身近な自然

宮城県東松島市・滝山公園

滝山公園は東松島市の中央高台に位置する森林公園です。公園の展望台からは、市の東部航空自衛隊松島基地大曲浜太平洋、遠くは牡鹿半島を望むことができます。

ここは、遠足の地や桜の名所として、また東日本大震災の慰霊碑があることでも知られています。地元では有名な公園ですが、どんな生き物が生息しているのか、私を含め多くの人は知りませんでした。

そこで私たちは、身近な自然・滝山公園周辺の生き物を把握するために、1年を通した自動撮影カメラによる哺乳類・鳥類調査、夏の昆虫調査(7月下旬)、秋の観察会(10月上旬)などを行っています。

2021年12月、私たちは「どんな動物がいるのか」を知るために、自動撮影カメラを利用した調査を開始しました。これまでに、哺乳類11種、鳥類16種が記録されています。

写真は休息中のニホンカモシカ(ウシ科)です。反芻しながら1時間以上も滞在していました。

また、この地域の特徴の一つは、過去の高い狩猟圧によりニホンジカ(シカ科)が生息していないこと。そのため、ニホンジカが高密度で生息する地域と異なり下層植生が豊富です。

タマゴタケ

ヤマユリ

樹液に集まるカナブンやコクワガタほか

ニホンミツバチ

ニホンリスの食痕