015.8.）日本経済新聞夕刊 「目利きが選ぶ今週の3冊」
このほか科学新聞（2015.9.）など
その1： 楽しい海外フィールドワークの話
『熱帯アジア動物記－フィールド野生動物学入門』 東海大学出版会（2009.11.）
1997年から2009年までのボルネオ島マレーシア・サバ州を中心とした野生動物の調査記録。
【書評】
幸島司郎（2011）、大久保慶信（2011）日本哺乳類学会・哺乳類科学 51: 229-231
川端裕人（2011）日経ビジネスアソシエ「今こそ読むべき本」
金森朝子（2011）日本熱帯生態学会・ニューズレター 85
若松伸彦（2010）野生生物保護学会・ワイルドライフフォーラム 15
【学外活動】
東松島いきもの調査隊 サポーター
京都大学野生動物研究センター 兼任教授
一般社団法人 「ボルネオマレーグマ保護センタージャパン」理事
一般社団法人 more trees（森林保全団体）「オランウータンの森 再生プロジェクト in インドネシア」サポーター
Bornean Sun Bear Conservation Center (BSBCC) サポーター
Pangolin Aware サポーター
神奈川県厚木市野生鳥獣等対策協議会委員
【取得狩猟免許 / 所属猟友会】
第一種銃猟狩猟免許、わな狩猟免許 / 神奈川県猟友会厚木支部
【取得学位】
東京工業大学博士（理学）
ボルネオ産ジャワマメジカの生態と行動に関する研究（2002）
東京工業大学生命理工学研究科 幸島研（動物生態学・動物行動学）
東京工業大学修士（理学）
レトロポゾンを指標としたクジラ目内の系統解析（1997）
東京工業大学生命理工学研究科 岡田研（分子進化学）
東京農業大学学士（農学）
DNAフィンガープリント法を用いたニホンウズラの血縁解析（1994）
東京農業大学農学部 渡邉・半澤研（家畜生理学）
【職歴】
2018年4月－現在に至る
東京農業大学 農学部 生物資源開発学科 教授（野生動物学研究室）
2023年4月－現在に至る
バイオセラピー学専攻 専攻主任
2021年4月－2023年3月
生物資源開発学科 学科長 兼生物資源開発学専攻 専攻主任
2016年10月－2018年3月
東京農業大学 農学部 バイオセラピー学科 教授（野生動物学研究室）
2015年4月－2016年9月
東京農業大学 農学部 バイオセラピー学科 准教授（野生動物学研究室）
2013年4月－2014年3月
東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 准教授（造林学研究室 ）
2010年6月－2013年2月
マレーシア・サバ大学熱帯生物学保全研究所 准教授
2003年4月－2010年3月
総合地球環境学研究所プロジェクト研究員、京都大学生態学研究センター 教務補佐員、東京農業大学畜産学科ならびに森林総合科学科博士研究員など
1996年7月、10月
水産庁沿岸小型捕鯨 生物調査員（ツチクジラ、コビレゴンドウ）
【受賞歴】
東京農大ベストティーチャー賞 2020年7月
「野生動物生態学」
東京農大貢献賞 2018年6月
「ボルネオ熱帯雨林の野生動物の生態と生息地保全」
日本哺乳類学会 奨励賞 2008年9月
「東南アジア熱帯雨林における哺乳類の保全生態学的研究」
日本熱帯生態学会 吉良賞（奨励賞） 2008年6月
「ボルネオ島における塩場に着目した野生哺乳類の生態研究」
日本哺乳類学会 優秀ポスター賞 2007年9月
「ボルネオ産サンバーによる塩場利用の季節性と日周性」
【主な外部資金獲得状況】
東京農業大学と東京情報大学との共同研究プロジェクト（2024；代表者）
「ボルネオ熱帯雨林における環境音を指標とした生物多様性評価手法の開発」
科研費・挑戦的研究（萌芽）（2022-2024；代表者）
「森林生態系における野生動物を介した病原性微生物の動態解明」
日本学術振興会 学術国際交流事業 先端拠点形成型（2017-2021；分担者）
「大型動物研究を軸とする熱帯生物多様性保全の国際研究拠点」
日本学術振興会 研究拠点形成事業 先端拠点形成型（2012-2017；分担者）
「大型動物研究を軸とする熱帯生物多様性保全研究」
日本自然保護協会プロナトゥーラファンド海外助成（2011-2012；代表者）
「絶滅危惧種マレーセンザンコウの保全に関する研究」
マレーシア科学研究費補助金（2010-2012；分担者 ）
「Genetic purity, seasonal movement and habitat use of the Bornean wild cattle (Bos javanicus lowi) within the Kulamba Wildlife Reserve」
科研費・若手研究（B）（2008-2010；代表者）
「大型哺乳動物を考慮した熱帯商業林管理に関する研究 」
科研費・基盤研究（B）（2005-2008；連携研究者）
「絶滅危惧種タマラオの生息数調査と城内保全に関する現地調査」
【好きな言葉】
自ら進運を開拓すべし・冒険は最良の師・Boleh bah kalau kau
Bornean Orangutan