第15回講演会

平成25年2月9日(土)に第15回講演会「子どものアレルギーについて一緒に学ぼう!~スキンケアの実演・相談会~」が開催されました。

今年は神奈川県立子ども医療センターでお仕事をされている、小児専門看護師であり、アレルギーエデュケーターである田阪祐子さんをお招きし、

食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の基礎知識、スキンケアで大切な体の洗い方、

ステロイド剤の塗り方等を講義していただきました。

病院に行くと、“ステロイドを塗ってください”と処方されますが、よく効くのはわかっているけど、副作用もあると聞くと、なかなか指示を守れなかったりする薬・・・

しかし、「表面上はきれいになっても、皮膚の下の炎症は残っている状態。ステロイド剤を塗って皮膚の状態がきれいになってから、2日や3日おきなど使用回数を減らして様子を見るのが良い。」

「塗布する軟膏の量は、大人の両手の平分を塗るのに人差し指の先端から第1関節程度の量。塗って“てかてか”に見えるくらいがちょうどいい。」とのこと。

自分はどのくらい塗っていたかなと思うと、“ちょっと良くなったら止めてしまって、悪化したらまた塗る”、“できるだけ薄く、刷り込むように塗る”・・・効果的な薬の使い方をしていないなぁと反省しました。

また、「体を洗うときは泡で洗うことが大切」とのこと。

講義を終え、実際に体を洗う時に使用する泡の立て方も体験しました。

ペットボトルを使用しての泡立てや、固形石けんと泡立てネットを使用しての泡立てを行ってみましたが、

洗面器いっぱいにモコモコと泡立つ様子に、参加者の皆さんも楽しそうです。

泡も“角が立つ”程度まで泡立てるのが良いとのこと。

ここまでしっかり泡立つと、手のひらに載せてひっくり返しても泡が落ちてこないのにびっくり(*゜Д゜)

これは、子どもと一緒に遊びながらできて、お風呂に入るのも楽しくできそうだなと思いました。

実演終了後は、参加者を半分程度に分け、相談会が行われました。

各グループのファシリテーターは、講師の田阪さんと佐久総合病院でお仕事をされている小児専門看護師の加賀田真寿美さんが務めてくださいました。

参加者の皆さんは様々な質問をされていて、それぞれの悩みの共有や共感につながっていたのではないかと思います。

アンケートの結果を見ると、良かった、これからのスキンケアに活かしたいとの声が多く聞かれ、開催者側として安心しました。

いつもお聞きしてしているのですが、困っていることとして、食物アレルギーのあるお子さんへのレシピなどを知りたいなどの声もあり、これからも情報発信に努めなければと感じました。

今回は、企業の皆様からのご協力により、たくさんのサンプルを参加者の皆様にお渡しすることができました。

今回は、テーマがスキンケアということもあり、食物アレルギーについて多くの時間をもつことはできませんでしたが、レシピなどを掲示することができ、参加者の皆様からご好評を得ることができました。

石井食品様、伊那食品様、ケンミン食品様、永谷園様(あいうえお順)、ご協力いただきまして誠にありがとうございました。